空き家課まぼろし譚 (講談社ノベルス)

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本棚登録 : 161
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827615

感想・レビュー・書評

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  • 日本海にある架空の水の都、日本のベニスと呼ばれる海市でのほっこりするちょっぴり不思議なおはなし4つ。使われなくなった趣のある家を上手に生き返らせる仕事をしている海市協会空き家課の間宮明と、上司の娘の小学校5年生の汀の二人の掛け合いが面白い。いつも汀が主導権を握っていて、明は引っぱり回される。女の子は強いものだね。話自体はまあこんなものかなというところ。こんな町があるなら、ぜひ行ってみたい。

  • 連作短編4編
    海市というベニスに似た架空の街を舞台に,空き家を再生するという都市構想の元,ちょっと頼りない間宮明と課長の娘汀のコンビが不思議なことに出会ったりしながら,問題を解決していく.キーになるのが古い写真と汀の能力.写真が再生される場面は,本当に美しい感じがした.扉のロラン・バルトの言葉「写真はすべて存在証明である」というのも意味深だ.

  • 架空の海上都市が舞台の物語。
    都市の景観保護と空き家再生を目的とした「空き家課」に勤めるちょっと気弱な間宮と、上司の娘で小学生の汀ちゃんが軸となって物語が綴られていきます。
    この「空き家課」という発想や舞台設定が面白くて引き込まれました。
    汀ちゃんの持つちょっと不思議な能力を活かして、写真に残された思いを汲み取り、過去にわだかまりや心残りがある人達が前に進むきっかけを作り出していきます。
    暗号を絡めた謎解きなんかもあって面白かったです。
    読後感も良いので、続きがあるなら読んでみたいです。

  • 水上都市にある空き家課で働く若手男性職員が主人公。ほんわかした雰囲気。
    2012/7/19

  • 海に面した水路の都市。
    昔ながらの洋館や趣のある空き家を保管し、活用する空き家課。

    思い出の詰まった空き家で起こるちょっとしたストーリー。
    温かく心に少しさみしさを残します。

  • まあまあでした!

  • ミステリかな?不思議な雰囲気です。
    架空の町である海市が良いです。風が気持ちよさそう。
    各お話も和めるというか、懐かしいというか、良い感じです。
    スタートダッシュは弱めだけど好きかも。

  • 古い空き家を管理して斡旋するお役所・空き家課の若手職員と、課長の娘(小学生)コンビが主役の連作短編。
    最初の事件でお嬢さんにはちょっとした能力があることがわかります。
    写真が撮られた場所でその写真に触れると、撮る直前の情景がまぼろしとなって現れる能力。
    神戸や横浜を髣髴とさせる舞台もあいまって、ちょっとノスタルジックでよかったです。

    カバーイラスト / くまおり純
    カバーデザイン / 坂野 公一(welle design)
    ブックデザイン / 熊谷 博人・釜津 典之
    初出 / 『メフィスト』2009年Vol.3、2010年Vol.1・2、書き下ろし1本。

  • 海市の観光開発のため古い建物を有効活用する”空き家課”職員の間宮。
    課長の娘で小学生の汀ちゃんは写真の風景の場所に立つと、写されたときの情景の幻をほんの少し再現することができる。

    おませでしっかりものの少女とその少女を決して子供扱いしない気弱な青年って萌えのポイントなのかしら。
    最近よく見かける気がするけど。
    亡くなったお母さんの幻を見たくて、でも見たくない汀ちゃんの気持ちを間宮くんが察して見守っているところが印象に残った。

  • 主人公の女の子が不思議な力を持っている幻想ミステリです。
    ううむ、あまりしっくり来なかったなあ。
    海の匂いがする感じは好きでした。

著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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