琥珀のマズルカ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827622

作品紹介・あらすじ

夢追い!? それはマズルカにだけ与えられた称号――。
ショパンの調べとともに、彷徨える魂を救う!

肉体から離れた魂を元に戻すことが出来る特殊能力の持ち主――整魂師。その1人、桃内大輝は、警察官という職業の傍ら彷徨える魂を救っていた。ある日、担当した事件で、手に負えない魂に出会ってしまう。この状況から被害者を救えるのはただ1人、“夢追い”のマズルカのみ。ただし、彼が依頼を引き受けてくれるか否かは定かではない。一縷の望みを抱き、マズルカのいる、とあるバーを訪れた桃内だったのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 最近はファンタジー好きなのかな?

  • 魂が肉体から離れるという現象が人々に胡散臭く思われながらも確かに存在する世界の話。レンテンローズや月読に通じる静かで幻想的な設定が心地よかったです。でももっと話を膨らませられたはずなのに、ちょっと終わりが早かった気がするのが残念。ラストから察するにこれで終わりみたいだけど、もっとこの世界に浸っていたかったな。

  • 【収録作品】第一篇 in Court/第二篇 in Fort」/第三篇 in Culvert/第四篇 in Rampart/終篇
    肉体から魂が離れること=「離魂」という状態を認める世界が舞台。その魂を元に戻すことができる能力の持ち主である刑事の桃内大輝と、さらに強い能力の持ち主・マズルカの事件簿。

    黒幕がいるのはこの著者のお約束みたいなものだが、探偵役が黒幕と個人的な恩讐関係にあるのはあまり好みではない。設定は興味深いし、物語自体も面白かったのだけど。

  • 何だろう、この中途半端なファンタジー感。没入しきれなかったなあ

  • 本物の名探偵が単なる脇役として登場するというさり気なさがあまりに勿体無いと思った3話の演出が好き。これは間宮剣の事件簿が読みたい。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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