燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 375
感想 : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827639

感想・レビュー・書評

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  • 建築探偵最終巻。

    これは…ミステリ、ではなくなっている、な。

    読んでるほうも、もう、今更人殺さんでも、とにかく京介と蒼ちゃんのオトシマエさえつけてくれればいい! とゆー心情で読んでおりました。
    しかし、ここに至るまで京介×蒼を信条にしていたとゆーのに、今更神代×京介の可能性を提示されても…!(してない)

    とりあえず、小屋でドア越しのシーンとラストのサンルームだけで、腐女子としては満足です。

    が。

    純粋に建築ミステリを楽しんでいた(最初三巻ほど)ミステリファンとしては、もーちっと前に始末つけといたほうがええんではなかったんかいと思わずにいられない。
    ま、カテゴリ「ボンノー」なので。

  • 私は登場人物の秘密にはあまり興味もなく
    いつの頃からかどうにも
    読む気が失せてしまっていたのですが
    完結したと言うことで読んではみたのですが。
    このシリーズの登場人物達が好きな方には良い作品、最後だったかもですが
    もはやこれは…。アクションあり、腐女子の喜ぶ要素あり、ここに来て恋愛要素あり、超常現象あり(汗)
    私はこのシリーズで普通のミステリー作品がもっと読みたかったです。無念。

  • 建築探偵最終巻。
    取り敢えずカテゴリ推理ではあるものの、内容は全然推理小説ではないのがなんとも。
    ここまで読んでいると最後まで読まないと、な惰性と義務感があったものの(第一作初版の人間だから…)内容は同人誌的というか、なんというか。
    初期の、建物と絡み合った事件と謎解きにわくわくした人間からしたら、ああいう作品はもう書かないのかなぁ、とかなり残念。丸くなった京介でもいいから、そういう作品が読みたいな、と思ったり。

    何はともあれ、完結、おめでとうございます。

  • 終わった。

    というより   『終わらせた』 のか?

    自分が冷めてるのか、作品の温度が高過ぎるのか…
    最後まで温度差が縮まらないというか、どんどん開いていくばかりで
    読み進めるのがツラくて参った。

    このシリーズが大好きだっただけにラスト2作は読まないでいた方が良かったかも知れない。。。

    まぁ 長い間お疲れ様でした&ありがとうございました。というところかな。

  • もう推理小説ですらありません
    伊集院大介シリーズのような情緒の世界
    に浸ってる
    蒼・・・京介
    この二人の魂がお互い求め合いながら傷を
    なめあう・・・だけじゃないか

    ドラマの最終回のような過去の名シーン
    つじつま合わせに奔走した作者に拍手!

  • 建築探偵シリーズの完結編。とにかく完結した、という以外に特筆すべきものはない。
    そもそもは建築物の魅力や、特性を活かしたミステリというシリーズ立てだったにも関わらず、シリーズの途中からそのあたりがややおざなりな印象。作者がキャラクターに入れ込み過ぎているような感があり、シリーズ後半はミステリよりもそちらに主眼が置かれているように思った。
    その点は、このシリーズをキャラクターメインで読んでいる読者には良かったのかもしれない。

    ただ、建築をメインにしたミステリというだけで読んでいた私にとっては、シリーズ後半は惰性でしかなかった。
    シリーズ初期の作品群では、建築そのものにおもしろみがあっただけに、後半が残念でならない。

  • なんかなぁ、なんだろう?まぁ期待し過ぎたって事だろうな。なんか神代さんも蒼も違う。深春だけは変わらずいてくれるのが救いです。

  • 建築探偵最終巻。

    前巻から台詞回しに大爆笑。
    おお。BL方向大驀進。

    というか、完全BLエンドだよね?
    でも、まぁそれでしっくり行っているんだからそれはそれで、まあいーや。な感じで。

    「一角獣の繭」で蒼君に女性の恋人らしいものが出来た時の違和感よりははるかにしっくりした終り方だよねぇ。と。

    ちなみに、神代先生が大ヘタレになってた(涙)
    扱われ方がひどい。

    シリーズ最後ということでどんなに陰惨かと思ったけれど、個人的には肩透かしかなぁ。

    でも、「原罪の庭」読んだ時よりも自分がかなり荒んだからか、インパクトは薄めだった。

    で、建築あまり関係ないし。

    とりあえず、篠田さんが書きたかったのは一応「家族」?。性別を越えた人との愛の結び付き?なんでしょうね。

    まぁ、腐り切った精神の私には蒼君と京介がいちゃついているようにしか見えませんでしたけど。

    でも、まぁ京介がかわいかったからいっかあと。

  • シリーズ完結。小説にしろマンガにしろ、途中でぐだぐだになったり、尻切れトンボのようになったりするものが多々あることを思えば、変わらぬテンションで無事完結しただけで御立派(最後まで付き合った自分もほめてあげたかったりして)。でご祝儀★4つ。
    変わらぬといえば、大昔の(と、初期の作品で思ったんだから、今や大大大昔)少女マンガの読者との通信欄みたいなノリのあとがきも、最後まで同じノリだった。20年近くここまで変わらずにいられるのも不思議というかスゴイというか。
    今作は、建築もかなぐり捨てて、桜井京介というナゾをめぐる伝奇風冒険ものになってしまったが、考えてみれば、これも最初から、探偵小説というのは偽装で、フジョシ向け伝奇風キャラ萌え小説だったからなあ(萌えるキャラがいないのが難)。
    今作のお話は、後期の作の中では結構面白く、こっぱずかしい文章も、類型的キャラも、読んでるうちにだんだん気にならなくなった。

    久遠グレゴリ(この人はなんでグレゴリなんて名前なんでしたっけ?)が全然存在感薄くて、ルパン三世のマモーのような、キャプテン・ハーロックのトチロウのような状態のような… そういえば蒼の首輪もルパン三世にありそうな小道具だ。

    京介再失踪時のエピ(ナゾのロシア正教軍団との闘い?)は別作品にできると思うけど(今度こそ偽装なしの伝奇)、どうするんだろ。

  • 2011.4.29読了。
    建築探偵シリーズ完結。
    とうとう桜井京介の本当の名前と過去が明らかになる。
    京介(アレクセイ)は戸籍上の父と対決し、殺さないことでその呪縛から逃れるが、その後始末を行うためにまた姿を消してしまう。最後は再会の予感で終了するけど、で、モイラはどうなったん?なんだか大層な伏線が引かれてた割にはあれ?って感じで終わっちゃったなぁ…

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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