空を飛ぶための三つの動機 THANATOS (講談社ノベルス)

  • 講談社 (2011年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061827769

みんなの感想まとめ

テーマは人間の複雑な感情と関係性で、独特の黒い展開が魅力的です。作品は、過去と現在を巧みに絡めながら、双子の真樹と美樹の物語を描いています。特に、彼らの歪んだ関係性や周囲のキャラクターとの絡みが、読者...

感想・レビュー・書評

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  • なんだかもう…汀さんすごいなぁ…と。2時間半の映画を見たような気分。

    美樹のいつもの蘊蓄が少なかった分一気読みしてしまいました。いや、蘊蓄も嫌いじゃないんだけどね。

    過去と今を絡めるうまい展開。汀さん独特の滲み出る黒い展開(褒め言葉)。ハッピーエンドというより人間の嫌なとこをついてくる展開ですが嫌な気持ちにもならずそこが好きです。

    双子(というより)真樹の秘密が見えてきてますますこの先が気になりますね。佐伯嬢はまた出てきてくれると信じてる!


    ところで首吊り男の娘も伏線だったことに気づき感動したのは私だけですか。
    ミサキに迫るユウジのシーンに萌えたのは私だけですk

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「2時間半の映画を見たような気分。」
      おー
      スミマセン、全然知らない作家さんなんですが、これってシリーズ?(タイトルと装丁にビビっとなってま...
      「2時間半の映画を見たような気分。」
      おー
      スミマセン、全然知らない作家さんなんですが、これってシリーズ?(タイトルと装丁にビビっとなってます)
      2013/05/22
  • シリーズものと気付かずにこれから読んでしまったけれどとても面白かった。
    ちょっと切なくて歪で、後味は全くよくないけれどそこがいい。
    ちゃんとシリーズ最初から最初から読もうと思う。

    双子の面倒を見ている(?)刑事さんの前任者の話をTRPG的なやりとりで追っていく話。
    ゲーム形式なので当然のように勝利条件(クリア条件)とかあるけれど結局何をもって勝利とするのだろう?と疑問だった。
    歪な美形双子が歪ですごい。刑事さんもいいキャラしてるなあと思う。多分シリーズ最初から読むと徐々に変わっていく関係が見えると思う。
    でしゃばる新人があまり好きでないので女刑事さんはそんなに好きではなかったけれどえらいこっちゃなあれでいいスパイスだとおもう。今後どうなるんだろ。
    途中まで美樹と真樹を逆に覚えて読んでいたので大混乱した。お陰で面白かったもののストーリーのトリックというかどこがどうしてどうなったのかということがまるでわからんかった。反省。
    カタカナ表記でマサキ、ヨシキ、マキ、ミキと四通りの呼び名があるのでそこらへんでも大混乱だった。ヨシキって誰だっけ?としょっちゅうなっていた。
    今後のシリーズでも大混乱しそうなので早いところ修正したい……。

  • 09/04/2014 読了。

    図書館から。

    9人目の佐伯さんが登場。
    高槻・湊・佐伯さんはほとんど動かず、
    美樹・真樹の中学時代のクローズドサークルの
    話に。
    この時は、3人目。

    全滅型と非全滅型っていう分け方がタナトスを
    物語っているというか…ね。

    真樹の敗北や過去を知る話でもあり、
    美樹との関係性の歪みやズレが
    気持ち悪く(悪い意味でなく)感じられるものだなぁ、
    と思ったり。

    なんていうか真樹の人格が新しく出てきましたね。
    真樹がどんどんわからなくなってきた…。

    3人目がいい人に感じた反面、
    高槻さんがどんどんぶっ飛んでいく笑

    佐伯さんはそう来るかぁ…。

  • 周りで次々と人が死ぬ死神体質の美樹と,その双子の弟で探偵役の真樹を主人公とするTHANATOSシリーズ6作目。
    けっこう重たい話なんですが、コミカルさとのバランスが相変らず絶妙。
    高槻巡査の部下として「9人目」新人刑事の佐伯倫が登場。湊警視がTRPG風に、3人目ユウジと最凶の双子が巻き込まれたデスゲームを語り,その状況下で高槻&倫がどんな行動をとるかテストする。高槻の達観した行動選択に驚く。
    双子の心の闇は、ほんとうに救いがない。真樹の心の歪みも表出し、これまでのシリーズ全体を通してもいったいどこまでが本当でどこまでが嘘なのか、ますますわからなくなってくる。
    後味はよくないです。でもシリーズは進むたびに面白くなっているんですよね。
    次巻が既に出ているので早く読まねば。

  • 「三人目」が双子と共に遭遇してしまったクローズドサークルの事件を、美味しそうなイタリア料理を食べつつ、TRPGのノリで推理しちゃうという不謹慎なお話。
    新キャラの佐伯嬢に気をとられてるうちに……だってウザ目の優等生キャラなんですものw……あっと驚く双子の秘密が!
    いきなりだな!
    でもコレ、後付の設定じゃないよな。ここまでシリーズ読んでくるにあたり、真樹ちゃんに感じてたビミョーな違和感の正体はコレだったのか?
    このシリーズ、もう誰も信じられない!(笑)

    近日新作が出るらしいぞよ。楽しみ。('-'。)(。'-')。ワクワク

  • THANATOSシリーズ6冊目。

  • サバイバルゲームを始めよう。

    過去の死神の護衛だったとある人物の日記を元に
    作中作として話が進む今回。

    最後まで読み進めていって初めて解かれるクローズドサークルと
    双子の真実。

    美樹は本当に死神なのか、それとも・・・。

    前回当たりから雲行きが怪しくなっていたけれどいよいよラストスパートに向けて動き出してきたかなという終わり方でした。
    続きを早く読みたい。

  • THANATOSシリーズ最新刊!!待ってました!!
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-779.html

  • 血肉の通わないマニュアルから君は何を学ぶつもりだ? 法医学の資料にも交通事故現場写真にも被害者はいる。そんな簡単な言葉で跨いで通ることができるほど業の浅い仕事ではない。特に君たちは先人の屍を踏まなければどこにも行けない。

  • 「だから、みんな」の後に続くのってあの文言ですよね。。
    シリーズ6作目も面白かったです。
    9人目の佐伯さん、よく分からないまま2日でリタイアなんて…切なすぎる。
    そして真樹が解離性障害だったなんて。これで前作のあれも真樹だと分かりました。ヨシキタイプにも色々いそうだけど。リスパダール服用してる時点で、あれ?真樹も結構重い症状持ってるんだとは思いましたがここまでとは。
    インディアン・ポーカーは先日観た映画にも出てきたので想像できました。クロエは24から。今回もオタク度を試されている。。

  • 黒い双子がもうどす黒くて向こうが見えない……というシリーズ。悪趣味さがけっこう癖になるー。今回は、湊が新人+高槻に語るかつての事件。今回の展開はまじで黒い……高槻は、けして双子の味方じゃないんだよねー。湊がいぢめられた前の巻が欲しくなってきました。

  • (ネタバレあり)
    こるものってのは自分の中でちょっと特異な位置にいる作家で、いや、決して好きと諸手を上げて言える作家ではないのだけれど、なんだろう、禁断症状が出るというか、「ああ、こるものが読みたい!」と無性になることがある作家なのである。特にこのタナトスシリーズ、色々と文句をつけたくなる部分もあるのに、それでも読んでしまう。悔しい…。刊行があと2冊出たあとで止まってしまっているみたいで、最後まで読むのをどうしようか非常に迷うところ。

    というわけで久しぶりのタナトスシリーズ。なんだか他の方のレビューを見ると前巻での謎が明らかになったとかならないとか。いやあ、もうすっかり忘れている…。それでも特に問題なく読めました。
    作中で『パラダイス・クローズド2』と銘打たれているように、クローズド・サークルものその2です。ですが、いつもの子守り役高槻がいるわけではなく、双子が中学生の頃に遭遇した過去の事件を、当時の担当者の書き残した資料をもとに解き明かすという手法になっています。
    過去の担当者の事件がどこかしらで出てくるのはシリーズの必然とも言えると思うのですが、クローズド・サークルものでこのような所謂『作中作』の形態を取ってしまうと、やはりやや緊迫感は薄れるような気がします。まあそれでも、結末でひっくり返してくるわけですが。
    で、クローズド・サークルものではあるわけですが、今回の場合条件にややひねりがあるところがいかにも著者らしいなという感じでした。つまり連続殺人が例のごとく起きるわけですが、決してその犯人を見極めることが主眼にあるのではなく、「いかにここから脱出するか」ということが本当の解決なわけです。

    事件が複雑な構成をしているため読んでいてやや頭がこんがらがったのと、色々と謎が残っているような気がしないでもないのですが、まあ、それでも概ね楽しむことができました。
    相変わらず文体が軽すぎるのと、あと今回は分量が長めだった割に魚蘊蓄は抑えめで、またラストの真樹の件はどこまで真実なのか、演技なのか事実なのかというのがもやもやとしますが、その辺は今後のシリーズ展開で明らかになるんでしょうか。
    まあ、やっぱなんだかんだ読まされてしまうんだよなあ。

  • THANATOSシリーズ6作目。2~5作目は未読。
    突然、シリーズを読みたくなって衝動買い。
    よくわからないが、非常に印象的な作品。

  • タナトスシリーズ第6弾。
    山中で遭難した双子とお守役の刑事がたどり着いた謎の施設。死神はここでも死を呼び起こし…
    人柱9人目の刑事も登場し、双子のブラックさが光る。クローズドサークルで誰が何をしようとしたのか、最後にはみんなぐちゃぐちゃになってくるが、かなりイヤな読後感はこのシリーズらしくてよい。

  • うーん、微妙。メインの物語が「過去」をベースに語られていて、時折「現在」の、刑事3人の会話が入ってくることで比較的把握しやすい構造になっているけれど、やはりクローズドサークルはリアルタイムで進行するからこそ面白さがあるような気がする。あとはなにかもっと、決定的なトリックが欲しかった、というのはわがまますぎるだろうか。ファンタジックな終わり方は嫌いじゃないけど、いまいちすっきりしない。

  • シリーズものなのかな。ちょっとそこらへん消化不良。多重人格? 死神体質で精神参ってる感じの双子が経験したクローズドサークルでのデスゲーム。四年前のことを紐解いていく。
    色んな箇所に様々なマンガやらアニメやらの引用?パロディがあって読みやすい。この著者すごいオタクだなー!笑 うげ、二段組だ、と思ったけどこのライトな文体のおかげで苦なく読めました。ところどころやり過ぎで痛かったけど。てへぺろ☆には目ん玉ひん剥いた
    主人公である双子担当の巡査部長はあくまで脇役。実際のゲームはユウジこと津田沼という当時双子担当だった刑事視点で進む。女たらしだったため最後口説いた女に殺されるが、それを悼む者は真樹だけだった。そして真樹は世間を呪う。
    「お前が死ねばよかったんだよ」

  • 215/6/10(水曜日)

  • ・3人目、4人目の伝聞を他山の石とできれば、高槻の生存率をあげられるだろうが、果たして…。/
    ・動機が復讐、というのは裏を返せば愛した家族がいたということ。それに巻き込まれた双子は、実父に見捨てられている現状。その対比が無慈悲だ。

    ***

    ※本作あらすじ。結末に触れるので、未読者退避推奨

    双子の自宅のそばの電柱で、首吊った男性の遺体が発見された。
    20代の娘の写真を携えているのが、哀愁を帯びている。
    こんな不便な場所を選んだのには、深い事情があるのでは? と疑うひとりの女性。
    9人めの護衛候補の佐伯倫、通常「にんべん」である。
    そして彼女の素性は、亡き4人めの実の娘だ。

    その数日後。歓迎会を兼ねた飲み会で、
    3人めの護衛が巻き込まれた事件を肴に推理ゲームを行っていた。
    出題者は湊で、回答者は高槻とにんべん。
    双子が13歳の頃の話で、対岸の火事ゆえに話は弾む。
    だが、答え合わせの前に、急用で飲み会が解散した。
    当事者に事件の詳細を尋ねると、少年の態度は豹変する。

    電柱の男も、噂の事件で亡くなった女性の遺族だった。
    自殺場所に屋外の電柱を選んだのも、最後の抗議だ。
    性的虐待をされた息子に胸を痛めた母親。
    双子だけはその事実に思い至り、精神的に不安定になっていた。

    幾年の月日が過ぎて、傍から一見平気そうに見えていたって、心の傷は決して消えることはない。トラウマは眠りかけに牙を剥く。

    双子は死に立ち会う経験が日常茶飯事だ。
    その上、逆恨みされて危害を加えられそうになる日も多い。
    穏やかに眠れる夜は、あまりにも遠い。

  • THANATOSシリーズ第6弾。
    高槻さんと“9人目”に、湊さんが過去に起きたもう一つのクローズドサークルを語るという形で物語が進んでいく。

    今回真樹の出番少なめ。そして魚のウンチクも少ない分、ストーリーがすんなり入ってきて読みやすい。ミステリーとしては解釈が分かれそうだけど、このシリーズは謎解きだけでなく、キャラものとして楽しめるからよしとしよう。
    “9人目”=フツーの人が隣にいる分、高槻さんの壊れっぷりが際立っていて面白い。

    双子の謎というか、闇の部分が描かれていて、今まで何となく腑に落ちないと感じていた部分が、少し明らかに。でも、こうなってくると謎はさらに深まったかも。今後が気になる。

  • カタカナ覚えにくい。

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著者プロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。
追手門学院大学文学部卒。
『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー。
以来、「THANATOS」「完全犯罪研究部」「レベル99」シリーズ上梓のほか、ドラマCDのシナリオも数多く手がける。
2018年に上梓した『火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿』 (メディアワークス文庫)が、新聞や小説誌の書評コーナーに取り上げられ、大きな話題に。
近著に『レベル95少女の試練と挫折』『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿』『探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす』『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01 』(共著)などがある。

「2022年 『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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