- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827837
感想・レビュー・書評
-
『国とは何だ!国を治めるとは何だ!国は民の生産する穀物の上に成り立っておる。
政とは、その民の生活を守る事ではないか。おのれ達の食する穀物を生み出すは、名もない庶民ではないか。
庶民を守ることが国を守ることである。それが世の正義である。』
今回はミステリー色が薄かったなぁ〜。
でも、無心の謎解きは健在で良かった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は琅邪を離れ秦の都・咸陽へ。希仁が登場しないので少々寂しくありましたが、ちょっと気になるニューフェイス・布さん。彼は今後一体どのように物語に関わってくるのでしょう。何やら大物っぽくありますが…。そしてまた言葉を発しても一言の無口な徐福先生が、大演説と言っても良いほどのお言葉を。ちゃんと喋られるんじゃん@@。
-
今まで読んだシリーズ3冊の中で、一番面白かったです。前巻の作者コメントに「大ほら吹きになりたい」という言葉がありましたが、本当にどこまでが史実で、どこからが味付けなのか、無学な私にはわからない。
とにかく矢継ぎ早に事件が起き、しかも今回はその内容が不気味です。首塚に現れた人喰い女、内臓の無い死体、次々と行方不明になる娘達、老婆の大量自殺。
秦始皇帝陵と兵馬俑坑(兵士と馬の土人形群)が今作の鍵の一つになりますが、この遺跡の存在は知っていても、こんなファンタジックな味付けは普通できないのではないかと。本当にワクワクしました。
洛陽に場を移し、希仁さんが出ない代わりに、面白い人達が沢山出てきました。自由気ままな無礼者の食を研究する巫医、坊主頭に刺青のどこか相手を引きつける大男。また、今までのキャラクターだと、残虎の誠実さと信念がこれまで以上に強調されていてかっこいいし、初めて(?)本気になった徐福大人の姿が見られたし、桃と狂生の「ごちそうさまです」ってくらい素敵な夫婦っぷりにニヨニヨさせられるし。
中国歴史ミステリーに、どこかホラーの雰囲気漂う今作です。秦王に近付いたために常に緊張感がつきまとって最後までワクワクしながら読めました。 -
シリーズなのに、2作目をとばしちゃった。。。
次に読まなきゃ。
でも、読んでなくても楽しく読めました。
無心の計画が、4作目の展開かなー。 -
今回は桃夫婦の会話とか一緒にいる事が多くて、桃が一段とかわいい。
と徐福大人のお茶目なところと残虎先生の男前な場面がでている。 -
作りこまれているところが良いです。
歴史ものだけどしっかりミステリーでたまりません。
化物の存在が出てくるけどそこもしっかり解決するって言うのが良いです。
ファンタジーではないというのが。
ただ今回は、ひとつだけ正体不明の存在があったのが気になりますがこれはファンタジーになるのだろうか。。。
このシリーズの魅力は人物達が良いです。
個人的には桃姫が一番押しです(笑)
それぞれに個性的な方たちばかりで読んでいて楽しいです。 -
舞台を咸陽に、語り手を桃に移してのシリーズ3作目。
始皇帝が不老不死を望みながら巨大な生前墓を作ったことに対する著者なりの答えでもあるのかな。 -
今回もやはり鮮やかすぎる謎解きに違和感を覚えましたが、これはつまり、著者が謎解きに重きを置いているのではないんだろうという事に3作目にしてやっと気付きました(笑。そう考えるとお話としてはじゅうぶん楽しめるし、謎自体もよくできているのですよねぇ。
-
登場人物も、スケールもどんどん大きくなっていきますね。今回も狂生と桃が活躍します。ニューキャラも出てきて、今後どうなるのか楽しみです。しかし、桃の目って青かったんだ。
著者プロフィール
丸山天寿の作品





