書物輪舞

  • 講談社 (2011年11月1日発売)
3.50
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感想 : 21
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061828087

みんなの感想まとめ

多彩なテーマが織り交ぜられた短編集であり、書物にまつわる歴史や事件が巧みに描かれています。主人公の書物狩人、ル・シャスールは、国の存続に関わる重要な文書を手に入れるために奔走し、時には虚実を見抜く力を...

感想・レビュー・書評

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  • 凄まじい読書量と資料探索に裏付けられた小説集。書物狩人(ル・シャスール)は依頼を受けて、国の存続を揺るがすともいわれる書物、文書を手に入れる。時には、虚実の依頼もあるが、見事にそれを見破る。知識と経験、漏れのない調査で、すべての仕事をやり切ってしまう。根本的に厳しい人間だが、天晴れな情にも事欠かない。ある意味、超人ともいえる人物なのである。
    ニコライ二世の娘アナスタシアに関する旧ソ連時代の編み物の本、朝鮮動乱の仁川上陸の案が示された旧日本海軍の計画書、独裁者チャウシェスクの隠し資金のありかを記した小説の正誤表、切り裂きジャックの真相を示唆するオカルト本の黒い本ーどの話も読み終わって、はあとため息をついてしまう。実に興味深い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      単に猫の好みに合わないだけですよ。。。ヘンとか言ってませんヨ!
      goya626さん
      単に猫の好みに合わないだけですよ。。。ヘンとか言ってませんヨ!
      2021/12/15
    • goya626さん
      猫丸(nyancomaru)さん
      ほうほう。
      猫丸(nyancomaru)さん
      ほうほう。
      2021/12/15
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      にゃ!
      goya626さん
      にゃ!
      2021/12/15
  •  書物狩人シリーズ、第5弾。
     長編でまとめた前作から、再び短編集スタイルへと戻った今作もまた、変わらぬ安定感と質の高さを誇る。
     ルーマニアのチャウシェスク政権による言論統制下で書かれた小説と正誤表を巡る駆け引き。
     シリーズ内でも珍しく書物を尊重しない、一般人が巻き込まれたトラブル。
     ロシア皇帝ニコライ2世の皇女アナスタシアと、英国の未解決猟奇殺人事件“ジャック・ザ・リッパー”を巡る、宿敵との攻防戦も続行されている。
     書物の内容以上に、それらをいかに政治的に、利己的に扱うかによって、奇譚は限りなく生まれ出るということを改めて痛感する巻となっている。

  • 書物狩人の5作目です。
    毎回、書物に纏わるミニ歴史を知ることができるので、本好き・歴史好きにはたまらない小説だと思います。
    (最近は、歴史事件に纏わる書物といった出し方が多いかもしれません。 もちろん、それも興味深いですが)
    事実を守るものと事実を枉げるものとの争いという、ありそうでなかった世界観が秀逸だと思います。

    ストーリーは、事件と本との関係にちょっと無理があるのでは、と思うところもありますが、いつも、もってくるネタに感心しています。
    今回も、太平洋戦争、切り裂きジャック、アナスタシアなど、バラエティーに富んでました。
    次回作にも期待です。

    ※ル・シャスールという渾名も言葉の響きがきれいで、とても気に入っています。

  • 書物狩人シリーズ、5作目。

    書物狩人という裏の稼業については当然ながら特殊な、SFまがいの設定だけれども、本に纏わる歴史ミステリの方は史実を絡め、全く荒唐無稽だと思えない妙なリアリティを醸し出していて面白かった。アナスタシアにマッカーサー、切り裂きジャックと、手垢がつくほど多く扱われる歴史キーワードだけれど、やっぱり惹き込まれちゃう。最後はミスター・クラウンとの対決。シリーズものらしい登場の仕方で、今後の展開にも期待を寄せたい。

  • 世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。
    防衛省から消えた旧ソ連にまつわる機密本。
    チャウシェスクによる言論統制下で書かれた小説と正誤表。
    切り裂きジャックの真犯人に繋がる『黒い光』。
    宿敵、書物偽造師の企てに立ち向かいつつ書物狩人が、稀覯本に隠された物語を解き明かす。
    (アマゾンより引用)

    短編でした。
    あんまり私の好みではなかったなぁ…
    期待してたよりは面白くなかった(;・д・)

  • この方の文章が私の感覚にすごくあっているみたいで、お陰様で一時期読書量がかなり落ちてしまってのだけれどそれが回復しつつあるのを感じることができてきた。このシリーズもだんだん盛り上がってきたので早く続きが読みたいです!

  • 世に出ると問題になる本を集める書物狩人のお話し。

    5冊目のシリーズですが、短編で読みやすいのと
    ちょっとした歴史のお話しも出てきて面白いです。
    イロイロな本の知識なんかもあるので、本好きには
    楽しい一冊ではないかと。

  • ル・シャスールが万能すぎるけれど、そこも楽しみの一つかも。こういう主人公は嫌いじゃないなあ。

  • 世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。防衛省から消えた旧ソ連にまつわる機密本。チャウシェスクによる言論統制下で書かれた小説と正誤表。切り裂きジャックの真犯人に繋がる『黒い光』。宿敵、書物偽造師の企てに立ち向かいつつ書物狩人が、稀覯本に隠された物語を解き明かす(「BOOK」データベースより)

    あー、これシリーズものの5作目だった。
    図書館でふと目について手に取ってみたんだけれど、これは前の4作品を読まなきゃなー。
    ひとつひとつが孤立した短編集なので、前作を読んでいないとわからない、という話ではないのですが、結構面白かったので、前の作品も追いかけてみようかなと思いました。

    今回は、
    ソ連秘密警察長官のリュシコフが持っていた本に隠された、アナスタシア・メモをめぐる攻防・・・「死すること許されぬならば」
    在日米軍の将校につけ狙われるようになったのは、古本屋で万引きした一冊の本のためなのか・・・「書物の復讐」
    チャウシェスク政権の検閲を免れるため作られた書物と正誤表、セットでの入手を依頼した喪服の女性の真意とは・・・「ダイヤモンドよりも永遠に」
    切り裂きジャックは呪いの書により狂った高貴なる人物なのか・・・「やんごとなき犯罪」
    の4編。
    禁断の書を合法非合法を問わず入手する書物狩人、なかでも傑出した仕事ぶりのル・シャスールと呼ばれる№1、半井優一を主人公にした連作集なのですが、いやー本読みならぐいぐい引き込まれちゃうんじゃないかしら。
    失われし国の皇女に、安らかなる眠りを捧げた第一話、CIA工作員の秘められた望みを叶えた第三話が素敵。
    狩人の、フェミニストっぷりを堪能させてもらった作品でした。

  • 編み物の本と万引きされた本と正誤表となんちゃって魔法書を狩る話。基本的にル・シャスールには乱れがないので、全話淡々と進む。この本はこれくらいの小編が調度良いと思う。長編でこの調子と雰囲気が続くと眠くなっちゃうよ。

  • 【収録作品】死すること許されぬならば/書物の復讐/ダイヤモンドよりも永遠に/やんごとなき犯罪
    「死すること・・・・」はニコライ二世一家の死の真相を描いた本、「書物の復讐」はマッカーサーにまつわる本、「ダイヤモンド・・・・」はルーマニアの反体制派が遺した本、「やんごとなき犯罪」は切り裂きジャック事件を引き起こしたとされる本についての話。最終話はミスター・クラウンとの対決。いつもながらル・シャスールの冷静さが好もしい。安心して読めるコン・ゲームのようでもある。

  • 書物狩人第5弾。
    なんだか今回はマニアック度が低いような・・・
    まあ、これはこれで読みやすくて良いかも。

  • シリーズも手慣れて面白い。
    本から始まる奇想や事件。
    面白い。

  • 相変わらず、濃い。
    でもって、ル・シャスール、いぢわるだね。
    まあ、そこがよいワケですが。

  • 『本』をテーマにしているのでずっと読んではいるのだけれど、あまりにもその『本』が特殊すぎるのではとは思う。
    まあ、そうでもなければ小説にならないのだろうけれど…

  • 家で上司に声かけられる。

  • (収録作品)死すること許されぬならば/書物の復讐/ダイヤモンドよりも永遠に/やんごとなき犯罪

  • 続編を是非!!!

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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