- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828117
作品紹介・あらすじ
凶悪犯を追ってシベリアへ出張した警視庁の薬師寺涼子と泉田準一郎ら4人。彼女らは鎖された施設で人智を超えた世界に遭遇する!?
著者-田中芳樹(たなか・よしき)
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年に『緑の草原に……』で第3回幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年に『銀河英雄伝説』で星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成によるSFロマン、中国歴史小説等で、読者の爆発的な支持を集め、ノベルス界のスーパースターの地位を確立する。『薬師寺涼子の怪奇事件簿』をはじめ、『創竜伝』『タイタニア』『アルスラーン戦記』など大ヒットシリーズを次々と発表し続けている。嫌いな食べ物は茄子。
感想・レビュー・書評
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説教臭さに違和感を覚える。説教のおかげか、薬師寺涼子をはじめとするキャラクターが全く動いていない。
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お涼シベリア編.お涼シリーズといえば妖魔譚だと思うけど,メインは表紙にあるサーベルタイガーで,ラスボスも何の説明もなく,ちょっと肩すかしな部分あり.またもう一つのメインである社会風刺も,リーマンショックや原発ネタは調査不足感が否めず.話の流れに載せての社会批判ではなく,突然のうんちくみたいな感じになっているのも残念である.
泉田の鈍感っぷりと涼子の掛け合いは相変わらずでよかった. -
久しぶりに出ました「お涼」が大暴れするシリーズ。今度の舞台は、ロシアはシベリアの奥地。大量殺人犯、日下を追ってここまで来たいつものメンバーは、古代の猛獣サーベルタイガーに襲われる・・・。
と、まぁいつも通りの破天荒なストーリー、そしてもはや「お家芸」の社会風刺がてんこ盛り、なわけだが。この「お涼」シリーズでは特に社会風刺が多いのは、読む前からわかっているが、今作ではその社会風刺とそれに関するうんちくがあまりにも多すぎて、もはや本筋のストーリーが影を潜めてしまっている。せっかく派手な舞台を用意しているのに、たくさんいる登場人物の動きも少ない。
作品を追うごとに残念になっていってしまっている感があって寂しいものだ。 -
久し振りのお涼サマ降臨! 発売日に本屋でなかなか見付からず、もしや延期かと思いましたが、ラノベの棚にありました。ラノベなのかな???
相変わらずの大暴れっぷりは楽しいのですのが、敵役がもう少し頑張ってくれないとねえ。嫌な奴レベルはかなり高いのですが、最後が呆気ない。しかもお涼サマ側に奥の手が千手観音の如くあるし、あれこれエピソードが挿入されるので(それ自体は楽しいのだけど)緊迫感に欠ける部分もあるんですな。だから敵役に頑張ってもらわないと。
しかし何だかんだと言いつつも、このシリーズ好きなんですよね。作者が楽しんで書いているという感じですし。時事ネタの扱いやキーマンとなるとあるキャラの扱いの面白さも田中芳樹ならではですし。他のシリーズの続きも書いて欲しいけれど、このシリーズの続きも首を長く長く長くして待ちましょうかね。 -
あらすじ:舞台はシベリア。話はいつもの。
時代劇と同じで、基本やることに大差ないのがこのシリーズの伝統。だからそこは棚に上げたとしても、それ以外も何だかなあ。
アルスラーン戦記と同様に筆力低下は著しく、ストーリーのほうも涼子たちが作戦会議を始めたので敵のボスは退席したのかと思いきやその場にいたりと矛盾が目に余る。マリちゃんや貝塚がいるせいか、由紀子はもはや空気だ。