死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 27
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828124

作品紹介・あらすじ

「私は人でも獣でも化生(けしょう)でも
女から逃げたことはありません」

妖力を持つ美女が起こす怪事件に美男巫医(ふい)が挑む!

伝説の方士・徐福(じょふく)不在の琅邪(ろうや)の街に女性専門の
巫医(巫術で治療する医者)佳人(かじん)が突如現れた。
時を同じくして起こる不可思議な出来事。
男を寝室に誘う幽霊娘、夢の中で呼ぶ死美女、男を水中に引きずり込む娘水狐、死体で海を埋めようとする精衛、人に化身して嫁入りする蛇女――。
中国の伝説に登場する妖力を持った
美女たちが巻き起こす怪事件に佳人が挑む! 
そして彼が現れた理由とは?

感想・レビュー・書評

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  • 琅邪シリーズの番外編。シリーズ1巻で滅法キャラ立ちしてた佳人さんが早々に退場となってしまったので、驚きとともに悲嘆にくれてましたが、番外編で『ええっ?そんなことアリ?』の再登場で嬉しい狂喜乱舞。古代って、大陸って、野蛮だけどおおらかだなァ。佳人さんって徹底的に最強のフェミニスト。好きだわぁ。佳人さんの両親・生い立ちってどんなだろ?まだ出てくれるといいな。

  • 琅邪シリーズ。
    死んだはずのあの人が登場して美女に関わる謎を解いていくミステリー。

    化生(妖怪とか魑魅魍魎的なものだと思う)の存在を当然のように信じていることを筆頭に、いわゆるオカルティックな信仰が存在していながら、あくまで謎解きはミステリーとして成立し、科学的で納得のいく解答を用意してくれている。そのバランス感覚が面白い。

    今回は残虎先生らが出張中のため、主役は死んだはずの佳人先生。この先生が大層な美貌かつとんでもないちゃらんぽらんの女好きなのに、巫医の腕は確かで推理力もばっちりという変わり者で、とても魅力的です。前作ではただの変な人だったのに、今作で愛着がわきました。

    「きっとお前は美形にな~る」とか歌って踊って女性を愛でる、完全に変人ですか、佳人先生だとなんか素敵で許せちゃうね。
    ただ、表紙のテイストは1,2作目の雰囲気のほうが好きです。

  • 魍魎闊歩する古代中国の街で起きた事件を解決する、死人そっくりの佳人。
    が、街で起きた不可解かつ女性と怪事が絡む事件を解決する。

    シリーズものだとは知りませんでしたが、まあそんなに気になりませんでした。
    人の名前が地の文に紛れそうなことはありましたが、まあそこもそれほどは気にならず。
    面白かったです。

  • 今までのシリーズと異なる短編集
    徐福不在の中、『 琅邪の鬼』で死んだ佳人の兄が街に来て事件を解決する

    「死美女の誘惑」

    「夢美女の呼び声」

    「狐美女の決意」

    「飛美女の執念」

    「蛇美女の嫁入り」

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著者プロフィール

1954年、長崎県生まれ。福岡県立八幡南高等学校卒業後、陸上自衛隊勤務を経て、古書店を開業。ライフワークである邪馬台国研究を進めるうち、自身初の小説となる『琅邪の鬼』を着想。視覚障害を抱えつつも、家族の献身的な支えの中で執筆を進め、2010年、第44回メフィスト賞を受賞しデビューを果たす。現在、福岡県北九州市在住。

「2013年 『死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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