- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828179
作品紹介・あらすじ
THANATOSシリーズ第7巻!
周囲に不審な死をもたらす「死神(タナトス)」と呼ばれる少年・立花美樹(よしき)が奥多摩の神社に消えた。彼を捜すはめになったのは高校生5人。彼らを待ち受けるは俗世塗(まみ)れの祭主、異様に聡明な巫女、口きけぬ美少女、喚く蓬髪(ほうはつ)老人、包帯怪人といずれも怪しげな新興宗教の者たち、そして大祭壇の死体消失から始まる不可能犯罪だった。高校生たちは美樹を捜し出し、無事に生還できるのか?
感想・レビュー・書評
-
カルト系宗教施設ミステリー。美樹の暴走に巻き込まれた人々の右往左往と苦悩の巻。今作も面白かった。
カルト宗教施設が舞台だけれども本当に怖いのはそこではなく彼以外の人間だったという話。今作の仕掛けには物凄く気持ちよく騙された。びっくりした。そっちか!ってなった。
やっぱり美樹より真樹のほうが人間やめてる感が強い。あのこは底が知れなくて得体がわからなくて怖いなあ。
それと前作で美樹がした僅かな後悔を引きずっているのを見て、美樹は本当は優しいものなんだなあと思う。やっぱり彼とは友達だったんじゃないかとも。
そして完璧な敗北の日の話。これはぐうのねも出ないくらいの完全敗北だった。あの兄弟に一発かませる奴がいるとは思わなかった。
高槻と湊が今回も大冒険繰り広げていて笑う。めちゃくちゃ頑張ってるじゃないか……高槻が益々狂犬じみていく。
生き残るためにもがき続けて装備をめちゃくちゃ整えている彼は純粋にすごいと思うし頑張って生きてて欲しい。湊も。インテリお坊っちゃんがなんかずいぶん逞しくなった印象が……。
名探偵、皆を集めてさてと言い。この話はさてと言った後のことがいちばん大事なのだと思う。こっぴどい敗北はしたかもしれないけれど結果的に探偵は死神を取り戻したわけで、これからどうなる?とそわそわしてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あっぴーの荒みぶりに涙が止まらない…うっ 「こんなこともあろうかと」シリーズがここまで活用されるのは後にも先にもこの巻くらいではなかろうか。
-
目次見てなんだこれ?って思ったけど納得。
章書いてあるから時系列が分かったけど、書いてなかったらごっちゃになってたかもしれない。
もう一度、章の順に読み返してみたい。 -
THANATOSシリーズ七作目。
章の順番がバラバラだが、分かりにくくなっているだけのようにしか思えなかった。どんな意図があるのかな?
ストーリーは魅力があるので、シンプルなミステリとして読みたかった。
海洋生物薀蓄はもう少しあってもいいな。 -
THANATOSシリーズ第7弾。
間違えて先に8作目を読んじゃったけど、あまり支障なし。
カルト教団に入信したミキちゃんを、真樹が手駒総動員で連れ戻しに行く話。
高槻さんに湊さん、出屋敷さんはもちろん、自然科学部員やカナさんまで、今までのメンバー総出演。叙述トリックではないけれど、誰がどの名前で潜入してるのか、よく読むと分かるんだけど、そこか〜ってものも。
今回双子の出番少なめだけど、真樹にしろ美樹にしろ、大人たちにいいように利用されて、いろいろブラックな要素が増えてきて、どこに向かっていくのか楽しみでもあり、恐くもあり。
そして相変わらずのオタクネタ。細かすぎてすべて拾えてる訳じゃないけど、オーズのネタが一番面白かった。 -
タナトスシリーズ第7弾。
周囲に死をもたらす”死神”美樹がカルト教団へ。弟の真樹は手駒を送り込んで彼を呼び戻そうとするが…
人里離れた教団でもやはり熱帯魚と巨大水槽。事件も派手だが、最後の高槻たちの大冒険に全部持っていかれた感じ。前作でも使った斧はもう経費でおとしてあげてもいいのでは…
今回は双子の出番が少なかったが、それぞれこれからどうなっていくのか不安なラストでもある。