北乃杜高校探偵部 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828216

作品紹介・あらすじ

創立百周年を迎えた京都・宇治市にある北乃杜高校。寮生活をおくるサッカー部員の清水克文は、級友の横井圭、赤倉史朗、山科桃子、稲川みどりと学園で日々起きるさまざざまな出来事の謎解きに「探偵」として挑戦。
そして、修学旅行の際には殺人予告がなされ、卒業式にはいやがらせ写真が出回るなど、様々な学校行事にも不思議な「事件」が発生。清水たち「探偵」グループは解決に乗り出す。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の好みの「どんでん返し」系の要素がなく、ちょっと違ったなって感じでした。
    「学園物」という要素が強めです。

    本書も「カラット探偵1」も1話目に、言葉遊びの話を持って来るのは、著者のこだわりなのだろうか…。個人的には、言葉遊びはあんまりなので、他の話を最初に持ってきたら良いのに、と思います。

  • 創立百周年を迎えた京都・宇治市にある北乃杜高校。
    寮生活をおくるサッカー部員の清水克文は、級友の横井圭、赤倉史朗、山科桃子、稲川みどりと学園で日々起きるさまざざまな出来事の謎解きに「探偵」として挑戦。
    そして、修学旅行の際には殺人予告がなされ、卒業式にはいやがらせ写真が出回るなど、様々な学校行事にも不思議な「事件」が発生。
    清水たち「探偵」グループは解決に乗り出す。

  • 「せうえうか」漢字にすれば「逍瑶歌」。
    京都府宇治市にある名門・北乃杜高校で校歌や応援歌のほかに歌い継がれてきた歌だ。
    生徒に親しまれ愛されているその歌詞が、実は書き変えられているという。
    いつ、誰が、どんな理由で?
    北乃杜高校探偵部の5人が辿りつく、胸を打つ真実とは?
    (アマゾンより引用)

    シリーズ物かと思ったけど、違うんだ?

  • 以前に一緒に謎を解いた高校生5人がクラスがバラバラになってからの事件4編。シリーズの続きかと思ったのですがそうでもないようです。乾さんの作品はキャラに思い入れができないことが多いのですが、今回は5人のキャラを描き分け、以前より読み易くなっていると感じました。表紙絵も上手く特徴をつかんでいると思います。軽いお話ですがパターンがあって読み易く自分の高校時代を思い出したりして楽しめました。犯人を捕まえることがすべてではないラストの一話がとても好きです。差し込まれている「十年後の読者のために」が笑いを誘います。

  • 2度目の読了。

    ミステリーとして読んだときには、犯人がわからない、また動機も分かりづらいみたいなところが好みのわかれるところかもしれない。

    この作品はそういう意味でミステリーとして読むのではなく、青春群像劇としてこれを読むのが正しいんだろうと思う。比較的爽やかを伴うものとしていいんじゃないだろうか。

    赤倉くんがすごすぎるのはおいといて、彼に通底する「思想」みたいなものが、動機の「不足感」を補ってくれていて、かつ「思想」を語る場にありがちな重苦しさに対して、それ以外の「不足感」が逆張り的に意味をなすとでも言うんでしょうかね。そういう不思議なバランスの上に成り立ってるような気がするなぁ。

  • 【あらすじ】
    創立百周年を迎えた京都・宇治市にある北乃杜高校。寮生活をおくるサッカー部員の清水克文は、級友の横井圭、赤倉史朗、山科桃子、稲川みどりと学園で日々起きるさまざざまな出来事の謎解きに「探偵」として挑戦。
    そして、修学旅行の際には殺人予告がなされ、卒業式にはいやがらせ写真が出回るなど、様々な学校行事にも不思議な「事件」が発生。清水たち「探偵」グループは解決に乗り出す。

    【感想】

  • 「せうえうか」、漢字にすれば「逍遙歌」。京都府宇治市の名門・北乃杜高校で歌い継がれてきた歌だ。その歌詞が実は書き変えられていると知った北乃杜高校探偵部の5人は…。
    青春本格ミステリー連作4編を収録。

    舞台が高校なので日常の謎系かと思いつつ、「青春本格ミステリー」とあるし、「乾くるみなので…」と期待して読んだけど、全く物足りなかった。
    (D)

  • 軽いミステリーものであり、学園生活ものでもあり。
    北乃杜高校生の清水克文が、横井圭、赤倉志朗、山科桃子、稲川みどりと謎解きをする。
    二段組みの小節は相当久々だった。短編4つが収められている。難しいことはほとんど何も考えず、ただ身を委ね読み通した。今は昔となった時事ネタは出くわすたび興ざめ。タイムリーに読めば愉快なサービスなのかな。不必要に多用しなくていいのに。

    ①《せうえうか》の秘密(☆2)
    北乃杜高校で歌い継がれる逍遥歌は、一部歌詞が書きかえられていた。その理由を探り、歌詞に隠されていた作詞・作曲者の意図を知る。楽譜が掲載されていた。声に出し歌いはしなかったが把握しやすいメロディーだ。
    真相は、よく考えるものだと思う。しかし、アナグラムで遊ぶように机上でこねくり回しても小説としてどうか。実際何か事件が起こり、状況が変化する中で行動して解決する方が好き。その点では次の話は面白かった。

    ②記録された殺人の予告(☆4)
    修学旅行中、学校関係者用のブログに殺害予告ととれるメッセージが書き込まれた。「旅行最終日に人を殺します」という。それは、いち女子生徒姉原がなくしたケータイから書き込まれていた。
    人を殺しますとなると心境としてどきっとしたがひとまず円満に済んでよかった。

    ③牛に願いを(☆3)
    ミステリーというより普通のお話。文化祭。平安時代風の衣装で牛車を引いてパレードするんだって。楽しそう。8年前の卒業生二宮は、当時の約束の通り、七夕伝説に準えたロマンチックな再会を果たすことができるのだろうか――。
    牛蒡さんには笑った。

    ④贈る言葉(☆3)
    卒業式前々日。谷口瞳先生の卒業アルバム写真がチェーンメールで広まっていた。歯列矯正器具を面白がる悪意が感じられる。また時を同じくして自殺を仄めかす文書が文芸部に届く。日数がない中で双方の解決を試みる。
    この話では、生徒会長赤倉志朗の地力と谷口瞳先生の気高き決意を見た。犯人探しに終始しないのは好印象だったがすっきりしない感もある。

    最後に、清水と稲川のラブコメが不足しとるぞー。

  • (収録作品)《せうえうか》の秘密/記録された殺人の予告/牛に願いを/贈る言葉/タイトル未定

  • つまらん!
    何もかも中途半端

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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