アケローンの邪神 天青国方神伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828247

作品紹介・あらすじ

南方の島国・天青国に王の命を狙う不穏な動きあり。警戒を強める中、王城に火の手があがった!15歳の士官候補生イオンが黒煙の先に見たのは剣を交える謎の二人-国の崩壊を狙う少年アルフレド。そして、暗殺者として生きる少女リッカ。三人の邂逅が国の運命を思わぬ方向へと変える。

感想・レビュー・書評

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  • よくも悪くも高里さんの作品。児童書として読めば秀逸だけれど、よく練られたハイファンタジーではない……けれど面白い、みたいな。キャラが好きになれない人には面白くないかも。フェンらしき人がでてきてちょっとときめいたり。

  • 「フェンネル大陸」シリーズとリンクした作品。一見すると関連性無さそうだったのに…もっと早く読めば良かったと後悔…。
    フェンネル大陸の登場人物の名前が植物に関係していたのに対し、今回は元素に関係しているらしい。
    世界観・文体はフェンネル大陸とそっくり。これから先、どんな繋がりが出てくるのか楽しみ。

  • 南方の島国・天青国に王の命を狙う不穏な動きあり。
    王城に火の手があがった時、15歳の士官候補生イオンが黒煙の先に見たのは剣を交える謎の少年と少女。
    3人の邂逅が国の運命を思わぬ方向へと変える…。

  • 天青国シリーズ第1弾

    <あらすじ>
    かつて大地を荒らす邪神を勇者が神殺しの剣により封じ込めたと言われる天青国。
    士官候補生のイオンは兄で書記官のサルファと王城の掃除をしていたところ
    友人で司法補佐(情報収集調査組織)のロジーに呼ばれ城へ赴く。
    そこでイオンは、国王の命を狙っていると噂される
    ヘリオドール族の族長を和解のために城に連れてくる特務を受けた。

    翌日ヘリオドール族の集落に訪れたイオンは可愛い少女族長・ニケーと対面し
    城に来るよう交渉する。族民の反対をよそに、ニケーは無邪気に承諾した。

    無事王都に戻りニケーを届けた日、突如王城に煙が上がった。
    イオンが向かうとそこには、剣を交える謎の男女2人が。
    さらに謎の影が現れイオンを襲う。イオンはそこで意識を失ってしまう。

    目が覚めると、そこは見知らぬ土地で目の前には剣を交えていた男女がいた。
    男の名はアルフレド(レオンの孫)。女の名はリッカ(暗殺者)。
    そしてそこで、国王がヘリオドール族によって殺されたことを知る。

    3人が族の集落に向かうとそこは正規軍によって反逆の罪として
    皆殺しにされた民が転がっていた。

    怒ったアルフレドは天青国を滅ぼすため代々伝わる?邪神の封印を解く場所とされる洞窟へ向かう。
    正規軍の行動に疑問を感じていたイオンもアルフレドについていく。リッカも。

    (洞窟内でフェンネルシリーズのフェンとテオがチラっと登場)
    洞窟内で邪神になる場所を調べてみると古語が書かれていたが
    誰も読めなかったので、物知りのサルファに聞いてみることに。

    3人は王都に戻り、イオンはサルファに古語の解読を依頼。
    そこでロジーから幽閉されているニケーがまもなく処刑されることを聞く。
    アルフレドはニケーの救出を提案。イオンとリッカも同意する。

    3人が牢屋に忍び込みニケーを助け出そうとしたとき
    そこで死んだと思われていた英雄レオンと対面する。

    35年前の革命を起こした将軍クロウリーとその時に死んだとされた英雄レオン。
    当時クロウリーの悪事を暴くために動いていたレオンは
    クロウリーによって幽閉されていたのだった。

    そして今回の国王暗殺も
    ニケーを城に呼んで、国王を殺して、それをヘリオドール族のせいにして
    皆殺しで証拠隠滅するという、クロウリーが書いたシナリオだったのだ。

    そのシナリオを防ぐため国王がリッカにニケーの暗殺を命じ
    アルフレドはさらにそれをも防ぐため城でリッカと対峙していたのだ。
    さらにそこでイオンを気絶させた影の正体はロジーだった・・・

    国に大儀を誓っていたイオンは自分の気持ちに素直になり自分の魂に忠誠を誓う。

    そしてイオン・アルフレド・リッカは悪の枢軸クロウリーと対決!
    そして破れる。でも竜巻のお蔭で何とかレオンとニケーと共に逃げ出す。

    そして3人はそれぞれの道へ旅立った。


    <感想>
    邪神の封印を解くのにはレオンの血筋が必須とされるが正体は未だに謎。これが今シリーズの主軸っぽい。

  • 高里椎奈によるファンタジー新シリーズの1作目ですが、フェンやテオのカメオ出演を始め、『草原の勇者』に登場したアスターが物語の核心部分に関わっていたりと、事実上の「フェンネル大陸」第3部といって良さそうです。自分の信じてきた国がすべて偽りの上に成り立っていると知ったとき、イオンはどう行動するべきか。これまで生きてきた世界を根底から覆され、真実を見極めるための旅に出るイオンの姿はフェンに通ずるものがあります。イオンの父親がなぜ国賊と呼ばれるに至ったかが描かれている『天球儀白話』所収の「アスターとジェラルダス」はとりあえず必読かと。

  • 図書館にあったのでなんとなく手に取ったけど、、、
    やっぱりあれか。フェンネル大陸シリーズと同じ世界観だったね。

    表紙見た時点でそうじゃないかなーとは思ったけど。

    銀ね。わざわざ名前伏せなくてもわかりやすいし。一緒にいる男もね。
    で、途中もやもやしたのがアスター、ジェラルダス。
    まー、あのシリーズも登場人物多すぎて相互関係わからなくなってたし。他の人の感想見て、あ、やっぱりか、程度。どんな人だったかはさっぱり思い出せん。。。

    このシリーズも、似たような感じになるのかな~。
    展開そのものがファン向け過ぎる。そういう意味では、続巻に手を出すかどうかはわからないなー。

  • 高里椎奈のファンタジー新シリーズ! 国の大義と個人としての感情に揺れるイオン、国を滅ぼそうとするアル、暗殺者のリッカ。後に明かされるそれぞれの思惑に驚愕。フェンが出てくるのでフェン好きの方は是非!

  • 士官候補生イオンが、アルフレド、リッカと出会い、自国の正義に疑問を持つ。

    フェンネル大陸シリーズとのリンク!もう1回読み直したい!!
    フェンと比べると、人間らしさがあり、物語としてどう決着をつけるのかが楽しみ。

  • 違うな…。

  • これから面白くなる予感しかしない。3人の旅路がどうなるのか、非常に楽しみです。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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