- 本 ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828292
作品紹介・あらすじ
彼の名は空々空。どこにでもいない十三歳の少年。風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、しかし意外とよく聞く物語は、そんな終わりを合図に幕を開ける。人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、果たして死ぬまで戦うことができるのか!?
西尾維新史上、最長巨編――西尾維新がはなつ、新たなる英雄譚。地球の悲鳴が聞こえるか。
彼の名は空々空。
どこにでもいない十三歳の少年。
風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、
日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。
ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、
しかし意外とよく聞く物語は、
そんな終わりを合図に幕を開ける。
人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、
果たして死ぬまで戦うことができるのか!?
感想・レビュー・書評
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好き嫌いは別れると思うけど、不思議と毎回私には好みな話をしてくれる作家さんです。毎回突拍子もない設定で楽しませてくれます。
この作家さんの好きなところは、どんなに突拍子もない設定のキャラでも、根底ではまともってどういうことか、と言うことを理解していて、自分がそれからどれだけ逸脱しているかもちゃんと理解していて、それでもなお、逸脱した行動を起こす自分を否定しないところだと思っています。
今回の話もそんな感じで、何事にも動じなさすぎる少年が主人公です。
傍らに、洗脳された故に冷酷な行動をとれるけど、実は己の行動に心底傷ついている少女がいるので、余計に少年の異常さが際立っています。結局、物語の最後になっても問題は何一つ解決せず、むしろふりだしに戻っただけになりましたが、安易に解決しないのもこの作家さんの味だと思いますよ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一言で言うといわゆる『人類を救う選ばれしヒーロー物語』です。
西尾さんの作品としては真面目というか軽いノリの遊びは少ない作品かと思います。
ただ、登場人物の名前のつけ方や行動の仕方、台詞の使い方はしっかりと西尾節がきいていました!
あ、そこでその台詞使うんだ(笑)とか。
結末は「これで終わるのか…」と少しもにょりました(笑)
続きを書こうと思えば書けるように、舞台に広がりを持たせてある終わり方だったので。
でもこれ以上だらだら続きを書いたら話がもたつくかな、と思います。ので、個人的希望は続編出されずにこのままで。 -
戯言シリーズ、りすかの西尾維新が帰ってきた!
原点回帰、と言ってもいいのかもしれない。
頁を繰る手が止まらない。ざわつく気持ちが逸る。
読みたかった西尾維新作品に、ようやく再び巡り合えた!
まず一言、言いたい。
物語シリーズや刀語以外を接していない読者・視聴者の方は要注意。
特に、物語シリーズファンには不評かもしれない。彼の魅力といえば、あの言葉遊びと軽妙さ、そして魅力的な愛らしいキャラクターと思われがちだが、本作はその要素が薄い。
ただし相変わらず個性というか非常にアクの強いキャラクター性は健在。
この作品は、変質的で偏執的な奇妙で軽妙でありながら鈍重な不快感のある面白さ。
そして言葉は悪いが、独特の毒というか気持ち悪さ…まさにグロテスクさが絶妙に発揮されている。
まさにこれこそ、戯言シリーズや「りすか」(思うにかなり「りすか」に近い感じ)、いわゆる西尾維新初期の頃の作風だと感じた。
と同時に、その頃の彼の作品に魅せられた私が待望していた作品である。
きっと同作品の他のファンの方もそうだろうと思う。
オチや絡繰などは好きなのだが、物語シリーズに辟易し積み本や処分状態。もう西尾維新作品に強い魅力を感じなくなり始めた私としては、歓喜に近いものを覚えた。
さて本作品は、帯の通りに一つの英雄譚。
ただし西尾維新によるもの。
どうしようとなくて、どうにもならなくて、虚しさと刹那さに似た不快感の残る強烈な作品。
英雄とは。
最悪の悲鳴と異質な少年の物語。
これほど時を忘れて読み耽った西尾維新作品は久しぶりだった。
是非、次巻の「悲痛伝」も読む! 絶対読む!
これからもこの作風を続けて欲しい!
近年のポップさを廃し、これまたアニメ化は無理そうな本作品を私は心から応援したい。 -
相変わらず?ばんばん
人が死んでいきます、ご注意を。
西尾維新さんの作品、
戯言シリーズ、人間シリーズを
読みましたが、
ちょっと異質な気がしました。
面白かったです。
夜、自分の背後が
気になりましたが(笑)
主人公のキャラに
最初馴染めませんでしたが、
馴染んでくると不思議と
愛着のわくキャラでした(*^^)
続きも読む予定です。 -
西尾さんの新作キタ!
主人公空々空のキャラが気に入りました。
キャラ画がないから、空々君に似ている中学時代の友人をイメージして読みました笑
感情がない?(何も感じない)のに、お堅いキャラじゃないむしろ面白いセリフも読み応えがあります。
空々君のこれからに期待します! -
うーんやっぱり面白い、続編も買おう。
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「伝説シリーズ」第一巻
人類にキバをむいた地球
その地球と戦うために組織された強大な力を持つ
「地球撲滅軍」
ヒーローとなるべくスカウトされた13歳の少年は・・・
これ、「地球VSヒーロー」との煽り文句だけど
実は撲滅軍内部の話が大半。
空っぽの「そらからくん」
周りのあまりにも人間くさいメンバーとの対比が秀逸 -
久々に「西尾だ!」と思えた一冊。
零崎シリーズとかりすかの頃の西尾作品と似た匂い。
最初の空々の姿は零崎シリーズの伊織を思い出す。無自覚な状態から、決定的に他者と違う自分を見出す流れ。
書籍裏の紹介の「どこにでもいない十三歳の少年」がなんとなく気に入ってる。
最後あたりのセリフとか一文が素晴らしくて、ここの言葉が思いついてそこから場面を考えていったのでは、とか考えてしまう。
一巻目を読んだ限りでは、とても期待がもてるシリーズ。 -
これも好きです。
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先週のブランチで続編の「悲痛伝」がランキング1位だったので読んでみました。
地球が人類を滅ぼそうとしている。地球vs人類のお話。
発想は面白いと思ったのですが、とにかく文章がくどい。
ねちねちねちねちしてる。
そのせいか物語のテンポも悪く、結果ただの内輪揉めで終わってしまい、正直なんじゃこりゃでした。
序章と考えればありなのかもしれないけど、
いかんせん文章がくどいので、続編はもう読まなくていいかなあ。
著者プロフィール
西尾維新の作品





