- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828452
感想・レビュー・書評
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作者の作品である「ハサミ男」が好きすぎて、これも読んでみたのだがこれはちょっと単調だったかな。
子供が読むと確かに展開が分からずハラハラ楽しめると思う。
自分は子供の王様の正体が途中でわかってしまったので。。もっと若い時に読んでれば感想も変わったと思う。 -
団地住まいのショウタを取り囲む子どもの世界。
TVの中で悪を滅ぼす格好良いヒーロー
罰ゲームで盛り上がる休み時間
近所に住むイジワル魔女
引きこもりがちな親友が怯える"子どもの王様"。
子どもはまだ知らない沢山のことを知りながら大人になる。
子どもの王様にならなくていいように。 -
小学校の頃、団地の友達と毎日遊んだ日々のことを思い出した。
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うーんイマイチ
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奇しくも麻耶雄嵩がミステリーランドから上梓したのも"○○様"繋がりの『神様ゲーム』で、そちらは発売後すぐに買って読んだのだが本作は今ひとつタイミングが合わず、ようやく読むことができた。共通するのはジュブナイルらしからぬ後味の悪さ。もちろん相違もある。神様ゲームが論理の介入を拒絶する非現実的要素を多分に孕んでいるのに対し、本作はあくまで現実的。子どもにとっての等身大の世界を淡々と描き出している。故に派手さには欠けるが、そこは好みの問題。あ、そういやノベルス版『夏と冬の奏鳴曲』の表紙もパルジファルだっけ。
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殊能先生らしい皮肉を含みつつ、子供の頃の空想力(ヒーローモノで熱くなったり)、学校や身の回りの生活感とか子供が関わる世界の全て(「カエデが丘団地の外にはなにもない」発言)や、あちこちの描写が、ちょっと大人が子供の頃の自分の感覚を思い出して懐かしい気分になる作品。図解も入っていて、そこもちょっとワクワクさせます。
ネタ的にはシビアにダークです。『神様ゲーム(麻耶雄嵩)』のラストの怖さは、半分ファンタジーに近いと思ってますが、こちらの作品の怖さはネタが妙にリアルな分、本当にありえそうで怖いですね。