- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828490
作品紹介・あらすじ
裏切りの名探偵・御堂八雲により、首都は破壊しつくされた。望は救出した芹の手を取り、師匠の秋津のもとへと駆ける。しかし、待ち受けていたのは、秋津の失踪と、八雲の魔の手…!陰謀蠢き、逆転と背信は繰り返され、矜持と狂気が交叉する逃避行の末、望は、ついに自らの手で最凶の名探偵と対峙することを決める。
感想・レビュー・書評
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シリーズ5作目。
前作のラストで明らかになった魔縁・蜘蛛の正体。
そしてその蜘蛛が無貌を裏切り、首都・藤京を破壊していく・・・
今回はミステリーというより、ハードボイルとみたいな感じだなぁ。
このシリーズは毎回ジャンルが変わるので読んでてお得な感じがします(^O^)
前作のラストも衝撃だったけど、今回も・・・
まさかそんな展開になるなんて思ってなかった!
主人公は古村望なのに、こんなことになってどうなるのか今後の展開が気になります!!
次は最終巻になるようなので、読みたいような読みたくないような不思議な気持ちです(>_<)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5作目。今まで登場してきたヒトデナシをうまく活用して、スピード感あふれる逃避行と異能バトルを展開。
異能バトル物としては面白いけど、ミステリーはどこに行った?
あと2冊読んで、最初の作品を再読しよう。
やっとこれまで引っ張ってきた無貌の正体と秋津探偵の過去が明らかになる。 -
死線を潜り抜けた探偵助手、望は師匠のもとに戻れるのか?昭和中期ぐらいの雰囲気の中、「ヒトデナシ」というあるものとあるもののかけあわせの「化け物」の能力を使いこなしながら、困難をすり抜けていくのが面白いシリーズです。
今回は、し、衝撃のラストですな……次最終巻ですか……こうなったら、やはり秋津ではなく、望の物語にしてほしい。もっと人気がでていい気がするのだけれど、あまり感想を見ない。異能モノでひとでないものだぜ〜。しかも知能戦だぜ〜。熱いぜ!読もうぜ〜。最初の巻よりは、次の巻のホテルの話のほうが断然面白かったので、そこから読むもありかも。 -
文字通り手を繋いで逃げる二人と、追う忠犬。
目的地に着いてみれば、頼るべき師匠はいなくなっており
警察はまだ、裏切り者のした事をしらないでいた。
周囲にいるヒトデナシに、ヒトデナシを使う人物達。
どうするんだというほど、油断できない状態。
相手も頭使ってますが…これほどまでに短時間で
よくもどうにかなる解決策を捻り出すものです。
すごいとしかいいようがないですが、またさらなる危機。
もぐら叩きかと思うほど、こっちが引っ込めばあっちが
あっちが引っ込めば、また違う問題が。
どうにかなる! と思ったのに、次の瞬間
相手の計画通りという状態。
どうするんだ、というよりは、どうしたいんだ!? かと。
抜け穴探せば向こうも察知しているし…。
しかも、その人物が本物か疑わないと、ですし。
最後には…正直うっときてしまいました。
感動したのでもなく、泣きそうになったわけでもなく
周囲の人間の心境に。
人は人と交わる事で、色々形成していくもの。
その一部が、心の準備なく奪われた時
多分、自分も、こうなるのでしょう。 -
無貌伝第5巻。
前巻と話が続いているので、単独で読んでもわからないと思う。
シリーズ序盤は特殊設定のミステリと思っていたら、いつのまにか異能者の忍法帖のようになっている。ヒトデナシを使ったトリッキーな活劇で、これはこれで面白いけど。
秋津が存在感を示さない中、望が自ら”蜘蛛”と対決する波瀾万丈の展開だったが、ラストはかなり驚いた。次巻はどうなるのか全く想像がつかないので楽しみ。 -
誰と誰が味方なのか分からない、次々と展開されていく目まぐるしい展開。最後は「そう来たかー!」満足。
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シリーズ第5弾は怒濤の展開で、まさに冒険活劇。次作で完結だそうで、どう決着がつくのか今から楽しみです。
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少年たちの逃避行。前巻から引き続き、蜘蛛との対決が描かれます。一緒に綺譚会から脱した望と芹に純と健太、魔縁から犬も加わって一大討伐に動き出す。月がヒトデナシ?この世界そのもがヒトデナシ?といったセカイ系な大風呂敷に、まだまだ描けるものがあるのにミステリから離れてノンストップで完結へ向かっていく流れは、同じくメフィスト賞でデビューした西尾維新の「戯言シリーズ」を思い出さずにはいられません。受賞作のオビに推薦文を寄せたからって、何もそこまで真似しなくても良いのに……。つまり何が言いたかったというと、次作で終わらせるにはあまりに惜しすぎる。