少女残酷論 完全犯罪研究部 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828537

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。ふつうは踏みとどまるところを躊躇せず何をしでかすかわからない完全犯罪研究部の面々から目が離せません。Twitter使ってのいじめ報復は最たるものですが、彼らの徹底ぶりには恐れを抱くとともに感心してしまう。
    今回東條君が一線超えた行動に出てしまい洒落になってなかったですが、そこまで行動できるという熱量には、かすかなあこがれを感じる部分もある。もちろん真似しちゃだめですし尊敬もできないですが。
    本気でぶつかり合えて、踏み越えたらちゃんとブレーキかけてくれる仲間がいるってなんかすごく青春してますね。

  • 相変わらず読んでるとすごく頭が冴えてくる。
    ヒーロー漫画や洋画のようだ。
    アニメ化実写化してほしいけど内容がアウトーだろうなぁww

    それにしても汀さんの引き出しの多さに毎回感服します。ネタも新鮮。


    東條…やってくれるぜ…

  • おおぅぅっ...シリーズ3作目!! この方にしか書けない
    クズオタ高校生達の青春小説の新作。今作では
    新たに新メンバー(他校生なのにw)が加わり、新たな
    暴走と暴徒化するゼロ研たちのカオスぶりがメーターを
    振り切ってます。一般的には悪書の類の小ネタが
    もう...バンバン。

    特にMission5における彼らの「いじめ」に対する報復が
    もう...ハンパじゃないです。ネットの世界は自分の知識量が
    足りない所為か、(もしくは偏ったイメージ)現実に普通に
    コレに近いことが、日常起きてるんじゃないか...とそら恐ろしくなったり。
    そういったネットを駆使して一人の中学生の人生を、軽く
    終わらせた次の章では、そんな人間たちを(120%自分たちを
    棚に上げてw)、次々と報復していくという...鬼畜高校生っぷり。
    なのに、憎めない彼らのキャラ造詣と会話のテンポ、その内容...etc
    本当にこの方にしか書けない作品なんだと思います。
    個人的には一気読み、ニヤニヤし通しでした。

    もはやミステリ的要素は殆どない。あるにはあるが
    ゼロ研の合宿と称したプチ旅行で申し訳程度に起こる仮想殺人事件の推理合戦のパートも...とんだ肩透かしで、本当に食えない方ですw。
    大好き。

  • さすが、こるもの。
    ここまで乗ってくるとは期待以上だ。twitterの炎上とか特定とかリアルにアウトな気がするけど、最近で一番尖ってる気がする。
    劣等感疎外感。完璧

  • 完全犯罪研究部のメンバーが揃ってワイワイ騒ぐシリーズ3作目

    <あらすじ>
    mission 1
    Ustでヒット数稼ぐために援交オヤジを狩る様子を中継する

    mission2
    校内に立てこもった生徒を引きずり出す

    mission3
    合宿中に殺人事件クイズを作ってみんなで論じる

    mission4
    百物語で新聞部のドッキリに対して逆ドッキリでお返し

    mission5
    イジメっ子をtwitterを利用して再起不能にする

    mission6
    女子高生がトイレで出産して失血死し嬰児も死亡していた

    mission7
    上記事件に対してクズコメントを書き込んでいた人物を特定し制裁を加える

    mission8~10
    mission1とmission6の話がつながり物語が決着する


    <感想>
    SNSを組み込んだ話が主で、話は繋がってるけど、大きな謎とか一切なく
    短編集のようなつくりだったのが残念

  • 犯罪行為をしているのに、なんだか問題を解決しているから、いいことしてるように思える。

    いや、騙されてはいけない。

    完全犯罪研究部の面々は、ワルモノです。

  • みんな楽しそうだなが半分、こんな高校生いたら怖いなが半分。

    話のテンポが速く、さらっと読めた。

    キャラ語の半分は?が多かったが、ミステリ関係の隠喩にはときどきにやりとされられる。

    面白かった◎

  • 今回も台詞回しが見事。特に杉野二号。
    攻城戦と「かんぜんっ!」の展開にエキサイトした。
    直井アヤかわいい。くーらんが不憫

  • 楽しそうだなぁ、というにはいろいろ抱えてる人々なのでなんとも。しかし怖い時代になったもんだなぁといじめ返しを読みながら思う。だって、これ実際にやってたらネットリテラシー……とか呟かずにはいられないよ。
    ゆりっぺは相変わらず大変。

  •  杉野二号に罵られたい

     最終的に藤田がかっこよくてよかった。

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著者プロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。
追手門学院大学文学部卒。
『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー。
以来、「THANATOS」「完全犯罪研究部」「レベル99」シリーズ上梓のほか、ドラマCDのシナリオも数多く手がける。
2018年に上梓した『火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿』 (メディアワークス文庫)が、新聞や小説誌の書評コーナーに取り上げられ、大きな話題に。
近著に『レベル95少女の試練と挫折』『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿』『探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす』『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01 』(共著)などがある。

「2022年 『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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