- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828636
作品紹介・あらすじ
聖アステール女学院には、秘密の言い伝えがあった。
「神無月の夜、虚月の下で儀式を行うと願いが叶う」
虚月(三日月)の深夜、校舎に忍び込んだ高校生たちは
儀式を行うため、暗号めいた名を持つ「三つの鍵」
――「叡智」「願い」「信頼」を探しはじめる。
それぞれが心に秘めていた願いとは?
そして彼女たちに降りかかる不可思議な事件とは?
高里椎奈が多感な少女たちを描く学園ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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心が荒んだので高里椎奈を読む。
うーんなんていうかすごい初期の辻村深月っぽい設定だな。
女学生ファンタジーというので期待していたのだけれど、全体的に中途半端な印象…。ファンタジーなのか、これは。
学生ならではの心理描写みたいのはあって、そのあたりはさすがだな、と思いましたが。
これの男性版だという『なりそこない』、ぜひ読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一応現代ミステリーなんだろうけど、独特の言い回しと描写で幻想的でレトロなファンタジー感があって良かった。思春期ならではの少女の潔癖さと、狡い一面が程よく調和していて、ジュブナイルとして中々良かった。特に羊子のキャラクターが良かった。
ミステリーとしては物足りないし、オチが弱いので雰囲気を楽しみたい人むけ。 -
聖アステール女学院には、秘密の言い伝えがあった。
「神無月の夜、虚月の下で儀式を行うと願いが叶う」
虚月(三日月)の深夜、校舎に忍び込んだ高校生たちは
儀式を行うため、暗号めいた名を持つ「三つの鍵」
――「叡智」「願い」「信頼」を探しはじめる。
それぞれが心に秘めていた願いとは?
そして彼女たちに降りかかる不可思議な事件とは?
高里椎奈が多感な少女たちを描く学園ファンタジー。 -
読んでいて途中ぞくっとしたが、最後は爽やか。
私も女子校なのだが、やっぱり学園ファンタジーはいいと感じた。
フェンネル大陸シリーズも大好きなので、高里さんの独特の文体や、Miggyさんの素敵なイラストにまた会えて幸せ~~(* ´ v ` *) -
購入。事情を抱えた女子高生。真夜中の儀式。学園ミステリーのお約束設定だけど、独特の回りくどい言い回しが雰囲気出ててよかった。ラストはちょっと不満。キレイな終わり方だとは思う。
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登場人物の把握に少し時間がかかった。
修道院を参考にした校舎がある女子校での、夜中の冒険。
高里さんらしい空気が漂っていて、後半は謎が解けて行くにしたがって、少女ひとりひとりの心の葛藤も解けて行く。誰もが子どもの頃は抱えている不安なんだけどね。
謎解き兼、成長物語?かな。 -
【図書館本】高里先生特有の、ちょっとまわりくどい理解が難しい表現も見られるけど、薬屋シリーズよりはわかりやすかったかな。キャラを把握するのに少し手間取ったけど(5人しかいないのに!)一人一人が活きてて楽しかった。彼女の言った『肉』はあとがきを読んでから考えてみた。……あとがきに記されていなければスルーした部分だと思う。芽衣の明るく元気な様子はとても好感。ただ、鵯上戸橋(つづらごばし)は読めない覚えられないインパクト(アク?)の強い苗字で苦手。羊子が噛んでしまうのも仕方ないw
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高里さん初の学園長編もの。装丁はミギーさんと、フェンネル好きな私にはたまらない1冊(笑)
話自体は割とオーソドックスなものかもしれない。途中までは、辻村深月さんの「冷たい校舎の時は止まる」に何となく似てるなあと思っていた。しかし、高里さんらしい文章(独特な言い回しや漢字使いなど)と優しさのある結末になったと思う。話の所々に違和感というか疑問点はあるが、あまり細かく考えないことにした(笑)
著者プロフィール
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