- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828674
作品紹介・あらすじ
戦後、日本は南北に分断され、北海道は独立国家となった。-平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立した現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の故郷に父とともに移住し、母の帰りを待つ純だったが、身元不明の他殺死体が発見され、父子は事件に巻き込まれる!有栖川有栖が探偵の存在意義を問う、待望の新シリーズ開幕。
感想・レビュー・書評
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ソラに宛てた、最後のガンジスのメールが切なくて泣ける。
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面白かった。最後少し泣けた。
続きが気になるので、「真夜中の探偵」もすぐ読みたくなる。
要所要所に過去の戦争や、他の国であったことなど歴史の話がでてくるので、歴史の本も読みたくなります。
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探偵行為が禁止された日本。
元探偵の両親を持つ主人公が殺人事件をコッソリ調査する。
有栖川さんって青春書くの上手いよなぁ。 -
大東亜戦争後、日本は南北に分断され、北海道は<日ノ本共和国>として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は警戒を強めていた。
――そして平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純(そらしずじゅん)は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた……。母の出身地である奧多岐野(おくたきの)に父とともに移住し、帰りを待っていた純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!! -
これが最初だったのか。。。
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太平洋戦争の終戦が少しのびた並行世界のお話。ソ連が北海道に侵攻し、日本は南北に分断された。外来語が制限されて、探偵行為は警察類似行為として処罰の対象となった社会。
かつて名探偵として活躍した両親だが、母は失踪し、残された父と娘は母の帰りを待つ。
戦争がもしあと1ヶ月のびていたら。そんな社会を書いています。
探偵行為が禁止されている他に、2年の徴兵制があったり、方言が禁止されていたり、管理された社会です。
うすら寒い気持ちになる社会だけど、現実の社会もだんだんと管理された、主流から外れるのが許されない社会になってきてるようで、お話だけとは思えない怖さを感じました。
新シリーズらしいので、続きも読みたいです。 -
<終戦直前からの歴史をちょっと変えて「北海道が独立したうえ日本は法的に私的探偵行為を禁止している」という並行世界で…>てなあらすじにホイホイされて借りてきた。うーん…私がかつて超田舎の高校生であったころなら楽しめただろうなという感じ。ご都合主義的トリックだけでなく、せっかくのかなり気になる並行世界もこれではちょっと…。それこそ、世界の全てが不満に思える田舎の高校生の頭の中だ。高校生の頃ならわくわくしただろうけどティーン向けすぎてさすがに物足りない。
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何気に初・アリスガワ。
うーん、あれえ?
思ってたのとだいぶ違う。ミステリというよりは青春小説という感じ。ここまででヒント全部です!ハイ読者への挑戦状!っつーのを期待していたので、随分と肩すかし。それは学生・作家アリスシリーズでないとダメだったか…。
探偵行為が禁止とか、なんだか最近そういう設定の、探偵行為が過剰に取り上げられてる作品を良く読むんだけど(探偵が国家資格だとか、探偵養成学園やら…)、やっぱそういう設定ってちょっと苦手だ。なんとなく背筋が痒くなる。
主人公三人の空気感とかはすごく良かったけどね。
トリックもかなり大掛かりだったので北山氏よろしく図面とかあれば分かりやすかったのになー。
続編も読むけど、やはりアリスシリーズに取り組まねばだ。 -
先に『真夜中の探偵』を読んでしまっていたので、遡って読んでみました。
歴史が少しだけ違って、北海道が独立国家として日本と敵対していて、日本は中央政権による国民の抑圧と、探偵行為の禁止が行われている社会。
探偵の父母を持つ高校生「ソラ」の物語。
『真夜中〜』も、ちょっと不思議な感覚をもつ作品でしたが、この作品は更にそんな感じ。
世界観の説明がすごく長くて説明くさい感じがする…
そして、ミステリーというよりは、殺人事件をきっかけに現れる、自分自身やまわりの友人との関係や思いに向き合う作品のような印象で進んでいた(と私は思っていた)ので、突然の謎解きと奇想天外なトリックに、正直置いてかれてしまった感じでした。
作家/学生アリスシリーズやその他作品を好きで読むと、ちょっと違って違和感を感じるかも。
とはいえ、第三作も読んじゃうんだろうなぁ(笑)
著者プロフィール
有栖川有栖の作品





