- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828698
作品紹介・あらすじ
江東区のマンモス団地で殺人事件が発生! 刺殺された遺体はナイフを握っていた。稚拙な自殺偽装に新米女刑事・如月ら十一係は憤りを覚え、捜査を開始する。しかし、犯人は自ら特捜本部を脅迫してきたのだ。《一日にひとりずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ》十一係は特殊班と協力して事件を捜査することに――。警視庁の威信をかけて、都民を縛る殺意の糸を断ち切ることはできるのか!?
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
好調シリーズ第4作。小柄ながらも強い想いを持った
女性刑事「如月塔子」。派手さはないながらもその
上司でもありパートナーでもある「鷹野」との
コンビネーションも板に付き安定したシリーズとして
読める作品。
今作の事件の口火をきる殺人事件はマンモス団地で
発見された男の刺殺遺体。被害者自身がナイフに
ナイフを持たせ稚拙に自殺偽装された遺体だった。
いつもより派手さの内一見単純な殺人事件は
思わぬ方向へと発展。犯人自らの警察への脅迫に
よりその明らかになる真意。都民千三百万人を
1日1人づつ無差別に殺人をするという...予告。
その身代金は2億円。
絞り込みのないような事件は塔子の所属する
十一係と特殊班の合同捜査によって解決に
乗り込む。
なかなかに大きな展開に高揚感は自然と
高まりますが、捜査そのものは苦戦一方で
犯人側からの指示、そしてそこで犯した
小さなミスによってその全ての真相が
明かさされる結末には...少しだけ肩透かし感が
否めない。面白いんですが...圧倒的なスーパー刑事が
登場しない今シリーズとしては仕方ない...かな?
広げようによってはもっと緊迫感とスケールの
大きい作品になったような気もするだけに...。
小振りの作品の印象になってしまうのが惜しい。 -
「捜査一課第十一係」シリーズは
本格推理の偶数刊がお薦め。
トリック寄りの奇数刊はちょいと残念。 -
塔子と鷹野が師弟関係から良き相棒になりはじめた気がする。
事件の方は、なるほどーそうなるのか!だった。 -
主人公が好きになれず、だらだらと読み終えた。
-
2015_08_20読
-
2月-17。3.5点。
殺人分析班、第4弾。
都民を人質にした、警視庁への脅迫事件。一日一人殺害。
塔子たちが中心となり、捜査するが、連続殺人が。
背後にある事案が。
結構面白い。ラストのどんでん返しも良かった。
成長してきた。次作も期待。 -
警視庁捜査一課十一係シリーズ、4作目。
事件発生から真犯人に行き着くまで、二転三転しながらも終始筋道立ったストーリー展開で、非常に読み易かった。主人公の塔子の成長、捜査一課と特殊班との折衝、どんでん返しのミステリトリック、読みどころが満載。これまでのシリーズ4作品とも外れ無しで、目下、私のお気に入りのシリーズです。 -
南砂、葛飾、南千住で連続殺人事件が発生.同時に警視庁に2億円の要求があった.殺された3人の共通点を洗い出す地道な捜査を続ける如月塔子たち.一度犯人と目された元警官が最後の段階で殺される.意外な人物が犯人として登場するが、例によって謎解きが面白かった.
-
捜査一課十一係シリーズの四作目。かなり手慣れてきていて、読みやすくメリハリの利いた物語構成が効いている。
警察に対する怨恨を逆手にとって、裏サイトの自殺志願者を利用した犯罪を暴き出す。十一係と特殊捜査係との共同での捜査と知恵比べ。意外な共犯者により搭子が襲われたり、捜査が攪乱される。
鷹野の名探偵振りで、大どんでん返しの大団円。警察小説と本格のタグマッチが面白い。
著者プロフィール
麻見和史の作品





