虚空の糸 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 153
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828698

作品紹介・あらすじ

江東区のマンモス団地で殺人事件が発生! 刺殺された遺体はナイフを握っていた。稚拙な自殺偽装に新米女刑事・如月ら十一係は憤りを覚え、捜査を開始する。しかし、犯人は自ら特捜本部を脅迫してきたのだ。《一日にひとりずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ》十一係は特殊班と協力して事件を捜査することに――。警視庁の威信をかけて、都民を縛る殺意の糸を断ち切ることはできるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    江東区のマンモス団地で殺人事件が発生!刺殺された遺体はナイフを握っていた。稚拙な自殺偽装に新米女刑事・如月ら十一係は憤れを覚え、捜査を開始する。しかし、犯人は自ら特捜本部を脅迫してきたのだ。“一日にひとりずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ”十一係は特殊班と協力して事件を捜査することに―。警視庁の威信をかけて、都民を縛る殺意の糸を断ち切ることはできるのか。

    色々とからくりが有り、最後ははは~ん。安定のシリーズなのでスラスラ読了。
    2億円は20Kg なんだ。

  • 好調シリーズ第4作。小柄ながらも強い想いを持った
    女性刑事「如月塔子」。派手さはないながらもその
    上司でもありパートナーでもある「鷹野」との
    コンビネーションも板に付き安定したシリーズとして
    読める作品。

    今作の事件の口火をきる殺人事件はマンモス団地で
    発見された男の刺殺遺体。被害者自身がナイフに
    ナイフを持たせ稚拙に自殺偽装された遺体だった。
    いつもより派手さの内一見単純な殺人事件は
    思わぬ方向へと発展。犯人自らの警察への脅迫に
    よりその明らかになる真意。都民千三百万人を
    1日1人づつ無差別に殺人をするという...予告。
    その身代金は2億円。
    絞り込みのないような事件は塔子の所属する
    十一係と特殊班の合同捜査によって解決に
    乗り込む。

    なかなかに大きな展開に高揚感は自然と
    高まりますが、捜査そのものは苦戦一方で
    犯人側からの指示、そしてそこで犯した
    小さなミスによってその全ての真相が
    明かさされる結末には...少しだけ肩透かし感が
    否めない。面白いんですが...圧倒的なスーパー刑事が
    登場しない今シリーズとしては仕方ない...かな?
    広げようによってはもっと緊迫感とスケールの
    大きい作品になったような気もするだけに...。
    小振りの作品の印象になってしまうのが惜しい。

  • 「捜査一課第十一係」シリーズは
    本格推理の偶数刊がお薦め。
    トリック寄りの奇数刊はちょいと残念。

  • 塔子と鷹野が師弟関係から良き相棒になりはじめた気がする。
    事件の方は、なるほどーそうなるのか!だった。

  • 主人公が好きになれず、だらだらと読み終えた。

  • 2015_08_20読

  • 2月-17。3.5点。
    殺人分析班、第4弾。
    都民を人質にした、警視庁への脅迫事件。一日一人殺害。
    塔子たちが中心となり、捜査するが、連続殺人が。
    背後にある事案が。
    結構面白い。ラストのどんでん返しも良かった。
    成長してきた。次作も期待。

  • 警視庁捜査一課十一係シリーズ、4作目。

    事件発生から真犯人に行き着くまで、二転三転しながらも終始筋道立ったストーリー展開で、非常に読み易かった。主人公の塔子の成長、捜査一課と特殊班との折衝、どんでん返しのミステリトリック、読みどころが満載。これまでのシリーズ4作品とも外れ無しで、目下、私のお気に入りのシリーズです。

  • 南砂、葛飾、南千住で連続殺人事件が発生.同時に警視庁に2億円の要求があった.殺された3人の共通点を洗い出す地道な捜査を続ける如月塔子たち.一度犯人と目された元警官が最後の段階で殺される.意外な人物が犯人として登場するが、例によって謎解きが面白かった.

  • 捜査一課十一係シリーズの四作目。かなり手慣れてきていて、読みやすくメリハリの利いた物語構成が効いている。
    警察に対する怨恨を逆手にとって、裏サイトの自殺志願者を利用した犯罪を暴き出す。十一係と特殊捜査係との共同での捜査と知恵比べ。意外な共犯者により搭子が襲われたり、捜査が攪乱される。
    鷹野の名探偵振りで、大どんでん返しの大団円。警察小説と本格のタグマッチが面白い。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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