ベスト本格ミステリ2013 (講談社ノベルス)

制作 : 本格ミステリ作家クラブ 

• 講談社 (2013年6月6日発売)

作品紹介・あらすじ

２０１２年に発表された本格ミステリの短編と評論から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集！
（収録作品）
【小説】
麻耶雄嵩「バレンタイン昔語り
中田永一「宗像くんと万年筆事件
滝田務雄「田舎の刑事の宝さがし
里見蘭「絆のふたり」
小島達矢「僕の夢」
岸田るり子「青い絹の人形」
鳥飼否宇「墓守ギャルポの誉れ」　
乾くるみ「ラッキーセブン」
乾緑郎「機巧のイヴ」
七河迦南「コンチェルト・コンチェルティーノ」
【評論】
戸川安宣「『皇帝のかぎ煙草入れ』解析」

感想・レビュー・書評

[nimbus3さんの感想 · 2018年10月22日]

小説

[るこさんの感想 · 2016年1月10日]

麻耶雄嵩「バレンタイン昔語り」。神様シリーズ。さすがの刺激的な結末。
中田永一「宗像くんと万年筆事件」。小学生プラス論理。
鳥飼否宇「墓守ギャルポの誉れ」。舞台設定がスゴイ。

2014よりも好きです。鳥飼否宇さんに興味を持ちました。

[ショーゴさんの感想 · 2014年8月26日]

相変わらずいろいろな作者の作品が詰め込まれていて、作品ごと筆致も雰囲気も違うので、楽しめる。いくつか、本格？と思わないでもないけど。

・バレンタイン昔語り
こんな皮肉な終わり方があるのか。神様という設定を使ってここまで胸糞悪い（褒め言葉）作品が書けるとは。
・宗像くんと万年筆事件
小学生の学級裁判。謎解きシーンはかなり白熱。でも、学校現場の書き方に悪意が……。
・墓守ギャルポの誉れ
「なぜ死刑囚の死体を墓の外に出したのか？」に非常に魅力的な解答が用意されている。

[館長さんの感想 · 2014年1月12日]

(収録作品)【小説】バレンタイン昔語り（麻耶雄嵩）／宗像くんと万年筆事件（中田永一）／田舎の刑事の宝さがし（滝田務雄）／絆のふたり（里見蘭）／僕の夢（小島達矢）／青い絹の人形（岸田るり子）／墓守ギャルポの誉れ（鳥飼否宇）／ラッキーセブン（乾くるみ）／機巧のイヴ（乾緑郎）／コンチェルト・コンチェルティーノ（七河迦南）【評論】『皇帝のかぎ煙草入れ』解析」(戸川安宣)

[ここのえさんの感想 · 2013年12月21日]

『バレンタイン昔語り』麻耶雄嵩★★★／『宗像くんと万年筆事件』中田永一★★★／『田舎の刑事の宝探し』／滝田務雄★★／『絆のふたり』里見蘭★／『僕の夢』小島達矢★★★★
『青い絹の人形』岸田るり子★★★／『墓守ギャルポの誉れ』鳥飼否宇★★★★／『ラッキーセブン』乾くるみ未読／『機巧のイヴ』乾緑郎★★★★／『コンチェルト・コンチェルティーノ』七河迦南★★

[ao-nekoさんの感想 · 2013年6月29日]

ミステリアンソロジー。粒よりの一冊です。しかし買ってしまった一番の原因は……表紙、なのだと思います（笑）。
お気に入りは乾くるみ「ラッキーセブン」。トンデモな設定の物語だけれど、一番ミステリ度が高かったのでは。一見単純そうなゲームの裏での駆け引きには、手に汗握りました。結末のほんわか感もいい。
麻耶雄嵩「バレンタイン昔語り」も好き。「神様ゲーム」シリーズなので、やっぱりとてつもなく邪悪！　犯人が分かっていてしかも倒叙でないミステリって、あまりないかも。

[shifu0523さんの感想 · 2013年6月28日]

【収録作品】バレンタイン昔語り（麻耶雄嵩）／宗像くんと万年筆事件（中田永一）／田舎の刑事と宝さがし（滝田務雄）／絆のふたり（里見蘭）／僕の夢（小島達矢）／青い絹の人形（岸田るり子）／墓守ギャルポの誉れ（鳥飼否宇）／ラッキーセブン（乾くるみ）／機巧のイヴ（乾緑郎）／コンチェルト・コンチェルティーノ（七河迦南）／評論『皇帝のかぎ煙草入れ』解析（戸川安宣）
・「バレンタイン････」は「神様ゲーム」シリーズ、「田舎の････」は刑事黒川鈴木シリーズ、「墓守････」はジャリーミスタン終末監獄を舞台とした〈死と砂時計〉シリーズ。

著者プロフィール

本格ミステリ作家クラブとは――
本格ミステリというジャンルのさらなる発展を目指し、2000年に設立された団体。年間の最優秀本格ミステリ作品を表彰する「本格ミステリ大賞」を創設し、その運営をおこなっている。初代会長を北村薫氏、2代目会長を有栖川有栖氏、3代目会長を辻真先氏、４代目会長を法月綸太郎氏がつとめ、現在５代目東川篤哉氏が会長をつとめ、推理作家・評論家・漫画家など約150名が所属している。


「2022年 『本格王2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」