真夜中の探偵 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 149
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828759

作品紹介・あらすじ

平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。空閑純は、17歳。両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は5年前から行方不明。父の誠は昨年、警察類似行為で逮捕され、収監されている。純は伯父の住む大阪で一人暮らしをはじめる。
母の行方の手がかりを探すなか、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れる。数日後、押井の別邸で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見された。被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。
純は探偵としての一歩を踏み出せるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。
    空閑純は、17歳。
    両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は5年前から行方不明。
    父の誠は昨年、警察類似行為で逮捕され、収監されている。
    純は伯父の住む大阪で一人暮らしをはじめる。
    母の行方の手がかりを探すなか、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れる。
    数日後、押井の別邸で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見された。
    被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。
    容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。
    純は探偵としての一歩を踏み出せるのか?
    (アマゾンより引用)

    有栖川さん、期待してたほど面白くなかったな…
    シリーズ物みたいだから余計、かな

  • 平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。空閑純は、17歳。両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は5年前から行方不明。父の誠は昨年、警察類似行為で逮捕され、収監されている。純は伯父の住む大阪で一人暮らしをはじめる。
    母の行方の手がかりを探すなか、父母に仕事を仲介していた押井照雅という人物と会える機会が訪れる。数日後、押井の別邸で水に満たされた木箱に入った溺死体が発見された。被害者は元探偵で〈金魚〉と呼ばれていた男だった。容疑者リストに入った純は、自ら「水の棺」の謎を解くために調査をはじめる。
    純は探偵としての一歩を踏み出せるのか?

  • 父・誠が逮捕され、純は一人で故郷の大阪へ。北海道とはあいかわらず停戦状態で、空襲の防空訓練まで行われている。

    失踪した母を探すために、父に仕事を仲介していた押井に会う。
    ところが、元探偵が木箱に入れらへれて殺害される事件が発生。
    押井に探偵として認めてもらうために、謎の解決に乗り出したソラ。

    ソラの変装やら化粧やら調査やら、探偵としてがんばってる成長物語が大きい柱。
    事件がもう一つの柱。
    母の姿も見えはじめた。

    舞台が大阪に移動し、作者のテリトリーにきました。
    有栖川さんはやっぱり大阪がいいな。

  • 購入。今作は特に少女の成長ストーリーと思って読んだ方がいい。謎解きはオマケくらいに考えて。
    でも、ソラはがんばって大人になろうとしているけど、もっと感情的な子でいて欲しい。

  • うーむ。このシリーズから有栖川に入ったのは間違いだったのかもしれん。
    やはりこのシリーズはトリックどうとかより、一人の少女の(人間として、そして探偵としての)成長に主眼を置いて書かれているようで、ミステリとしてはだいぶ弱い感じかなあ。
    今回結構話が動いて、色々これからおきそうな気配がしてるんだけど、そのメインのストーリー部分に関しても、いまいち入りきれないのはどうしてなんだろ?設定にノらないのか、文章が割に淡白だからか、キャラクターに感情移入できないからか…。
    次作はタイトル『論理爆弾』なんていうので、面白そうなのでとりあえずそこまでは読んでみて、その後は様子見かな。

  • ソラちゃんシリーズ第二弾

    未熟なソラちゃんが頑張ってる姿に胸を打たれます。
    そしてやっぱり、この世界観がどきどきする。好き。

    でもミステリとしてはやっぱり少し惜しいかな。

  • 女子高生、OLのどちらの変装をしてもダメ出しを受ける純が不憫でならない第二巻。探偵行為禁止路線を重視するのはいいが、もうちょっと謎にワクワク感が欲しいところ(一抹の狂気を加えたり)金魚は金魚鉢で飼って欲しかった(なぜゆえ木箱?)

  •  少女探偵「ソラ」ちゃんシリーズ第二弾。思っていたより早くノベルスで出てくれたので早速。

     ひとの死なない話を読もう運動を一日で挫折したわけじゃありません。ソラちゃんだし、読みたかったんだよ。どうでもいいけど、学生時代、本名にもPNにも「そら」という文字も響きも入っていなかったのに、かたくなにこぐのすけのことを「ソラちゃん」と呼び続けてくれた友人がいますが、あれはむしろ、奴の方がどこかおかしかったんだと思う。感性が独特すぎたわ。
     前作で奥多岐野を出て大阪に戻ったソラちゃん、探偵として動いていた両親とかかわりのあるひとたちと出会いつつ、情報をもらいつつ、新たな事件に遭遇しつつ、という展開。スパイス的に分促連という反政府団体に属する青年を絡ませてきつつ、ちゃんとお父さんとお母さんの動きも盛り込みつつ。お母さんを登場させてたのは意外だったな。もっと隠していくものだと思った。けど、むしろこうして動いているところを見せていたほうが、会えない切なさってのが出てくるのかもしれない。
     物理トリックを使った青春劇。なんだろう、あまり推理小説慣れをしていない少年少女に勧めたい。ジュブナイル。
     ソラちゃんが探偵としてまだまだ未熟で、探偵見習のさらにその下ってあたりがすごく好感が持てました。そうそう、そんなもんだよね、って。それでも前に進もうと努力する。推理力というか発想力はあるから、なんとか真相にたどり着く、というところも好き。
     ただやっぱり飽くまでも推測の域を出ないのが可哀そう。犯人を追いつめる手段や方法を持ってないから、物語として収束させるには仕方ないんだろうけど、次はちゃんとソラちゃんが犯人と対峙してもらいたいなぁ。もうちょっと無理かなぁ。
     抜粋。ソラちゃんの中のお父さんの言葉から。

     ――もらえ。真相をたぐる糸かもしれん。もらってからダイナマイトやとわかったら投げ捨てろ。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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