書物奏鳴 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 98
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828780

作品紹介・あらすじ

裏面史がもたらす復讐劇に
書物狩人(ル・シャスール)が立ちはだかる!

毒薬、銃撃etc.稀覯本がもたらす「壮大な仕掛け」満載!

世に出れば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない
秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、
あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人(ル・シャスール)。
蝶にまつわる希少な図鑑を譲るにあたっての三つの条件。
ド・ゴール暗殺を防いだ計略に触れた機密文書。
そして宿敵・書物偽造師(ミスター・クラウン)が仕組んだ奇想天外な罠――。
書物狩人が、稀覯本に秘められた謎に挑む!

感想・レビュー・書評

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  •  米国では現在、情報機関「米国家安全保障局」(NSA)によるテロ対策を名目にした電話の通話記録やインターネットのメール送信などでの極秘の個人情報収集プログラムが暴露されメディアを賑わせている。
     書物狩人、今回の舞台は、日本、北米、ヨーロッパ。対象は個人から国家にかかわるものまで幅広いが、どれもフィクションだと言い切れない不気味さを湛えている。

  • 書物狩人シリーズ、7作目。

    今作は4話編成の短編集。前回が長編だったせいか、今回の短編集の方がテンポ良く進んで読みやすく感じた。あまり腹の内を見せず、表情に乏しいル・シャスールだけれど、今回は少々大人びた男の子や可憐な女性を相手にして、人間味のある優しさが滲み出ていたように思う。そしてマスケット銃を難なく装填してしまうル・シャスール!その姿を想像して笑ってしまった。次回で完結ということで、ミスター・クラウンとも漸く決着が着くのかな。近現代史の謎と稀覯本との絡め方がいつも秀逸なので、ネタが続く限り、読み続けたかったのですが。

  • 世に出れば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。
    蝶にまつわる希少な図鑑を譲るにあたっての三つの条件。
    ド・ゴール暗殺を防いだ計略に触れた機密文書。
    そして宿敵・書物偽造師が仕組んだ奇想天外な罠―。
    書物狩人が、稀覯本に秘められた謎に挑む!
    (アマゾンより引用)

    このシリーズあんまり面白くない(`ε´)

  • (収録作品)魅せられたひとびと/旧式の陥穽/天はみそなわす/狩られた狩人

  • 三話目が好き~♥センチメンタル!

  • 少し前に読んで登録忘れ。

    同じような感じで少し飽きもありましたが、この主人公の博識を読むのは面白い( ^ω^ )

  • 書物狩人第7弾。短編集。やはりこのシリーズは短編がいいような。今回はどの話もよかった。まだ続く?

  • ル・シャスールが相変わらず無敵。それでも4篇はらはらしながら読み終えた。彼の脳内は膨大な図書館になっているのではないかな…。

  •  書物の謎と仕掛けを巡る書物狩人の活躍を描いた、お馴染みのミステリ・シリーズ、第7弾。
     安定した質の高さが、毎度ながら嬉しい。
     やはりこれくらいの短編集の方が、作品の緩急や魅力が凝縮されている。
     稀少な蝶に纏わるは、人心を浸食し狂わせる情熱という名の毒。
     フランスに吹き荒れたド・ゴール暗殺計画の攻防と、『旧式』の事後処理。
     フォークランド紛争の火種燻る、英国海軍の遺産。
     そして、宿敵の書物偽造師との、裏の裏をかく策略対決も再び。
     稀覯本と世界の裏面史を覗く醍醐味は変わらず、だが今回は特に、悲劇に巻き込まれた人々に対するル・シャスールの優しさが沁みる。

  • 第4話の「狩られた狩人」。現在進行形の事件を扱っているのですが、そんなニュースは全く知りませんでした。いや、別に常に海外情報とかに、目を光らせているわけではないのですが。それでも、これって大きなニュースだよね、と思ってからは居心地が悪い。
    あとがきで作者も同じこと書いてましたね。

    今までは、新しい・最近といっても一昔前の事件だったりしてたので、単純に歴史フィクションのような感覚だったんですが、現在進行形となると、キナクササが急に増してきます。

    ルパンのテレビスペシャルのような、エンターテイメントが楽しみだったんだけどなぁ。
    今回は、違う意味でぞくぞくさせられました。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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