- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828834
作品紹介・あらすじ
メフィスト賞受賞シリーズ第二弾!
容疑者は名探偵!? 鍵形の館で同時発生した二つの密室殺人事件!
Y湖畔に伝説の建築家が建てた、鍵形の館――「双孔堂(ダブル・トーラス)」。
館に放浪の数学者・十和田只人(とわだ・ただひと)を訪ねた、警察庁キャリアの
宮司司(ぐうじ・つかさ)は、同時発生した二つの密室殺人事件に遭遇する。
事件の犯人として逮捕されたのは……
証明不可能な二つ孔の難問、館の主の正体、
そして天才数学者たちの秘められた物語を解く鍵は!?
メフィスト賞『眼球堂の殺人』を超えた、シリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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だから雰囲気はいいんだよ雰囲気は。
新たな語り手も好感がもてるし、序盤から読者を惹きつけるだけのリーダビリティもある。
動機や終盤の展開はありがち(というか同じ構成のものを読んだことある)だけど、だからと言ってマイナスポイントになるまでのことでもない。
ただ、あれだけ大掛かりなトリックを用いたのだから、もっと使い方があっただろう!と…
なんか妙な伏線残して終わっちゃうし…
うーん、消化不良。 -
半分くらいお経でした。
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著者のデビュー作「眼球堂の殺人」に続くシリーズ2巻目の本書。
前作では探偵役であった放浪の数学者・十和田只人(とわだ ただひと)の殺人容疑での逮捕から物語が始まります。
逮捕されてアタフタするかと思いきや、十和田本人が「犯人は自分しか考えられない」とまるで他人事の様なセリフを吐くから困ったもの。
そんな彼を本作から登場した警察庁のシスコンキャリア警視が、何の因果か妹が十和田のファンになったと言う事情も手伝って、救い出そうと懸命に努力すると言うストーリーです。
本書を読んでみて、少なくとも私にはこの本が色々と読者に苦労を強いるのではないかと思えます。
例えば、散々話を引っ張っておいて謎自体は最後で真打があっさりと解いてしまうが、解かれた謎に対して「ふ~ん・・・」と言う印象しか抱けなかった。
また、事情を聴こうとするシスコン警視に対して十和田は数学話で答えるが、その話が少なくともなんちゃって理系の私には「うんちゃらかんちゃら、なんちゃらかんちゃら」な、さっぱり分からない代物等。
気楽な読書で頭を使う気にもならなかったので、数学話部分はそのまま斜め読みしてしまいました。
恐らく、謎解き自体があっさりとした物に感じられたのは、上の数学話がごちゃごちゃしてヤヤコシイものだったので、それに比べると事件の真相がとても簡単なものに感じられたからかも知れません。
正直、これは続巻が無いかなとすら思ってしまいましたが、本書が「シリーズに新レギュラー登場」と言った感じの終わり方をしていますし、何より最後のページに「五覚堂の殺人」(仮)と言う続巻の宣伝が載ってあり・・・
どうやらシリーズ続行の様です。
数学話は斜め読み
これが本書を楽しむ極意(?)です。 -
やはりあの人があの人だったかとにやり。
でもあの人の正体は分からず。 -
前作で探偵が思ったより常識的、などという感想を書いていましたが今回の探偵は偏屈な数学者をむき出しにしていい味を出しています。理解しなくても問題ないだろうな、と思いつつも好き分野なので楽しく読んでしまいましたが、ちょっと長いですよね。数学が嫌いな方だとこの前半部分の位相数学のやり取りは読むのが辛いのではないでしょうか。建物の構造やトリック的なことなどは意表を突く感じではないものの一応本格してますし、今回登場の兄妹が今後も関わってきそうなので続きがどんな形で展開していくか楽しみです。
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実は、トリックをなぜか最初から勝手にそうであろうと思いこんでいたので、「……アレ?」という感じ。
も、申し訳ない……
もう書きたいように書いてる感じがいっそ清々しい。
宮司さんの不穏さのほうが気になるよ。
大丈夫、君?? -
堂シリーズ、第2弾。
ストーリーの流れやトリックは理解できるのですが、その間に挟まれる数学の専門的な話は、正直98%くらい理解できないので、読むのはかなり苦痛でした。
作者は「知識は要りません」と言っていますが、知識がない人にとっては、知らない外国語を読んでいるのと同じなので、やっぱり知識は必要だと思います…。
数学の苦手な人は、読まないほうがいいと思います。
このシリーズ、こんな感じが続くのかなぁ…。
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