大逆転!―小説三菱・第一銀行合併事件 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061830066

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  • 三菱銀行と第一銀行の幻の合併を描いた話。基本的に実名で出しており、後の高杉良の小説とは異なり、また、脚色は恐らくほとんどなく、非常にシンプルで密度が濃い。もっと後の作品は主人公と女性との絡みが(無駄に)多くて辟易するので、純粋たる経済小説として楽しめる。
    これだけ手をかけて合併を阻止した後、第一勧銀→みずほとなって結局合併がスムーズにいっていないことが皮肉で悲しい事実である

  • 勉強の意味で銀行の歴史を知ろうと思って手に取った一冊だったが、思いのほか面白かった。実際にこのような出来事があったと考えると、事実は下手な作り話よりドラマティックなものだと感じた。同じサラリーマンとして主人公島村のとった行動、男気に尊敬の念を抱く。ここまで会社のためを思って行動できるようになれれば、サラリーマンも悪くない。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている。他の作品に『金融腐食列島』『乱気流 小説・巨大経済新聞』『管理職の本分』『破戒者たち 小説・新銀行崩壊』、などがある。

「2020年 『銀行渉外担当 竹中治夫 メガバンク誕生(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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