戌神はなにを見たか (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 17
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061830240

感想・レビュー・書評

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  • 名張などを舞台とした作品です。

  • 何の前知識もなく読んだのだけど、鬼貫警部と言えばアリバイ崩しなのだそうだ。
    と言う訳で、話の進み方は地味なのだけど、トリックが非常に面白いのでぐいぐい惹き付けられてページを捲る手が止まらない。
    派手な展開に頼らず、じっくりとアリバイを崩し犯人を追い詰めていく様に魅了されてしまった。
    また本筋とは関係がないのだけれど、作者の語彙がとても豊富で読んでいて楽しい。これも長編を一気に読ます魅力だと思う。
    他の作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

鮎川哲也

本名・中川透。1919(大正8)年、東京生まれ(諸説あり)。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の「十三の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。後年は、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平成14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2021年 『狂った機関車』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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