- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061830752
感想・レビュー・書評
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久しぶりの三浦綾子さんの作品。
凍てつくような冷たい水で心洗われるような感覚。
短編集。
表題作『毒麦の季』は読みすすめるのが辛かった。
『尾灯』就活中のもやもやの原因を言い当ててくれた作品。
心情移入しやすくドキッとしたのは『喪失』。
一番良かったのは『貝殻』
安さんの存在に救われた。
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P128
叱られてもけなされても、ただ泣くだけで、恨むことを知らぬという安さんに、わたしは近づきたかった。
P134
「ごめんねっていえ」といった言葉は、わたしにはなぜか真理に思われた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男が女を裏切る話が多かった。たいてい主人公はかわいそうな境遇の人として設定されている。人間の汚い部分が描き出されていたと思う。
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『毒麦の季』『尾灯』『喪失』『貝殻』『壁の声』
人間の弱い心・暗い面を描き出した短編集。
三浦さんは、私の大好きな作家さん。
クリスチャンとして有名だけど、小説には聖書の話は殆んど出さない。
〝正しく生きなさい〟なんて押し付けてこない。
その分、〝自分で感じて〟〝自分で考える〟ように
言われている気がするんだ。
三浦さんの小説を読む度に、色々なことを問いかけられている気がする。
まだまだ、私が学ばなきゃいけないこと、沢山あると思う。
(2007.04メモ→2010.04ブクログ) -
以前読んだのは中ニの時か。
やっぱり三浦綾子の作品って単純すぎて好きじゃないかも。
この単純さでいくなら「壁の声」くらいどストレートならまだ受け入れられるけど。
中二の自分がどんな感想抱いてたのか思い出せない。 -
短編集。どれも救いがないような話なんだけど『貝殻』が良かった。きれいな話だと思った。
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三浦綾子の作品





