花嫁のさけび (講談社文庫 あ 22-1)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061830783

感想・レビュー・書評

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  • 一見、「レベッカ」を下敷きにしたサスペンス作品のようなのですが、実は本書は凝った仕掛けが施されている本格ミステリなのです。
    私は「レベッカ」を読んではいないのですが、それでも十分に楽しめました。
    本書は三人称同一視点で書かれています。
    泡坂先生は仕掛けの為に相当、常識離れした小説の書き方をしています。
    サスペンスの中に伏線を散りばめ、読者の感情移入を誘う巧妙なミスディレクションによって真相を見事に隠した技巧は大変に素晴らしいです。
    サスペンスもハラハラドキドキしますし、本格ミステリとしても素晴らしい仕掛けです。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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