1973年のピンボール (講談社文庫 む 6-2)

著者 : 村上春樹

• 講談社

感想・レビュー・書評

[Pxuthusさんの感想 · 2013年1月10日]

初期3部作の中でも本作が一番好き。
もう何度と読み返してます。

各々理由は違うが共に問題を抱えている僕と鼠。しかし、双子との出会いやピンボールとの再会で救われる僕と、唯一の救いだった女をも捨てて町を出る救われない鼠の対比がとても切ない。

ちなみに、本作を読むことで前作「風の歌を聴け」が直子が自殺した数ヶ月後の話であることなどがわかる。

[りをじさんの感想 · 2023年7月12日]

村上春樹さんにハマったときに買いました。
短編をまとめた本です。
面白かったです。
羊男が出てきます。ｗ

[Rさんの感想 · 2020年10月18日]

やっと読めた〜(*´◒`*)
風の歌を聞けの鼠とピンボール、、
もう一回合わせてよみたいな〜

[375009さんの感想 · 2010年7月25日]

驚いたのは、自分がいつのまにか鼠や僕と同年代になっていたこと。
十代でこの本を初めて読んだ時、自分よりはずいぶん大人の物語だと思っていたのに。

何度も読み返したけれど、今日初めて、
あ、もう同い年になる、と感じた。
生きてる世界が違いすぎて信じられないけど。

[Teddyさんの感想 · 2010年3月26日]

学生時代、当時カノジョだった今のヨメから借りて、そのまま俺のものになった本。

青春三部作の第2弾。

[morikaraさんの感想 · 2009年6月13日]

これを初めて読んだときのことをよく覚えている。
あまりに難解で絶句したのだ（笑）

けれど、今にじゅううんちゃら年色んなものを通り過ぎて生きてきた私は、久々にこれを読んで、どこか救われたような感覚を覚えた。
ピンボールと僕の対比に気付いたときにはぞわっと戦慄が走って、後に切なさと諦観と救済が残った。

「何処に行く？」と僕は訊ねた。
「もとのところよ。」
「帰るだけ。」
〜中略〜
「本当に帰るところはあるのかい？」
「もちろんよ。」と一人が言った。
「でなきゃ帰らないわ」ともう一人が言った。
（『１９７３〜』より）

同じことのリピート、繰り返し繰り返しの中で、私はどこへ向かい、どこへ行き着くのだろう。
その答えはまだ出ていない。
静かに風の音を聴くだけだ。

[ビタースイートさんの感想 · 2007年9月21日]

青春を描く三部作のうち、第二弾。

[yamamotonoriakiさんの感想 · 2013年10月21日]

本当に難しい作品だった。
鼠と僕が交わると思っていたのだが、交わらない。
双子の女性を養う。「直子」が現れ、唐突に姿を消す。
性描写も行くところまでいかない。
もう一度読み直してみたら、新たな発見があるのかもしれない。

[tatetenoさんの感想 · 2012年3月12日]

3回くらいよんだ

好きだ

[黒猫さんの感想 · 2011年10月16日]

何回読んだかわからない。配電盤の犬のたとえが好きです。

[bananafishさんの感想 · 2011年9月29日]

2011/09/29
駅を行き来する犬、古くなった配電盤、ピンボール、全てに意味があるのかどうかは分からない。だけども深く印象に残っている。ピンボールマシンとの対話は圧巻の一言。

[maswothedrinkerさんの感想 · 2011年5月5日]

村上春樹の４連作のうち第２作目。ほどほどにストーリー性がある割に、前後の作との連続性はあまりないので、４作のうち１作だけ読むなら本作が一番良いと思う。

[sparrowhawkさんの感想 · 2011年1月24日]

再読。
隅から隅まで心地よい大好きな世界。

[xxnikomartxxさんの感想 · 2010年4月19日]

２回目。スーパーの店先にて購入。
一番好きな村上春樹作品。たぶん、女の子の書き方がさっぱりしてるからだろうと思う。誰かが寄り添ってると違和感がある。
朝方、仕事前なのにドーナツが食べたくなった。まずいドーナツとおいしいコーヒー。

[alucoさんの感想 · 2009年9月8日]

知り合いに居てほしい、３年に一回会うくらいの

[vilijonkka＊フィリフヨンカさんの感想 · 2009年7月27日]

デビュー作「風の歌を聴け」の続作。最初のへんでまいた事項が後半の事象とつながるという具合が幾重にも重なって、作品全体としてカタチを成していく。藁で作ったマリのような印象。緩やかであり、そして宿命的なそのつながりは、後のスプートニクを思わせる。本作に登場する翻訳行為も双子の言動も、配電盤の交換も、鼠の恋愛も、ピンボール「スペースシップ」も、すべて宿命的につながっている。

すべての事象は、無から始まり、必ずまた無に回帰する。
しかし重要なのは、回帰の過程でどれだけ進めるかだと思う。
「失われるものにたいした意味はない」

[The Girl I Can't Forgetさんの感想 · 2009年5月4日]

なんとなくハードボイルドな感じだ。

[464さんの感想 · 2009年4月23日]

形としては「風の歌を聴け」の続編。
同じく爽やかで繊細な文体に登場人物同士の軽やかな会話が光ります。

[gakk11さんの感想 · 2009年3月3日]

読了。心にしまっておきたい名文句が多い

[あいこさんの感想 · 2009年2月11日]

ピンボールをさがす。

鼠がいなくなった。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。