日毎の美女 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 93
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831094

感想・レビュー・書評

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  • 職場の美女とそれを取り巻く男たちの様子を観察するマメちゃんの小説。こんな男おったら、頭はたいてるわと思うが、これが昭和。美人でも美人でなくても、出てくる女性は皆したたかでかわいい。

  • 美女か否かの視点で観察したマメちゃんの職場の
    人間模様を書いた小説。わかりやすく設定された
    女性職員のキャラが読みすすめていくにつれて、
    なじんでくる。親近感を覚える。
    終いには「美女かどうか」なんてどっちでもよくなる。
    このへんが聖子さんの小説の面白さ。
    ただ、ラストでいきなりマメちゃんに春がやってきて
    強引な感じが…。まぁいっか。マメちゃんがシアワセに
    なって終わったのなら。

  • 美女もたいへんなんだ(?)とはじめて知った。
    私は美女ではなく、豆ちゃんになりたい。

  • 田辺聖子さんのエッセイも小説も大好きで!

    このお話は本当に可愛いんです。
    なんとなく「美人は性格があまり良くない」ってことにしたい風潮があると思うんだけど(変な思い込み?)
    それに反して美女の梢さんがとても素晴らしい女性で
    なんだか面白かったなあ。こういう展開って好き!

    で、美女じゃない主人公さんも素敵なんだもん!
    あ~~田辺先生、大好きっ!!って思ってしまいました。
    ほんとに楽しくてホロリときて、いい本なんですよー!

  • 最後とてもすっきり綺麗に幸せに終わった!
    梢みたいなさっぱり美人になりたいと思った

  • 美女ぞろいの会社に、絶世の美女がやってきた!
    色めきたち、鼻の下を伸ばす男性社員たち。

    そんな男たちと美女たちのやりとりを観察し、面白がる「マメちゃん」(豆を転がしたような地味な顔立ちからそう呼ばれている)。

    男は美女が好き、という厳しい現実を見つめつつ、どこかに自分の言うに言えんいいところを見つけて好きになってくれる異性はいないものか。。。と願うマメちゃん。

    面白かった~。古い本なんやけど、古臭くない。

  • 本棚の整理をしていたら奥の方に発見。もう一度読み返してみたら、また新たな発見が有りました。田辺聖子さんの作品にはリアルな女が出てくるのがイイです。

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著者プロフィール

田辺聖子
一九二八年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。六三年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、八八年、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、九三年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、九四年、菊池寛賞を受賞。九八年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。二〇〇八年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。一九年六月死去。

「2023年 『ゆめはるか吉屋信子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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