なーさんの感想
2020年4月25日
いやいやいやいや、活劇か?! 杉本センセ、いつにないテンポ感。血沸き肉踊るわ~!あ、連作形式なのね。しかし、幾らなんでも身軽かつ無鉄砲過ぎるでしょう、綱豊卿(≧▽≦) ま、無事に間部詮房は綱豊に召し抱えられることになり、牧野成貞の婿・成時の自害で上巻は終わり。綱豊と成貞夫人・阿久里の、墓参での邂逅シーンは中々に風情あり。 …良いけど、嫁取りしても一向に冴えない勘解由。頑張れ。
杉本苑子 大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。 「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」