元禄歳時記 (下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831278

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 白石センセ、引っ越ししたら隣家の娘が「お輝」だ!…あれ?月光院って寺の娘じゃなかったっけか?だいぶ藤原緋紗子の「お輝」や平岩弓枝の「月光院」と造形が違って、これはこれで面白い。

    元禄大地震の後、津波、大雨、洪水、火事、疫病と続き、疫病で娘夫婦を亡くした綱吉に綱豊が迫り、西ノ丸入りが決定するところでチョン。なんとも鮮やかな幕切れ。そしてスゴいのは、これらが史実に基づいているところ。勘解由(新井白石)の妻・静子が思う通り、ここからが大変なのよね。来たれ正徳の治、頑張れ家宣!

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

杉本苑子

大正十四(一九二五)年、東京に生まれる。昭和二十四年、文化学院文科を卒業。昭和二十七年より吉川英治に師事する。昭和三十八年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。昭和五十三年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、昭和六十一年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成十四年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。そのほかの著書に『埋み火』『散華』『悲華水滸伝』などがある。平成二十九(二〇一七)年没。

「2021年 『竹ノ御所鞠子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

杉本苑子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×