梅安針供養 (講談社文庫 い 4-9)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831346

感想・レビュー・書評

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  • 2023.12.09
    善と悪とは紙一重。
    この感想を書く前に、和歌山県の職員 部長だから幹部職員が飲酒運転で逮捕の記事を読む。前日、飲酒当日がボーナス支給日。
    当然懲戒免職で退職金は支給されない。しかも、59歳。なんとも言い難い。

  • 仕掛人・藤枝梅安シリーズ初の長編です。
    長編だけど、読みやすさは変わらず。
    目次見た時、あれ?短編と思ったけど、単に短編の時のように項に別れてそれぞれにタイトルが付いてるだけでした。
    今回は旗本の奥方を仕掛ける非常に難しいお話。
    仕掛けを受ける前に、助けた青年がそこの次男坊で、いろいろと陰謀渦巻く感じです。
    「起り」が意外なところなのかなと思ったら、特に関係なく。
    そりゃ、ミステリーとはちがうから当たり前なんだろうけど。
    白子屋菊右衛門が江戸に出張ってきたり、相変わらず十五郎は狙われていたりで、結構話が複雑に絡み合っていましたね。
    毎度のことながら非常に面白い。
    読みやすいのもあって、さくさく読み進められます。
    彦次郎の家無くなっちゃったけど、どうするんだろうか。
    梅安のところで下働きするとは言ってたけれども。

  • 長編だと、仕掛けシーンまで引っ張りきれないのが難。それなりに山場はいくつかあるが・・・。

  • 池波正太郎のシリーズ物でもう一つはまった作品。
    テレビでやっている必殺仕事人の元になった作品やけど、実際の本の中身は情緒たっぷりな内容。
    何度読んだか知れませぬ。

  • 闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を匿う梅安。だが、命をとりとめた若侍は記憶を喪っていた。一方、よんどころない義理で引き受けた仕掛けの相手の旗本奥方は、若侍と深いかかわりがあるらしい。暗黒の世界に生きる男たちの凄味と、紙一重の人間味を陰影深く浮き彫りにする好評シリーズ、初の長編。
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    【感想】
    http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50569057.html

  • 時代劇でも有名な藤枝梅安シリーズ初の長編。
    梅安だけでなく、相方の彦次郎との掛け合いがたまらなくイイ感じだと思うのです。
    鬼平シリーズとままた違った、江戸の暗部が除ける小説。
    剣に生きるものとはまた違った凄みがたまらなくよいのです。

    個人的にはかなり大人向けの時代小説だと類型しているのですけれども…。

    テレビドラマの必殺シリーズの先駆けにもなった物語なのです。

  • いつもの読み残し.長編なんだけどちょっとストーリが凝ってて入り組んでるから,切れ切れに読んで行くと何だかわからなくなったりする.

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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