七人の証人 (講談社文庫)

著者 : 西村京太郎
  • 講談社 (1983年12月8日発売)
4.05
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  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831407

七人の証人 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 私は無理に連れてこられたんだよ…と言いつつも最後まで中立の立場を守り抜いた十津川警部、かっこいいな。初の十津川作品は孤島法廷ミステリーで面白かった。

    無実を叫びながら獄死した息子の無罪を証明する為、父親は全財産を注ぎ孤島を買い取り、家を建て、道路を造り事件現場を再現する。
    十津川を立会人としてそこで七人の証人尋問をやり直す。少しずつ変わっていく証言。次々と殺されていく証人。なぜ彼らは殺されたのか、犯人は父親かそれとも…。そして息子は本当に人を殺していなかったのか。
    最後はあっさりと幕がおり、物足りなさも感じるが、メインは父親の見事な論破なのでこれでいいのかもしれない。

  • 『孤島もの』にして『法廷ミステリ』 西村京太郎恐るべし。

    一年前の殺人事件の犯行現場とその周辺が、交叉点や建物の室内まで完全再現された絶海の孤島。そこに誘拐拉致された、当時の裁判の七人の証人たち(と審判役の十津川警部)。そして猟銃を手に、『私設法廷』にて証言の再検証を迫る誘拐犯。彼らの運命はいかに。

    荒唐無稽な設定ですが、なぜか説得力を持って読まされてしまう西村京太郎の筆力。ほんの小さな矛盾から少しずつ状況が覆っていく面白さは法廷ものの醍醐味。そして閉鎖空間での緊迫した状況で起こる現在進行形の事件。『殺しの双曲線』に続いてページを繰る手が止まりません。

    『孤島』部分があっさり気味な感はありますが、それを言うのは贅沢かもしれません。充分楽しませてもらいました。

    自分の中で予想外の『西村京太郎ブーム』到来です。

  • 十津川警部シリーズの中でも、特に好きな作品です。

  • 七人の証人が島に拉致されて、事件の真相を追求する話。

  • 息子の無実を晴らすために孤島に殺人現場を再現し、
    当時の証人たちに真実を確かめる男。

    証言の曖昧さの矛盾を突いていくところが面白い。
    93年なのでもう20年前の作品なのだが、
    古さを感じさせない。

    真犯人は途中でわかってしまったが、それでも良い作品だと思う。

  • 借り物読破。


    大御所さんの小説ってやっぱどれもするっと読みやすい。
    かつ、本書は町の等身大ジオラマ作ってそこで殺人事件の再考察…
    とかいう、新本格かと思うようなわくわく設定まであり。
    初・十津川警部でしたー。

  • 十津川警部は帰宅中、不覚にも背後から襲われ誘拐された。目を覚ますとそこは無人島。他に老若男女7人の人が集められ、ある街の様子が映画のセットよりも細かくそっくり再現されていた。7人はある殺人事件の証人だった。街の再現を造り、彼らを集めたのは、その事件の犯人とされ、獄死した男の父親。息子の無実を証明するために、事件当時の様子を再現しながら証人たちの証言を検証すると言う。

    無人島に街を造り、証人を拉致し事件を再現するという状況がまず面白い。次々に、少しずつ覆って行く証言の裏には、証人たちの個人的な欲目や人に言えない事情が。そして起きる新たな殺人事件。無駄が少なく読みやすく面白い。ラストの終わり方の呆気なさには少し不満があるが、よくまとまった二時間ドラマを観た気持ち。驚くべきは本作が83年刊行ということ。そこまで古い作品とは思えなかった。

  • 息子の無実を晴らすとはいえ、事件当時の現場をマンションから細部に至るまで復元させるなんて…正気の沙汰とは思えません(笑)。
    次々と証人たちの証言が覆され、一人また一人と殺されていく展開は非常に緊張感があり、最後まで一気読みでした。
    過去の事件に関するロジックは中々の出来でしたが、島で起きた殺人事件に関してはまるで手つかずだったので、書き込んで欲しかったです。

  • 前半の雰囲気はまさにTVゲームの『街』や『シュタインズゲート』を思い出した。もちろんこれらのゲームは後発のため、この作品がベースとなったのかもしれない。

    証言によって作り上げられた過去の物語を、振り返ってひとつひとつ解きほぐすことで新しい物語が見えてくる、この仕掛けは発売から30年経った今読んでも斬新だ。
    さらに推理の仕掛けをこれひとつで終わらせず、解きほぐしていくことで事件の全容が変化し、真実が見えてくることであらたな事件を引き起こすというのはとても興味深い構造だ。

    どうしても違和感を感じるのは、お金をかけてとは言うものの、無人島に実際の街と同じセットを造ったり、証拠はだいたい探偵やらなにやら使って調べてあったり、というご都合主義のところだ。物語をシンプルに見せるための枝葉末節の仕掛けとはいえ、ロジックで解決する推理モノにおいて「ああいう細かいところは怪しむのにこういうところは怪しまないんだ?」という疑念を読者に与えてしまうのはやや残念なところだ。

  • 十津川警部シリーズは知らなかったが、知らなくても十分楽しめる。
    法廷の証言とその矛盾点を、地味~に書いているだけなのだが、
    話のテンポがよくて、どんどん引きこまれていった。
    13人の怒れる男チックなかんじ。

    犯人がわかるまではワクテカものだったが、最後がちと強引な気がする。

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