七人の証人 (講談社文庫 に 1-13)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831407

作品紹介・あらすじ

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。(講談社文庫)


十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現れる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。

感想・レビュー・書評

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  • 私は無理に連れてこられたんだよ…と言いつつも最後まで中立の立場を守り抜いた十津川警部、かっこいいな。初の十津川作品は孤島法廷ミステリーで面白かった。

    無実を叫びながら獄死した息子の無罪を証明する為、父親は全財産を注ぎ孤島を買い取り、家を建て、道路を造り事件現場を再現する。
    十津川を立会人としてそこで七人の証人尋問をやり直す。少しずつ変わっていく証言。次々と殺されていく証人。なぜ彼らは殺されたのか、犯人は父親かそれとも…。そして息子は本当に人を殺していなかったのか。
    最後はあっさりと幕がおり、物足りなさも感じるが、メインは父親の見事な論破なのでこれでいいのかもしれない。

  • 『孤島もの』にして『法廷ミステリ』 西村京太郎恐るべし。

    一年前の殺人事件の犯行現場とその周辺が、交叉点や建物の室内まで完全再現された絶海の孤島。そこに誘拐拉致された、当時の裁判の七人の証人たち(と審判役の十津川警部)。そして猟銃を手に、『私設法廷』にて証言の再検証を迫る誘拐犯。彼らの運命はいかに。

    荒唐無稽な設定ですが、なぜか説得力を持って読まされてしまう西村京太郎の筆力。ほんの小さな矛盾から少しずつ状況が覆っていく面白さは法廷ものの醍醐味。そして閉鎖空間での緊迫した状況で起こる現在進行形の事件。『殺しの双曲線』に続いてページを繰る手が止まりません。

    『孤島』部分があっさり気味な感はありますが、それを言うのは贅沢かもしれません。充分楽しませてもらいました。

    自分の中で予想外の『西村京太郎ブーム』到来です。

  • 孤島に再現された町、という出だしがピークだった。

  • 読みやすかったが、
    ありえないような状況が多々あった。
    その度、毎回そんなことある?と感じてしまった。

  • 十津川警部シリーズの中でも、特に好きな作品です。

  • アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読んでいるようで、面白かった。文字の小ささと読点の多さから、若干の読みづらさがあるのが難点。

  • 目が覚めるとそこは孤島。
    何者かに襲われた十津川警部は絶海の孤島に連れてこられていた。 そこには一年前の事件現場を忠実に再現した建物の数々、そしてその事件の法廷証人7人。  何者かが仕掛けた「私設法廷」、事件の再検証をしているうちに見えてくる証人たちの嘘と秘密。 あの事件はもしかして冤罪だったのではないか? 十津川の疑念を裏付けるように新たな殺人が始まった・・・。

     40年前の作品ともなると古い表現や時代錯誤な描写も懐かしいを超えて興味深いになるんだなと。 序盤から主人公警視庁の十津川警部が何者かに誘拐され孤島に幽閉されてしまう。 そこには事件のセットと事件の証人が集められ、事件の再考証を求められるのだがこの流れが非常にスピーディである。 証言の矛盾を突き止めるどっしりとした法廷場面が始まったかと思えば、新たな殺人が同時に発生する緊迫した展開に移り変わっていく。  大々的な仕掛けや登場人物の言動や心情はリアリティをかなり犠牲にしているが、それを引き換えに最後まで先を読ませない壮大なサスペンスに仕上がっている。

  • おもしろかった

  • 何者かに誘拐された十津川警部は、ある町の風景を再現した孤島に監禁されてしまう。佐々木と名乗る犯人の要求は、一年前に起きた殺人事件の真相を探り、獄死した息子の冤罪を晴らすことだった……
    本作は十津川の視点から進行するが、あくまで中立的に事件を俯瞰する立場のため、物語中盤までは佐々木が事実上の主人公と言ってもいい。同じく孤島に連れてこられた七人の証人は誰もが秘密を抱えている。佐々木の執念とロジックによって各々の証言が突き崩されていく様は、法廷ゲーム『逆転裁判』のようで痛快だ。孤島ものの隠れた良作である。

  • 何者かに殴られた十津川警部。目を覚ますと孤島にいた。しかし、この孤島は都会の一部を切り取ったかのように再現されていた。この町に連れてこられたのは、十津川警部以外に7人だった。この7人は1年前に起きた殺人事件を目撃し、裁判で証言をしていた。そして、犯人の父親が息子が獄中死したのは7人の証言にせいだと言いだし…


    十津川警部はサスペンスドラマでしか知らなかったから新鮮だったー。平成の始めの頃の作品だからかな?十津川警部、やたらにタバコを吸う。別に喫煙シーンがあっても構わないけど、あー昔ってどこでも吸えていたんだなぁ。吸わない人への配慮とかなかったしなーとか思った。


    十津川警部は7人の証人と犯人の父親との中立な立場。しかし、よくブチ切れることなく事件を解決したなと感心したわ。長年の刑事としての勘なのか反論されてもしっかり考えて答えを導いている。さすがなーなんとなく逆転裁判見てるような気分だった。


    だけど、最後の終わり方はなーまぁ、いいんだけどさぁってかんじは否めない。


    2019.6.20 読了

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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