七人の証人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831407

感想・レビュー・書評

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  • 十津川警部シリーズの中でも、特に好きな作品です。

  • 七人の証人が島に拉致されて、事件の真相を追求する話。

  • 息子の無実を晴らすために孤島に殺人現場を再現し、
    当時の証人たちに真実を確かめる男。

    証言の曖昧さの矛盾を突いていくところが面白い。
    93年なのでもう20年前の作品なのだが、
    古さを感じさせない。

    真犯人は途中でわかってしまったが、それでも良い作品だと思う。

  • 借り物読破。


    大御所さんの小説ってやっぱどれもするっと読みやすい。
    かつ、本書は町の等身大ジオラマ作ってそこで殺人事件の再考察…
    とかいう、新本格かと思うようなわくわく設定まであり。
    初・十津川警部でしたー。

  • 「13人の怒れる男」を思い出した。

    私設の裁判であること,
    孤島であることが違う。
    裁判員ではなく,証人であるところも違う。

    なにげない証言の食い違いが,
    最後に大どんでん返しにたとりつくところは同じだ。

    本格推理小説だといえる。

  • 文句なしの傑作。
    入口こそ派手で奇抜だが、中身はむしろ一見地味にも思えるほどストイックに、本格の論理にこだわって組み立てられている。
    「殺しの双曲線」と並んで、ヒットメイカーとしての著者しか知らない人にぜひお勧めしたい。
    その一人であった私も、十津川警部(本書に登場)がちょっと好きになってしまった。

    また本書の特長の一つとして、リーダビリティの高さにも触れておきたい。
    同じプロットで、現代の「本格ミステリ作家」たちなら二千枚級の大作を書くのだろう。それだけ力のあるプロットだからだ。
    しかし、本書は薄めの文庫一冊分。使われている語句も平易で、すっと頭に入ってくる。
    書こうと思えばいくらでも重く書ける話を、あえてこのボリュームでさらりと読むのもいいものだ。
    ラストは現代的基準に照らすとややあっさりとも思えるが、かえってそこになんともいえぬ味を感じた。

    2010/10/1読了

  • 1999.8.13 4刷 533
    十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気づいたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現われる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。会心サスペンス長編。

  • 数々の西村京太郎作品を読みましたけど、これは絶品です!

著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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