邪馬台国 清張通史(1) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 111
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831575

作品紹介・あらすじ

女王卑弥呼は殺害された―――。北部九州は魏の《コロニー》であった―――。過去の学説研究に精細な検討をくわえ、新しい邪馬台国像をうちたてるべく、著者はユニークな史眼をもって果敢に挑む。通説という罠は見事に駆逐された。本書には邪馬台国の真実の相が、鮮明な印象と迫力を伴って浮彫りにされている。

感想・レビュー・書評

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  • 通説に対する疑問が提示され興味深い。
    それにしても、何が発見されれば邪馬台国比定となるのであろうか?
    鏡ではなさそうだ。住居遺跡か?卑弥呼の墓か?
    文字・発音など、中国の歴史学者の助言が必要なのだろうが、日本の古代社会の研究をしても飯は食えないだろう。

  • 分量としては薄い本なのに、この濃厚さはどうだろう(笑)
    井沢元彦なんて足元にも及ばない、この精密さ!
    30年も経って、執筆当時に比べて判明した事実も多いだろうが北九州説・畿内説どちらにも決着はついていないから彼の推察もあながち捨てたものではない。
    朝鮮半島の推察が面白かった。
    倭人=日本人ではないのね、とか。

    そして表紙のデザインは、なんと清張その人によるもの。
    流石日本宣伝美術界会九州地区委員。
    cool!

  • 女王卑弥呼は殺害された−。北部九州は魏の《コロニー》であった−。過去の学説研究に精細な検討をくわえ、新しい邪馬台国像をうちたてるべく、著者はユニークな史眼をもって果敢に挑む。通説という罠は見事に駆逐された。本書には邪馬台国の真実の相が、鮮明な印象と迫力を伴って浮き彫りにされている。

    面白かった。単純に。

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著者プロフィール

松本清張
1909年、福岡県小倉(現北九州市)に生まれる。51年、《週刊朝日》主催の〈百万人の小説〉で「西郷札」が三等に入選。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。55年、短篇「張込み」で推理小説に進出し、56年に作家専業となる。58年に刊行した初の推理長篇『点と線』は大ベストセラーになり、一大推理小説ブームを引き起こす立役者のひとりとなった。70年『昭和史発掘』で第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92年死去。

「2022年 『歴史をうがつ眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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