コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 489
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831582

感想・レビュー・書評

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  • 無駄に漢字を多用するせいか、言葉も内容も複雑に感じられる。
    その割にはストーリーの描写が雑で、何が起こってるのかよくわからない。
    キクとハシが違う道を歩みながら、最終的に交わっていく構成は面白いけど、キクが東京を破壊する際の描写はやっぱり欲しかった。

  • 何でしょうね。
    グロテスクだし、気色悪い。
    文字を読んでいるにもかかわらず目を背けたくなる。

    でもそれってやっぱり、ものすごい描写力だってこと。
    そしてそこから感じられる人間のエネルギーが半端じゃ無い。

    小説は、楽しい、ハッピーエンド、泣ける、だけじゃ無い。
    人間の色々な部分を描くことができる、そのことにも大きな価値がある。

    村上龍作品はそれに改めて気付かせてくれる。

  • もうこれ最高ですよね。

    真正面から暴力が描かれていて、本当に不快な部分が多いです。
    でもその話の奥に、全てをひっくり返してしまいそうな力が潜んでるんですねー。それって、世界を全部壊すか自分が全部壊れるかしかないような、圧倒的な力なんですけど、そういうのを読み手を白けさせないで書いているところがすごいです。

    12.12.03

  • 久しぶりの村上龍作品です~。
    って、まだこれが三冊目なんだけど。。。。
    『限りなく透明にちかいブルー』が強烈だったから、そんな感じの本なのかなぁ~?
    って思ったけど、そういう要素もいれつつ村上龍な青年たちの話。

    生後まもなくコインロッカーに捨てられたキクとハシの二人の話。
    乳児院でいつも一緒だった二人。養子になった先も二人一緒だった。そこは長崎の奥深い西の孤島。青春を二人ですごすうちに、次第に二人はそれぞれの道に沿っていく。。。

    そんな話です~。
    これね~、文字がびっしり埋め尽くされてて読むのに時間かかったわ~。
    面白かったけどね。
    私は上巻の方が好きかな。二人がだんだんCRAZYになっていく姿がヒシヒシと伝わってきてね、なんか毒々しい背景が好きだった。。。村上ワールドみたいで。
    でも下巻はちょっとテンポ落ちたのかな~。まったりした感じで「後は堕ちるだけ」みたいな感じがしてて、上巻ほどはのめり込めなかったな~。

    最後、いまいちハッキリしないのがちょっとね。???って感じ。
    せっかく二人で生きてきたんだから、二人再会して堕ちていくとか死んでいくとか。。。そういうの期待してたんだけどな~。長編だったし。。。

    あ、あとね本の中に佐世保が何回か出てくるとこがあってね
    すっごい懐かしくなっちゃったわ~。
    「デパート」って玉屋のことかな~?とか
    あ、これってあそこらへんだわ~。とか頭に浮かんでくるの。
    村上さん佐世保の偉大なる出身者だからね~。
    あんな田舎でこんな偉大な人が出てくるなんてすごいわ。


    でもね、村上さんの主人公の心の描写力っていうは凄い!
    言ってることわかるもん。
    自分に似てないのに、共感できる。っていうのかしら?
    だから読んでても苦にならないのよね~。
    引き込まれていくのよ。
    さすがだね~。

  • 疾走感、というのが読書後の感想。確か図書館で借りて読んだんだけど、村上龍って、こんなに面白い本を書くんだ、とこれで読み始めるようになったのである。かなりわかいときに書かれた本だと思うんだけど、すごく才能のある、いい作家だと思う。
    でもなんだろう、主流ではないかんじよね。大作家、とかいうかんじもしないし。ちょっと不思議な存在感ではないかと。

  • このカサついた感じの文章が好きだった

  • グロいシーンや性描写が多く、読んでいる間中ずっと気が重かったです。

    表現が巧みで想像しやすかった点では、やはり村上龍の筆力は素晴らしいですね☆

    ただ、想像しやすいだけに全体を通して陰鬱な気分にさせられっぱなしでした--;

    下巻も一緒に借りましたが、多分読まないでしょう。
    (中央図書館)

  • 五分後の世界で、村上龍つながりで読んだ。

  • 授業課題。
    今週中に上下巻読まなきゃならなかったので急いで読みましたが、明らかに調子が悪いこの時期に読む作品ではなかったなぁと(笑)

    「コインロッカーを母体にして」生まれた2人の少年キク・ハシの話。
    ざっくり言うと、真夏に生後たった数十時間でコインロッカーに捨てられながらも生き残り、様々なものを抱えながら成長して…みたいな話です。

    ドロドロした表現が多い上、地の文が多くて読むのに非常に苦労しました。
    「読まなければならない」という義務感がなかったらとっくの序盤に挫折していたと思います。
    正直に言いますと、読んでいて胸がむかむかしてくるような感じでした。
    読んでいると薄暗い廃墟が脳内を占め、薬漬けで半狂乱でボロを纏った薄気味悪い人々の群れに囲まれ、腐臭を嗅いでいるような気分がしました。

    気分が沈んだまま1人で部屋に籠って一気に読んだので、キクに感情移入したのかものすごい閉塞感に駆られ、自分を閉じ籠めてるこの部屋ごと全部壊して解放されたい!…なーんて気持ちになりました。
    もちろん思っただけです(笑)

    やっぱりこういう歪んだ感じの話は苦手だなぁと思いました。
    こういうの読むとしばらく鬱状態になっちゃうので正直もう読みたくないのだけど←、結末は気になるし課題だから下巻も続けて読みます。

  • 描写がリアルで、まざまざと目に浮かんでしまう。
    それはいいことではあるんだけど、ただちょっと気持ち悪いシーンというか、汚いシーンが多いから、食欲が削がれるというか、気持ち悪さに乗り移られる。
    まあ人間や社会ってそういうものだと理解はしてるんだけど…気持ちが追いつかない。笑
    あまりに気持ち悪くて途中で読むのやめようかと思ったくらい。

    林檎の酸は唾棄すべき平穏、って表現がかっこよくて好き。
    けど何言ってんだかはよくわかんない。

    非日常のようで、日常ありふれたこと。
    気持ち悪いけど、それがリアル。
    という印象…
    ストーリーはわかりやすいし下巻も気になるんだけど、読むのに体力と忍耐力がいるから悩んでる…

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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