コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831582

感想・レビュー・書評

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  • ダチュラ!!

    村上龍にしては読みやすく、面白い。
    前半部分の二人の孤児とアネモネの世界の対比は、世界の終わりとハードボイルドワンダーランソにやや似ている気がした。
    二つの世界から同じようににじみ出る破壊衝動を下巻でどう収束させるのか楽しみです。

    途中に出てくる新宿の描写がアングラでとても好き。こういう新宿を探してるけど、実際は怖くて一線越えられないわwww

    ちなみに

    アネモネ
    という名前を聞いたときエウレカセブンがぼやっと脳裏に浮かんで
    それが図星だったとき自分の廃人っぷりを実感

  • まずまず。

  • 上下巻一気に読み終えた。面白いの一言。

  • いい終わり方だ。

    村上龍らしい終わり方で、私は大満足です。

    俺の顔をした蝿

  • コインロッカーで生まれた二人の子ども。

    読んだ時の衝撃は今でも覚えています。

  • テーマは『破壊』

    上下、読み終わったあと

    日本、世界を、世の中を、をぶち壊したくなった

  • 11月24日了。

  • 生きろ、そう叫びながら心臓はビートを刻んでいる
    http://www.touchingword.net/detail.php?id=470

  • ぶっちぎりでintensive。彼の初期作品の特徴であるスパークするようなメタファーに取り込まれるような気分。

  • 「人を片っぱしから殺したくなったらこのおまじないを唱えるんだ、効くよ。いいか覚えろよ、ダチュラ、ダチュラだ」

    衝撃的、かつ綺麗です。


  • 愛して止まない。

  • はじめて読む村上龍の長編小説。
    大学の同じ学科の友達が、「あの世界観がスキ」って言っていたのが思い出される。

    普通ではない2人が普通の考え方などできるはずもなく、
    母親のいない2人は安らげる場所を求めて一人は走り飛んで、一人は歌をうたう。

    オモシロイ。吉本ばななを読んだ後では若干エグい。

    薬島のような街は、歌舞伎町の奥のどっかの一角にでも本当に存在してんじゃないか。

    カンブリア宮殿でまともなことを話している龍からは想像もできないくらいの
    「病的退廃パラレルワールド」が広がってる。

    きっと、この小説書いている時ラリっていたに違いないな。龍さん。

  • 08mmdd読了

  • 文庫で上下巻

    <s>再読中 でも既に★5つ(笑)</s>

    一気に読んだ。疾走感がたまらない。

    これに出てくる主人公3人は、後に書かれた「愛と幻想のファシズム」に登場する主人公3人と同じモチーフなんだそうだ。
    でもやっぱこっちの方が荒削りだなと感じるのは、キクたちのほうがトウジたちよりも10近く年下だってのもあるのかもしんない。

    破壊衝動と、胎内回帰。
    エロいというより痛い。でも龍の書くこういう話は大好き。

    2011.10.23
    さらに再読。やっぱ好きだなーと思う。

  • 面白そう、だったの、だが・・・

  • 醜態で溢れてるがなぜかかっこいい。

  • グログロ。これでもかってほど痛めつけられた人間が生きるわ生きるわ。命を死にこすりつけることによってより強い生のメッセージをこちらにたたきつける。これが村上流(^^)。
    過去との対峙がテーマである。登場人物たちはそれぞれに暗い過去を抱えそれに苦しめられる。しかし、その暗い過去が今を生きる源動力でもある。過去とはなんだろうか?誰しも過去を抱えて生きる。当たり前のことだが、『振り返らず前を向いて生きる』という言葉の『前』は『後』なくしては成り立たず、過去なくして前向きな人生などはありえない。だから「なかったことにする」という行動は必ず混乱を生む。『今』は偶然に訪れるものだが、『過去』は必然的に生産され続ける。『今』の自分は『過去』という巨大装置から摘出された一滴のしずくにしかすぎない。人生は過去によって作られるものであり、生命は過去によってつながれゆくのだ。しかし、過去というものは巨大であり、あまりに曖昧だ。その認識の形を決めるのは一滴の今である。一滴の今を求めて、巨大な過去と戦う、熾烈だ。歴史問題なんかがそのいい例で、さっさと戦争なんかなかったことにして皆仲良くなればいいのに、いつまでも正しいのはどちらかを言い争って、それこそ戦争が起きそうな事態になっているが、それはやはり過去というものが人間を占める割合の大きさゆえなのであろう。
    ならば登場人物たちはどのようにして過去と戦うのだろうか?下巻楽しみ。

  • 都合のいい強い自分を上塗りして、

    過去の弱い自分を否定して、

    忘れていって。



    ほんとはそんな弱い自分が

    自分にとって意味があるんだろうな

    って思うけど、



    向き合うことなんて、できない。




    そんなハシの苦悩に妙に共感、するかもしれない。



  • 第3回 野間文芸新人賞。

  • 最初〜中盤が苦しい。長くかかった。後半からは引き込まれた。棒高跳びに対する記述とガゼルとアネモネがいい。

  •  学生時代に読んだ本を最近読み返し。村上龍さんの著書の中で好きなものの一つ。 ハローワーク系は好みません。
     コインロッカーに捨てられたキクとハシ。破壊のベクトルは異なるものの同じものを目指す2人。
     いつも思うのがコレを見ると松本大洋の「鉄コン筋クリート」思い出す。キクとクロ、ハシとシロ。似てるのかな。 まぁ暴力という点やお互いに足りないものを補い合ってるみたいなトコが近いのかな? 
     

  • ひと昔前の村上龍はほとんど読んだ。
    ブランキージェットシティを見たとき、コインロッカーベイビーズだ!と思ったのは私だけだろうか…。

  • 学生の頃に読んでめちゃ影響受けてました…

  • ずっと村上龍は敬遠してきたけれど、手に取ってみた。
    好き、嫌いというのでは片付かない強烈な印象。生きるとはこういうこと?

  • 内容(出版社/著者からの内容紹介より)
    コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。

  • 灰色な背景だった

  • 心地よい破壊衝動

  • とても表現が生々しい。
    お互いに依存する二人の話。
    子供とは思えない発想が興味深かった。

  • 墜落具合がやばいです
    読むスピードが上がってくのを実感

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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