コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4767
レビュー : 489
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831582

感想・レビュー・書評

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  • この本は・・・。金字塔ですね。snutsにとっては原点です。この本で、とても自分の世界が自由になるのを感じました。とにかく登場人物にシンクロしてしまい(親を知らない等)、
    「世界ぶっ壊す」みたいな素敵な青春時代を送る事が出来ました。
    大人になったら一生懸命に税金払って働いてるのだから、可愛いものですが。村上龍作品は大好きです。どんなにシビアな事を書いても、とても愛情を感じます。国に対しても人間に関しても。

  • 上下巻。断トツに引き込まれます。相変わらずこの時期の村上龍は走ってる。三度目読破。ダチュラ!

  • アネモネが可愛かった。

  • 初期の村上龍の圧倒的な暴走感。

  • 面白いなこれ。最初はだるいと思ったが、アネモネが出てくるあたりからすっげーおもしろい。

  • めちゃおもしろいよ。

  • 結末に向かってただひたすらに走る世界観。
    世界にひたるというよりも、引きずり込まれる感覚。
    ただただ遅れないように読み手もひた走る。

    初読は高校時代だけど何度も読み返している。
    村上龍のなかで一番好き。

  • 「愛と幻想のファシズム」の主人公トウジとゼロは、この物語の主人公キクとハシの生まれ変わりだと聞いて読んでみることにした。
    やはり、なにか巨大なシステムに対する怒りとか不安とかそーゆーのが、結構わかりやすく描かれてて読みやすい。上巻はかなり熱い場面で終わってるから早く続きが読みたい!

  • 怒りと暴力の塊。
    表現の1つ1つが狂気じみている。

    読むのにかなりのエネルギーを必要とする。

    印象的なのは
    コインロッカーの前でハシの前に転がってきたトマトをキクが踏みつぶすシーン。
    上巻のラスト。
    ガリバーの最後。
    愛する人を殺そうとするハシ。

    まぁ、そこかしこにある。

    自分の欲しいものが何か分かっていない奴はその欲しいものを手に入れることができない。

    当たり前だけど分かってない人はたくさんいるだろう。

  • コインロッカーに捨てられて生き残った少年二人の物語。
    生と破壊の衝動が眩しいくらい鮮烈に描かれている。勢いのある文体が素晴らしい。
    10代で読んでいたら、うっかり大きな影響を受けていたかもしれない作品。

  • 2019.08.18 読了。

    上巻なので未評価とする。
    村上龍さんの作品ってこんな読みやすいんだ!ということに驚いた。
    過去に読んだ作品と比べるとだいぶんエンタメ寄りだからな?

    『五分後の世界』『希望の国のエクソダス』とか、めちゃくちゃ読みにくかって個人的には合わない作家さんなのかと思っていたが、同じ方が書いたとは思えない程読みやすいし、面白い。

    そして上巻の終わるタイミングもすごい良いのね。
    そら続き読むでしょ!ここで止まらないでしょ!って感じ。

  • ミュージカルを見てから原作を読んだのでいろいろと描写がしっかりしていてよく分からなかったところが補完できた気分。
    普段暴力的な表現の少ない本ばかりを読んでいるんだと痛感する。
    ただ、必要な表現だと思い、痛みをガマンしつつ上巻を読み終えました。
    下巻はどう着地するのか。楽しみです。

  • 第3回野間文芸新人賞

  • みーさんリコメンド

    下巻でどう着地するんじゃろ

  • これを「コインロッカーで生まれた孤児が世間で足掻きながらも生きていく物語」とか言っちゃうのはどうかと思う/ 村上龍はそんなこと絶対に考えてない/ 時代かもしれないけど泥臭さと、堕落した連中と、不幸な方へ歩いていく登場人物たちが粘ついて気持ち悪い/ 幻惑的な描写も相当邪魔/ 好きな奴はそう言う部分が好きなんだろうけど/ あと、フリを散々やっといてオチがあれじゃ竜頭蛇尾/ だちゅら!

  • 自分が最も欲しいものは何かわかってない奴は、欲しいものを手に入れることが絶対にできない、キクはいつもそう考えている。

  • 赤ん坊の頃、コインロッカーに捨てられていたらしい
    そんな不幸を自慢したいわけではないが
    これから始まる物語にはとっかかりが必要だってんで
    そいつをネタにメジャー歌手となる
    生まれつき歌の才能はあったので、まずまずの成功をおさめるが
    それに増長した彼は
    体育が下手で、いつも兄貴に嫉妬していた惨めな過去を
    すべて書き換えようとしてしまう
    テレビの企画で押しつけられた母親との再会
    そいつを自分の涙で美しく彩れば、なにもかも変えられるはずだった
    たとえそれが本物の母ではないにしても

  •  11月に佐世保を訪問し、いつか読み返したいと思っていたので、記憶が新鮮なうちに読んでみた。軍艦島も行けたらもっとよかったのだろうけど、なんとなく九州、長崎、佐世保、港や駅の様子を思い描きながら読めて楽しかった。

     ページに小さい字がぎっしり詰まっていて1ページ読むのに2分くらい掛かる。里親の立場で読むと、桑山夫妻がキクとハシにやさしくてよかった。お母さんの亡くなり方が悲ししぎる。キクの躍動する感じがすごくよかった。

     脇役によく喋る人物がたくさん出てくる。みんな同じ人格のように見えて、あまり描き分けができていない感じもする。

     里親小説だった。

  • ぶっトンどる。
    キクとハシのキャラクターがだんだん濃くなっていく。
    下巻が楽しみ。

  • かき回してくれる

  • コインロッカーから産まれたハシとキク。

    ここまで濃厚な世界観に浸りながら読めるなんて最高だと思う。

    二人で一つだったはずなのに、少し会わない間にキクの知らないハシになってしまっていた。

    ハシが幼い時は体に涙がいっぱい詰まっていたはずなのに、成長したハシはキクのことを可哀想なゴリラと見ていた。そんなこととは知らず、キクはハシのために銃を持って走った先で見たものは…

    本の圧倒的な力に負けそうになるが、下巻読みます!

  • キクとハシはコインロッカーで生まれた。
    里親に引き取られ孤島で生活をし始める。
    キクの高跳び、ハシの歌。
    ハシは母親を探すため上京。ハシは後を追う。
    アネモネとの出会い。

  • 綿矢りさと金原ひとみが、どちらも影響を受けた一冊として挙げているコインロッカー・ベイビーズ。
    たしかにこれは物凄い小説だ…。
    心臓が激しく鼓動し血液をそのすべてにめぐらしているようだった。

    コインロッカーに捨てられ、それでも生きていく二人の少年キクとハシ。
    乳児院での成長と、島での生活、そして上京してからの人生。
    彼らの苦悩や葛藤、途方もない衝動にぐいぐいと引きずりこまれました。
    何を思い、何を考え、何を求めて何を愛していくのかをずっと見守っていきたくなる。
    恐ろしいんだけど、キクとハシの生命の力強さが救いになっています。
    あのシーンで上巻が終わってしまって、下巻はどこに向かうのだろうか。
    雨の描写が本当に素敵だった。

  • なんとなくタイトルを聞いたことがあり、著者は村上龍、以前に「69」は読んで面白かったので読んでみた。物語は生後、間もなくコインロッカーに捨てられ生き延びた(コインロッカーを胎内として生まれた)二人の主人公「キクとハシ」と、こちらも変わり者の少女アネモネの話。この本の背表紙にも書かれているが、主人公は「キクとハシ」であり「ハシとキク」ではないという印象だった。それはキクとハシの性格の問題でもあり(キクの方が活発で主人公らしい性格?)、なんとなくキク主観の部分が多く、ハシの行動だけで心情が示されていない部分があるからだと思う。それでもやはりキクにも狂気のようなものを感じる部分もあり、ここでそう思うのか、、、という場面も多々あった。若干内容はハードだが、その分がんがん読み進められた。上巻しか読んでないが、キクが捨てられるところから始まり、乳児院、中学、高校、そして東京に出てきて、、、と文庫本一冊なのに、すごく内容が濃く感じた。またそれと同時に気付いたら登場人物へ強く感情移入していた。もちろんフィクションであるのはわかっているけど、こういう人生、世界(コインロッカーに捨てられる赤ん坊や薬漬けになったマーケット等)も実際にありそうな気がして、「69」を読んだときにも感じたその変な現実味がやはり面白かった。とにかく早く下巻を読みたい。

  • コインロッカーに捨てられたキクとハシの物語

  • 再読。若いころ読んだ覚えがあるのだがなんだか新鮮に読めました。上巻は衝撃的な終わり方。下巻が気になる。気持ちとしてはキク派。

  • 村上春樹が合わないならこっちの村上はどうだろう?という理由で読んだ。
    どっちの村上も合わないなあという結果が出たが、あれから20年以上経っているので再読して確かめてみるのもいいかもしれない。

  • 村上龍の本を中学生以来に読んだ。「69」以来の彼の本、常々辛くて全てに噛みついてる印象。「女は赤ん坊の腹を押しそのすぐ下の性器を口に含んだ。いつも吸っているアメリカ製の薄荷入り煙草より細くて生魚の味がした。」からはじまる物語、いきなりガツンときた。実は村上春樹の書いたもんだと勘違いして手に取ったこの本、の割に彼の無駄に甘ったるい倦怠感たっぷりの印象がないと思ったら、春樹じゃなくて龍の方だったという。道理でズカズカ破壊していくわけだ。そういえば途中で一瞬出てくる10歳前後の顔に穴が空いてる少年。象の皮を貼ってそれを腐らせたいうだって、なんだか縄文時代の神様の像を思い出させた。あのアネモネを助けた子どうなったんだろう。久々にエンターテイメントたっぷりの文学を読んだ気がした。最近はそれこそぬるま湯に浸りっぱなしの日常を心理を描いたもんしかとっつかなくなってたし。ブックオフで使った100円が何倍にもなって返ってきた。

  • 【240】

  • 村上龍初読。
    コインロッカーに捨てられ、生き延びた孤児はその年キクとハシだけだった。自閉傾向のある2人は心音を聞かせる治療を受け、双子を希望する里親に預けられた2人は兄弟として育つ。キクが高跳びの大会に出場した日、ハシは家出する。東京に探しに行ったキクと里親の和代だが、和代は頭を打ち死亡する。キクは、ハシの行方と死んでしまった映画館に住んでたガゼルの言っていた「ダチュラ」を探しに上京する。アネモネに出会う。ダチュラがあるかもしれない「マーケット」でハシと再会する。ホモを自覚し、女装し、歌手になろうとしていた。
    カラギ島の近くに沈められたらしいダチュラを取る準備をアネモネと進めるキクとデビューするハシ。クリスマス、生みの親と対面する生中継を設定されるハシは逃げるが、それを探しに行ったキクはその生みの親がキクのものであったとハシに教えられる、混乱の中彼女を撃ち殺す。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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