コインロッカー・ベイビーズ(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 311
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831599

感想・レビュー・書評

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  • 『愛と幻想のファシズム』の三人の原型なんだとか。
    物語の序盤から想像するラストと比較すると尻すぼみなところはところは『愛とー』と同じ。
    ただ最後まで圧倒されっぱなしではありました。

  • コインロッカーから生まれ落ちた兄弟に
    人々は、よってたかって物語を押しつけた
    イエスの教えに始まって
    精神安定を促進する胎内の心臓音を聴かせたり
    見ず知らずの大人のもとに里子にやったり
    母親の居所をほのめかしたり
    レイプしたり
    サプライズを装って、いきなり母親との再会を強要するなどした
    そのなりゆきで兄のキクは実母を殺し
    弟のハシは精神を病んだ
    しかしキクは、母殺しにむかう一瞬の高揚を永遠とするために
    「ダチュラ」への執着をより強めていく
    一方ハシは、新しい声を手に入れるために舌を切断し
    また疑似母相手に本物の胎内回帰をはかった
    これらの、わけのわからない情熱こそが
    彼らには生きるテーマとなった
    欠損した時間、欠損したモノへのこだわりがエゴの芽生えであり
    闘争の根拠を生み出すもので
    それなくしては個人と世界が本当に和解する瞬間も訪れないだろう

    純文・エンタメ問わず日本文学において
    良くも悪くもドメスティックな影響力を、今なお持ち続ける作品だ

  • ほんとに全然面白くない。むしろ憂鬱になった。
    読んでる間本当に疲れて、吐き気もしてきて、常に「もう無理」って思ってた。
    でも字を追わずにはいられないこの作品はなんなのだろう。

    解説には「自閉と破壊」をテーマにしているとあったが、私にはよくわからなかった。ただ気が違ってる人が気が違った言動をひたすら取り続けている小説に思えた。

    この人の文章、本気ではまる人が絶対いると思う。その人はすごく大変だろうな。

  • 誠に勝手ながら個人的にこれに帯を付けるとしたら、「哀しみに満ちている」とかなんとか。

     五感で言うと、嗅覚に最も訴えてくる文体。汗、嘔吐、香水、重油etc・・・。生理的に無理な人もたくさんいるだろう。でもなんていうか、読んでおいて良かったというか。やっぱり小説そのものに圧倒的なエネルギーが含まれているというか、孕まれているというか。そんな読後感。

    かなり間が空いてしまったが、上巻の感想はこんなだった↓

    http://d.hatena.ne.jp/suzushige/20080624

    あんまり変わって、ない。

  • 2019.08.30 読了。

    読み終わった。
    最後、ドタバタとして結局ダチュラどうなった?なんか細菌兵器と化したのかこれ。
    この続きはバイオハザードなのか?

    読書芸人の第一弾だっけ、で又吉さんが推薦していて、他の出演者の方も面白いって言っていた記憶がある。
    んで、10代・20代におすすめ、みたいに言っていたと思う。
    だから青春小説?と思って読んでいたんだけれども、全然違う方向性で驚いた。
    あくまでも上巻のみだと、割と青春感もあってまだ許せる。
    だけどこの下巻。
    めちゃくちゃ。

    正直、上巻のみでスパッと終わった方が個人的には良いと思う。
    ハシのパートが読んでいてすごくしんどい。
    それと歌のセンス半端ないのが非現実的過ぎてハマれなかった。

    上巻は本当に面白かったんだけどなー。
    惜しい作品。


  • あぁ、やっと終わった。
    やっと抜け出せた。

    疲れた。
    ベッドが柔らかくて
    そのままずぅっと沈んでいく。

    死んでるのか、生きてるのかも
    わからない。

    探す。音を。景色を。未来を。

    満員電車の席取り合戦。
    屍も時間も全て踏み潰して。

    キク、ハシ。

  • 生きるための破壊。
    破壊のための創造のようなものを感じた。

  • コインロッカー・ベイビーズ (下)

  • みーさんリコメンド

    疲れた。。。
    独特の読了後感ですね。好きな人が居るのは頷ける。

  • う〜ん、よくわからなかった。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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