妄想名探偵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 24
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831704

感想・レビュー・書評

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  •  アルコール中毒で「アル中」なのではなく、アルジェの外国人部隊から帰って来たばかりの番屋の忠太郎、つまりアルジェの忠太郎で「アル忠」さん。
     元刑事だったり、もとポン引きだったり、元商社マンだったり、いろいろな過去を……本当に持っているのか、そういう妄想なのかは分かりませんが、飲んだくれの名探偵アル忠さんが、名推理で事件を解決します。

     語り部は推理作家の津藤さんで、よく一緒にいるメンバーも大体同じなんだけれど、殺人事件に遭遇しすぎでしょ、という突っ込みはさておき。
     忠さんのキャラがよかったです。
     ラストは寂しかったけれど、これが寧ろよかったんだと思う。

  • アシモフの「黒後家蜘蛛の会」や「ユニオン・クラブ綺談」・・・はたまた現代で言えば「百万のマルコ」的作品。

  • ★☆☆ 妄想で名探偵、っていう発想が面白い♪

    都築さんは古い作家さんだと思うんだけど、
    ミステリの勉強をしているときに名前が出てきた気がしたので、本を買ってみました。
    主人公は、『自分は名探偵だ』っていう妄想で、探偵をしちゃうおじさん。笑
    ミステリとしては、トリックが斬新!とかは思わなかったけれど、設定は面白いのでは。
    キャラが立っている小説は好きです☆
    他のも読んでみようー。

    (2008.07メモ→2010.04ブクログ)

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。10代の頃から小説を発表。推理小説の翻訳にも携わり、早川書房で「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の編集長を務め、「ハヤカワ・SF・シリーズ」の創刊に尽力。61年『やぶにらみの時計』を発表。以後、評論やエッセイでも活躍。2001年に『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。02年に第6回日本ミステリー文学大賞を受賞。03年逝去。

「2022年 『誘拐作戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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