- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061831957
感想・レビュー・書評
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映画化ということで読んでみました。
表題作より「銀の雫滴る岸」の方が好きだった。
どちらも短編だけど、すごく詰まっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化されたので、読んでみた。
昔の作品だが、今読んでも違和感はない。作者の家庭環境が多いに影響を及ぼしているよう。いつの時代も親子関係の苦労というか問題は、他人には計り知れない。
性の問題は、いつの世もあまり変わらない気がした。 -
日夜、自分の性と恋愛感情に揺らぐ女子高生の物語。流されやすく、移り気な少女の内面と、気怠く退屈な学校生活やうんざりさせられる母親との確執が描かれている。と書くと普通だけど1978年、32年前のベストセラーらしい。
なんと言っても驚きは著者が当時18才の作品だということ。作家が10代の頃の作品といえば、やはり瑞々しかったり、とんがるものを感じたりすることが多いんだけど、この作品からは自らを冷静に見つめつつも倦んでいる老成した作家の姿がかいま見える。
作品としては、色んな女性観のひとつとして「海との比喩」などなかなかいい言い回しがあって好きなタイプ。けどどちらかというと物語よりも、作家に興味を抱かせるような作品。
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著者プロフィール
中沢けいの作品





