マザー・テレサ あふれる愛 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061832725

作品紹介・あらすじ

「貧しい人にふれる時、わたしたちは、実際にキリストのお身体にふれているのです。」カルカッタのスラムの、貧しい人のなかのさらにもっとも貧しい人のためにつかえると誓願して36年――。ノーベル平和賞に輝く20世紀の聖女の素顔と活動を、密着取材による写真と文とで、あますところなく伝える。


「貧しい人にふれる時、わたしたちは、実際にキリストのお身体にふれているのです。」カルカッタのイスラムの、貧しい人のなかのさらにもっとも貧しい人のためにつかえると誓願して36年――。ノーベル平和賞に輝く20世紀の聖女の素顔と活動を、密着取材による写真と文とで、あますところなく伝える。

感想・レビュー・書評

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  • マザー・テレサ(1910~1997年)は、カトリック教会の修道女にして修道会「神の愛の宣教者会」の創立者。またカトリック教会の聖人。1979年のノーベル平和賞を受賞。

    この作品には、マザー・テレサの言葉が書かれているが、その中には、次のような感動的なものがある。

    「今日の最大の病気は、らいでも結核でもなく、自分はいてもいなくてもいい、だれもかまってくれない、みんなから見捨てられていると感ずることである。最大の悪は、愛の足りないこと、神からくるような愛の足りないこと、すぐ近くに住んでいる近所の人が、搾取や、権力の腐敗や、貧しさや、病気におびやかされていても無関心でいること」

    さて、自分のことだが、うつ状態だ、寂しい、などと、ちっぽけなことを考えているのが、恥ずかしくなってきた。

  • (2014.11.05読了)(2007.09.16購入)
    【ノーベル平和賞】1979年
    副題「あふれる愛」
    講演集「生命あるすべてのものに」では、マザー・テレサがどのような活動をしてきたのかがわかりませんので、もう一冊。
    マザー・テレサが、ノーベル平和賞を受賞する前から写真を取りながら取材していた著者による本です。マザー・テレサがノーベル平和賞をもらい、その後、1982年に来日したことにより、長年の取材が報われたようです。本の半分ぐらいは、写真で埋められています。写真と文章により、マザー・テレサのカルカッタでの活動の様子がよくわかります。
    活動は、多くの人の寄付やボランティアによって支えられていますので、費用を切り詰めるために移動のための飛行機代を安くしようと、マザー・テレサが航空機会社に掛け合って、搭乗した飛行機で、機内サービスを手伝うから安くしてもらうよう交渉した、という話も載っています。大変な行動力の持ち主です。
    路上で最期を迎えようという人たちを集めて、最期を看取ってあげようとする施設も、ヒンズー寺院に掛け合って、場所を提供してもらったとか。
    ハンセン氏病の人たちを一ヵ所に集めて、自活して生活できる村も作ったとか。
    困っている人たちを見ると、いろんな工夫で、何とか助けるための方法と、元気になったら自立していけるための方法も工夫し続けて、実現していった方です。

    【目次】
    プロローグ
    第一章 プア・イズ・ビューティフル
    第二章 マザーとその姉妹たち
    第三章 かっぽう着のボランティア
    第四章 マザー、ようこそ日本へ
    エピローグ
    あとがきにかえて

    ●テレサの活動(20頁)
    死に瀕している人々のためには〈死を待つ人の家〉を、親に見捨てられた乳児や幼児のためには〈孤児の家〉を、ハンセン氏病の人には彼らも働くことのできる〈平和の村〉を、そしてスラムの飢えた人びとには毎日の食べ物を。世界中からマザー・テレサの修道会に贈られてくるお金、医薬品、食料などが、そのために惜しみなくつかわれる。
    ●悲しむべきこと(26頁)
    人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない、自分はこの世に不要な人間なのだと思い込むことだ。そしてまた、現世の最大の悪は、そういう人に対する愛が足りないことだ。マザー・テレサはそう確信している。
    ●聞く耳(29頁)
    「貧しい人たちはね、お金を恵まれるよりも食べ物を与えられるよりも、何よりもまず自分の気持ちを聞いて欲しいと望んでいるのよ。実際は何も言わないし、声も出ないけれどもね」
    ●教育と医療(34頁)
    テレサは、教育だけでは仕事ははじめられないと、パトナにあるアメリカン医療宣教修道会で医療看護の集中訓練を受け、子どもや病人の面倒を見るところから、一人だけの〝宣教〟を始めたのだった。
    ●奴隷の宗教(36頁)
    そもそも、最初のキリスト者たちの多くは奴隷であった。キリスト教は、フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユの言ったように奴隷のための宗教だ。
    ●羞恥心(225頁)
    僕が、いまにも息を引き取りそうな瀕死の病人にカメラを向けたとき、ベッドに横たわったまま身じろぎもできなかった病人が、レンズから逃れようとするように、必死で顔をそむけようとした。僕は、人間には死の寸前まで羞恥心があるということがよくわかった。

    ☆関連図書(既読)
    「生命あるすべてのものに」マザー・テレサ著・カトリック広報室訳、講談社現代新書、1982.09.20
    「武器より一冊の本をください」ヴィヴィアナ・マッツァ著・横山千里訳、金の星社、2013.11.
    「ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。」石井光太著、ポプラ社、2013.11.
    「リゴベルタの村」工藤律子著、浜田桂子絵、講談社、1994.03.25
    「私は逃げない ある女性弁護士のイスラム革命」シリン・エバディ著・竹林卓訳、ランダムハウス講談社、2007.09.12
    「キング牧師とマルコムX」上坂昇著、講談社現代新書、1994.12.20
    「キング牧師」辻内鏡人・中條献著、岩波ジュニア新書、1993.06.21
    (2014年11月8日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    インドの貧しい人びとのために生涯をささげたマザー・テレサ。ノーベル平和賞の授賞式で記者から「世界平和のためにわたしたちができることは?」と聞かれ、「いますぐ家に帰って、家族を大切にしてください。」とこたえたマザーは、実行力とユーモアにあふれた人でした。マザーのもとでいきいきと働くシスターたちのようすもまじえながら、78枚の写真とともに、その活動をたどります。

  • 私が小学生の時、はじめての読書感想文をマザー・テレサの本で書いた。それ以来、もう一度マザー・テレサ関連の本を読んでみたいなーと思っていたので、中古屋で購入。
    彼女の生き方に改めて感銘をうけた。

  • ”人間にとってもっとも悲しむべきことは、病気でも貧乏でもない、自分はこの世に不要な人間なのだと思いこむことだ。”
    あ~確かにそうなのかもしれない。twitterで「~なう」っていう表現が流行っていたらしいけど私個人的には疑問に思ってた。あなたがそこにいることを自分が知らない人に配信して面白いのかな~って。でも、きっとそれを知らせて自分が知らない人でも返信してくれたら、自分の存在意義を見いだせて嬉しいのかもしれない。twitterを書く人が返信を期待しているのか、期待してないのか知らないけれど。こう書いても、私はtwitter自体を否定しているんじゃない。有力な情報や、プッて笑っちゃうような「つぶやき」なんかは私も楽しみたいと思うから。

    ”貧しい人たちはね、お金を恵まれるよりも食べ物を与えられるよりも、なによりもまず自分の気持ちをきいてほしいと望んでいるのよ。”
    この言葉にハッとした。募金してお金を恵んだことがある人がいると思う。でも、実際に会ってみないとその人たちの「声」は分からないんだな。

    私は沖さんが撮った一枚の写真に釘づけになった。シスターが子どものからだを洗っている様子を撮った写真だった。言葉が出なかった。

    主よ、貧困と飢えのうちに生き死ぬ
    世界中の同胞のために働くわたしたちを
    そのことにふさわしい者にしてください
    わたしをあなたの平和の道具としてお使いください
    憎しみのあるところに愛を
    争いのあるところい許しを
    分裂のあるところに一致を
    疑いのあるこころに信仰を
    誤りのあるところに真理を
    絶望のあるところに希望を
    闇に光を
    悲しみのあるところに喜びを
    もたらすものとしてください
    慰められるよりは慰めることを
    理解されるよりは理解することを
    愛されるよりは愛することを
    わたしが求めますように
    わたしたちは与えられるから受け
    ゆるすからゆすされ
    自分を捨てて死に
    永遠の命をいただくのですから   「聖フランシスコの祈り」

    シスターたちの祈りのことば。浪人時代に世界史の先生が朗読してくれたことを思い出した。

    インドに行ってみたい。ガンジーとマザー・テレサがいた国。

  • 自分の生き方について考えさせられた本。大切な物・事は何だったかを思い出させてくれる本。
    2010年6月著者の講演会があって、本にサインしてもらいました♪

  • マザー・テレサの活動。

    いつからこの人生を歩み始めたのか、というのも
    さらっと書かれていますが、メインは活動内容。
    にっこりと強引に、けれど誰も不快に思わない状態を
    作り出しているのはすごいな、と。
    宗教だろうが何だろうが、大事なのは人の命と尊厳。
    ごく普通の基本ですが、しっかりしておかねば
    いけない所です。

  •  家人に勧められ手にとることになった。
     たいへんシンプルなドキュメンタリーであり、マザー・テレサのものすごくシンプルな生き方が描かれている。
     マザー・テレサは1910年に旧ユーゴスラビアに生まれ、1979年ノーベル平和賞受賞、1997年に逝去、本著者は2018年に逝去されている。
     「Poor is Beautiful」、抗いようのない貧困、苦痛と死、その状況の中でわずかでも光明を得るための、また、そのような状況に対峙するための心のコーピングを見出し、そして行動でも実践してみせた不屈の精神がすごい。
     ノーベル賞など他人によって評価され。聖人に祭り上げられることで、尊い想いが色褪せてしまわないように。

  • ※2003.9.7購入@町田の書店
     2011.11.5売却済み

  • マザーテレサに魅了された写真家が、数年間彼女を追い続け書いた本。マザーへの畏敬の念と情熱に溢れている。
    マザーテレサがどんな人柄で、どんなことを考え、どんな風に生きているのかが非常に分かった。
    マザーの周りにいる人たちはどんな人達なのか。
    マザーは何を救ったのか。

    何よりも悲しいことは、愛に飢えること。
    豊かな国日本でも、飢えは確実に存在しているのだ。
    この本は、裕福であろうが貧しくあろうが、人として自分には何が出来るのかを教えてくれる。

  • マザーテレサの事をあまり知らずに読みました。マザーがいる光景が浮かび、マザーを近くに感じれる一冊

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