実力派舞台女優、燿子の前に長いこと生き別れになっていた我が子がいきなり映画女優として目の前に現れた。
わが子に会う喜びよりもとまどいが勝る燿子。
一方娘の方も母親との再会が長い間思い描いていたものと違うことに違和感を覚える。
やがて二人の間に介在する人間たちによって二人の間はすれ違っていく。
そして一人の俳優の存在がそれを決定的なものとする。
とにかく時代錯誤。
いくら田舎育ちといっても希代子は世間知らずで浅慮すぎる。
それに母親の燿子もいくら娘が美しくなって目の前に現れたからといってもう少し親の情があってもいいのでは?
年月が母子の関係を変えていったのか。
それにしても伝わりにくい内容だった。