母子変容 (下) (講談社文庫)

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  • 講談社 (1984年4月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061832923

みんなの感想まとめ

母と娘の複雑な関係を描いたこの物語は、戦後の昭和中期を背景に、女優としての道を歩む母とその娘の再会から始まります。娘は母親に憧れ、自らも女優を目指すが、二人の心には嫉妬や葛藤が渦巻いています。特に、母...

感想・レビュー・書評

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  • 時は戦後間もない昭和中期。新劇の女王、森江耀子の前に突然、若い頃に生き別れた娘が現れた。顔も佇まいも母親と瓜二つ。田舎で祖母に育てられたとは思えないほどの垢抜けた美しさだ。母親に憧れて自分も女優になるという。その感動のご対面をカメラに収めようと、楽屋にマスコミが詰めかけた。なんてことない話を母親の視点から、娘の視点から何度も何度も繰り返し説明して長編にしている。ご対面部分だけで上巻の半分まで引っ張っているのだから、ちょっと退屈になってくるんですよねー。
    母親の恋人を娘が好きになるところから話は面白くなるが、それでも大きな進展はない。しかし、母親と娘の微妙な心の動き。好きなんだけど相容れない複雑な気持ち。若さへの嫉妬、母親に似ているが故の人気に対する反抗、初めはおどおどしていた娘が、人気と金を得るうちにだんだん図太くわがままになっていく様子とか、見どころはたくさんある。新劇界と映画界の確執も作者が書きたかったところではないかと思う。

  • 天は二物を与えずという事で納得しておきたい一般人。美貌に恵まれた人はどんなに骨身を削って努力をしても外見でしか評価されない。中身を評価してもらいたい為にあえて外見を醜くする美人の話しは昔からある。それでも、やはり評価はされない。だから美貌に恵まれた人は一般人よりも強い精神力と教養と知恵がないと辛い。異性からは、どうあってもチヤホヤされるし甘やかされるので長い目でみると一般人より落とし穴にはまりやすい。人の倍ほど切磋琢磨していくか、いい結婚相手を見つける環境、目を養わないと人生に翻弄されやすい。古い書物だが久々に共感とともに気付きと母娘の根底に女としての性があり、やはり美貌に恵まれて生まれることは数奇な人生を歩みやすい事と、リアリティさと最後はホラーを感じほどの秀作でした。

  • 母である事、娘である事に不完全な二人の女の物語。
    山田五十鈴親子がモデルなんですか?
    輝代子のエキセントリックぶりが怖い。。。

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著者プロフィール

有吉 佐和子(ありよし・さわこ):1931年、和歌山市生まれ。作家。東京女子大学短期大学部英語科卒。1956年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』『和宮様御留』など話題作を発表し続けた昭和を代表するベストセラー作家。1984年没。

「2025年 『有吉佐和子ベスト・エッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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