母子変容 (下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061832923

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  • 天は二物を与えずという事で納得しておきたい一般人。美貌に恵まれた人はどんなに骨身を削って努力をしても外見でしか評価されない。中身を評価してもらいたい為にあえて外見を醜くする美人の話しは昔からある。それでも、やはり評価はされない。だから美貌に恵まれた人は一般人よりも強い精神力と教養と知恵がないと辛い。異性からは、どうあってもチヤホヤされるし甘やかされるので長い目でみると一般人より落とし穴にはまりやすい。人の倍ほど切磋琢磨していくか、いい結婚相手を見つける環境、目を養わないと人生に翻弄されやすい。古い書物だが久々に共感とともに気付きと母娘の根底に女としての性があり、やはり美貌に恵まれて生まれることは数奇な人生を歩みやすい事と、リアリティさと最後はホラーを感じほどの秀作でした。

  • 母である事、娘である事に不完全な二人の女の物語。
    山田五十鈴親子がモデルなんですか?
    輝代子のエキセントリックぶりが怖い。。。

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著者プロフィール

昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。

「2023年 『挿絵の女 単行本未収録作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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