黄金流砂 (講談社文庫 な 18-1)

  • 講談社
3.47
  • (2)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061833111

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これはもう昭和!な正統派推理小説というか、江戸川乱歩賞を取ったと書いてあるけど、まさに乱歩っぽいのよ。殺人事件からいつの間にか岩手の山奥に眠る財宝を求めて、、てな展開で。いやこういうお話って最近はなかなか無いよね。って知らんけど。
    その他、時刻表を見ながらのトリックもあったり、個人情報保護法とかないわ、っていうルーズさも昭和。
    そういう限定された世界観ではあるけど楽しくはあって。ただね、いちいち歴史の講釈を垂れるのがちょっとうざったいというか、いやその話さっきも聞いたがな、っていう、大事なことなんでもう一回言います、どころか3回でも言いますみたいな、年寄の話を聞かされている感もあるけど、まぁ勉強にもなるのよ。

  • 今から30年くらい前の乱歩賞受賞作品。いわゆる、謎解き及び暗号解読物ミステリーであるが、けっこう、面白く読めた。さらに、奥州藤原氏と義経伝説を絡めた作品だから、歴史に興味のある方々にはたまらないかもしれない。
    私は歴史より、暗号解読派ではあるが、ただ、「阿比留草文字」だとか、「魔方陣」だとかが出てきたらちょっと訳がわからなくなってしまった。それも、金色堂がキーとなるなどとは思いもよらず・・・。
    さらに、アリバイのトリックもあった。ただ、これは飛行機を使う単純な時間合わせ的なトリックなので、そう複雑ではない。ただ、最初はダラダラと義経北紀行の話でつまらなかったが、後半の暗号解読場面から勢い最後の結末まで進んでいく展開は圧倒的でした。

  • 離れると見える。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

作家

「2013年 『天明の密偵 小説・菅江真澄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中津文彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×