- Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061833654
作品紹介・あらすじ
親しまれ続けた落語の主人公ゆかりの場所100箇所あまりを、上方諸地に訪ね、その数々を名文で語った、笑いの巡礼記ーー。古典落語の世界は、庶民がその人生の哀歓を生きた社会である。横町のきいやんや大家の娘(とう)さんの姿を、「三十石船」のくだった淀川、「野崎参り」の道筋からすくい出し、彼らの息吹きをよみがえらせる。軽妙な語り口で紡がれ、かえらぬ上方のいにしえが見事に活写される、「もうひとつの落語」がここにある。稀代の名人・桂米朝の昔語りがたっぷり。落語が好きでたまらない人にも、探訪記やエッセイを愛する人にも、かけがえのない一冊!
感想・レビュー・書評
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米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことであるのかが分る裏観光ガイドブック、あるいは落語名所案内として手元に置いてあります。
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nanairo-in-skyさん米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことで...米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことであるのかが分る裏観光ガイドブック、あるいは落語名所案内として手元に置いてあります。2015/06/19
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米朝が描く上方の風景、後書は司馬遼太郎、「人生の晩年になって米朝さんという巨人を得た。この幸福をどう表現していいかわからない。」の評は秀逸
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関西のあちらこちらを歩き回る楽しさ(特に大阪ね)、噺のおもしろさ、どちらも満足できる一冊でした。
まだまだ聴いたことがない噺もあるし、艶噺なんかはなかなか聴けない部類だから、読んで楽しまないとね(笑)。 -
完全に大阪在住、落語好きの人にしか響きません。が歴史、落語の勉強にはもってこいです。
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故・桂米朝が毎日新聞で連載していたコラムをまとめた本です。サブタイトル「上方落語地図」のとおり、関西方面の地図とともに、そこを舞台にした古典落語を紹介しています。
すでに演じられることがなくなった噺が多いので、落語通の人でも知らない噺が多いのではないでしょうか。
また、落語を知らずとも関西方面に親しみがある人なら、郷土史の一つとして楽しめると思います。ちなみに私自身はどっちもまずまずの知識しかないので、多少難しく感じるところもありました。
それにしても米朝師匠の博覧強記ぶりには驚かされます。司馬遼太郎の解説も良かったです。 -
上方落語にゆかりの土地、約百か所を取り上げて、米朝師匠が蘊蓄を傾けた一冊。話題は落語のみならず文楽、浪曲、漫才など、上方芸能全般に及びます。大学の立地する大阪とその周辺の伝統文化に目を向ける良い機会になるでしょう。
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945901 -
20150524朝日新聞、ニュースの本棚
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初版で買ってたが、誰かに貸したままになってしまい、また購入。
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米朝さん ガンバレ
もう一度あなたの高座が見たい
著者プロフィール
桂米朝の作品





