米朝ばなし (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 166
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061833654

作品紹介・あらすじ

親しまれ続けた落語の主人公ゆかりの場所100箇所あまりを、上方諸地に訪ね、その数々を名文で語った、笑いの巡礼記ーー。古典落語の世界は、庶民がその人生の哀歓を生きた社会である。横町のきいやんや大家の娘(とう)さんの姿を、「三十石船」のくだった淀川、「野崎参り」の道筋からすくい出し、彼らの息吹きをよみがえらせる。軽妙な語り口で紡がれ、かえらぬ上方のいにしえが見事に活写される、「もうひとつの落語」がここにある。稀代の名人・桂米朝の昔語りがたっぷり。落語が好きでたまらない人にも、探訪記やエッセイを愛する人にも、かけがえのない一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことであるのかが分る裏観光ガイドブック、あるいは落語名所案内として手元に置いてあります。

    • nanairo-in-skyさん
      米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことで...
      米朝さんのお弟子さん、桂枝雀さんの落語にのめりこんでいた頃にこの本に出会いました。古典落語に出てくるお話の舞台が大阪や関西のどの土地のことであるのかが分る裏観光ガイドブック、あるいは落語名所案内として手元に置いてあります。
      2015/06/19
  • 米朝が描く上方の風景、後書は司馬遼太郎、「人生の晩年になって米朝さんという巨人を得た。この幸福をどう表現していいかわからない。」の評は秀逸

  • 関西のあちらこちらを歩き回る楽しさ(特に大阪ね)、噺のおもしろさ、どちらも満足できる一冊でした。
    まだまだ聴いたことがない噺もあるし、艶噺なんかはなかなか聴けない部類だから、読んで楽しまないとね(笑)。

  • 完全に大阪在住、落語好きの人にしか響きません。が歴史、落語の勉強にはもってこいです。

  • 故・桂米朝が毎日新聞で連載していたコラムをまとめた本です。サブタイトル「上方落語地図」のとおり、関西方面の地図とともに、そこを舞台にした古典落語を紹介しています。
    すでに演じられることがなくなった噺が多いので、落語通の人でも知らない噺が多いのではないでしょうか。
    また、落語を知らずとも関西方面に親しみがある人なら、郷土史の一つとして楽しめると思います。ちなみに私自身はどっちもまずまずの知識しかないので、多少難しく感じるところもありました。
    それにしても米朝師匠の博覧強記ぶりには驚かされます。司馬遼太郎の解説も良かったです。

  • 上方落語にゆかりの土地、約百か所を取り上げて、米朝師匠が蘊蓄を傾けた一冊。話題は落語のみならず文楽、浪曲、漫才など、上方芸能全般に及びます。大学の立地する大阪とその周辺の伝統文化に目を向ける良い機会になるでしょう。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945901

  • (欲しい!/文庫)

  • 20150524朝日新聞、ニュースの本棚

  • 初版で買ってたが、誰かに貸したままになってしまい、また購入。

  • 米朝さん ガンバレ
    もう一度あなたの高座が見たい

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著者プロフィール

桂 米朝(かつら・べいちょう)落語家。本名・中川清。1925(大正14)年11月6日、満州大連生まれ、兵庫県姫路市育ち。1943(昭和18)年、作家・寄席文化研究家の正岡容に師事。1947(昭和22)年、四代目桂米団治に入門、三代目桂米朝を名乗る。戦後、衰退の一途にあった上方落語の復興に尽力。途絶えていた数多くの噺を再構成して復活させ、多数の弟子を育て、サンケイホールをはじめ全国各地での独演会を成功・定着させた。上方落語四天王の一人にして中興の祖。文化勲章、重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者、紫綬褒章など受章・顕彰多数。著書『米朝上方落語選(正・続)』(立風書房)、『上方落語ノート(1~4集)』(青蛙房)、『桂米朝集成(1~4巻)』(岩波書店)など。

「2013年 『米朝落語全集 増補改訂版 第一巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桂米朝の作品

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