- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061834293
感想・レビュー・書評
-
こどもの頃大好きで、名前も忘れていたのを
中身を見ながら探して見つけたときは嬉しかった。
美しいだけでなく、戦争の記憶がまだ生々しかった時代の日本語の童話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
立原えりか氏の童話は以前とても好きだったので、久しぶりに読みました。
現実とクロスする幸せなおとぎの国の物語かと思いきや、戦争に巻き込まれた南の国の悲劇がベースとなっているもので、暗い表現も随所に見られるところに驚きました。
そういえば、今まで読んできたこの人のほかの話にも、戦争の話が見え隠れしてきたようにも思います。
美しいストーリーに巧妙に織り込まれていますが、戦争のむごさ、かなしさがしっかり伝わってくる作品。
きちんと戦争の負の歴史を辿っており、残酷な現実も背後に揺らめいていて、震えが来ます。
単なる童話ではないのだと、この物語を読んで実感しました。
著者の作品では、漢字とひらがなの使い方が独特なんだなと改めて気づきました。
久しぶりだったため、慣れるまでは普段のリズムで読むのが難しく、少し気になりました。 -
2009.04.11 読了
全4件中 1 - 4件を表示
著者プロフィール
立原えりかの作品





