宛先不明 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061834972

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  • 東京の印刷会社の男性が、秋田市内で殺された。
    容疑者として浮かび上がった男には、東京・秋田間を移動しきれない、アリバイがあった。

    鬼貫警部シリーズ。
    学研の「産業推理小説シリーズ ミステリー9」の1巻として書かれた作品の、復刻版。

    鬼貫警部が登場するまで、つまり推理に必要なエピソードを披露し終えるまでが、やや長かった。

    鬼貫警部が登場してからは、一気読み。

    地図、時刻表、一部が焼失した暗号めいた手紙など、ミステリらしい添付図もたくさん。

    トリックも新鮮で、おもしろかった。

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著者プロフィール

鮎川哲也

本名・中川透。1919(大正8)年、東京生まれ(諸説あり)。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の「十三の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。後年は、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平成14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2021年 『狂った機関車』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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