三姉妹探偵団 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061835405

作品紹介・あらすじ

タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。頼るべき父親は出張中なのだ。若い女はいつ屋内に入っていたのか?魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 仕方がないことですが、表紙のイラストと時代背景のギャップに、なんかなぁ~って感じてしまって、、、表紙って大事!古いままでいいのに

    やはり犯人はあの人なのね。。。
    何よりも家族を放ったらかしにする能天気な父親が一番の問題に思います。

  • 祖母の家にありオススメされたので読みました。
    推理小説では気難しい文章が多いのですがこの小説は読みやすく登場人物象などもハッキリしててわかりやすかったです。
    その分最初から怪しいなと思った人が犯人でした。
    この本ではシンプルで直接的に表現するため、著者の考えも伝わりやすかったです。
    解説で述べられてるように
    「見かけや社会的地位だけで人の善悪を判断してはいけない」
    この思いが伝わりました。

  • ’21年8月27日、読了。Kindleにて。

    うーん…微妙、かな。いわゆるラノベみたいな感じ?ライトでポップな感じの、読みやすい小説でしたが…逆に悪く言うと、「何も引っかからない」小説、と言う事になってしまいます。でも、僕は楽しんで読みました。

    いつだったか、講談社文庫の「夏のミステリー」的なのに選ばれているのを見て(評価もまあまあ高かった!)、赤川次郎さんも久しぶりに読んでみようかな、と思ってましたので、今回読んでみました。赤川さんは過去に、「三毛猫ホームズ」シリーズを何冊か読んだくらいかな…まあ、読後感は、同じような印象です。

    最近、積読中の本がやたら増えてしまって…頑張って読んでます。今は新たに購入しないで、積読を減らそうと…でもKindleなら、と思って久しぶりのKindle本で読みました。電子書籍って、なんかイマイチ、ですね。感想も、Kindleで読んだからかな?かる〜い感じ、でした。

    このシリーズ、どうしよう…もう少し、行ってみようか?

  • たくさん人が死ぬなぁ…

  • 久しぶりに、赤川次郎先生の作品が読みたいな、と思って、近場の本屋に行ったら、この表紙の『三姉妹探偵団』があったので購入。
    古参のファンからすると、どうなんだろ、こういう感じの、可愛いイラストの表紙にリメイクされるのは。私としてはアリだな、と思ってる。極端な話、表紙で手に取った人間に、読んだら中身も面白い、と思わせりゃ、書き手としちゃ勝ちではないだろうか。
    その本屋には、この(1)しかなかったので、他の本屋で続きを探そうと思っている。これは、かなり、ハマってしまった。

    この一文を引用に選んだのは、確かに、そうだな、と思ったので。
    推理系、ミステリ系にしろ、面白いのは、犯人の正体が明らかになった時、こいつかぁ、と驚かされるものだ。
    テストやギャンブルで読みが外れればショックだが、このジャンルで予想が外れると、悔しさよりも、犯人の正体に辿り着かせなかった書き手のテクニックに尊敬を覚える。
    もっとも、現実では、まさかの人物が起こす犯罪ほど、ロクでもないって言う、嫌なお決まりになってしまう訳だが。
    (まさか、安東先生が。——ー夕里子とて、そう思う。しかし、殺人というのは、ほとんどが、「まさか、あの人が」という人物が犯すものである。)

  • 赤川作品はサラサラっと読めるんやけど冷静に考えたら死ぬほどメロドラマやしえげつないことが多くて好き

  •  おっとりした長女・綾子、しっかり者の次女・夕里子、がっちり締まり屋の三女・珠美の佐々本三姉妹。突然の火事で家を失い、火元の部屋からは女性の死体が! 更に、出張したきり行方不明の父に殺人容疑が……。父にかけられた容疑を晴らすため、三姉妹は行動を開始する。

     図書館本。
     実は表紙はこれじゃない。同じ講談社文庫だが、イラストがもう全然違う。バーコードも見当たらないし、いつの本だ?と奥付を見たら……昭和60年代!よく除籍にならなかったもんだ。

     赤川次郎はあまり手を出さなかったので、代表シリーズである三姉妹を読むのは初めて。
     言い方が悪いが、難しいことを考えたくない時にうってつけ。2時間旅情サスペンスのごとく、あまり深く考えずに楽しめる。
     赤川作品には文章の流れの悪いものもあるのだが、この三姉妹第1巻は実にスムーズ。勢いのまま読み進むべし。
     推理部分はまあ、ライトなミステリーということで。登場した瞬間、「あ、こいつ犯人?」と思ったらその通りでした。めでたしめでたし。

  •  ちょっと古い作品だが、ライトノベルのような気軽に読める小説。表紙から子供向けの印象を受けたが、二十代の自分でも思ったよりは楽しめた。

     ミステリとして意外性は無い。ただ文体は読み易く且つテンポも良い。緩急のある構成は読者を飽きさせず、それでいて誰もがスッと没入できるような滑らかな文章。平易ではあるが、必要以上平易になり過ぎず、万人が楽しめる事と思う。

     また、今から四十年近く前の作品であるにも拘らず、些とも古臭さを感じさせないのにも少し驚いた。今後、刊行から半世紀近く経とうとも凡ゆる世代の読者の鑑賞に耐える作品であろう。

  • おっとり大学生綾子,しっかり高校生夕里子,ちゃっかり中学生珠美の三姉妹。早くに母を亡くし父と4人で暮らしている。父が「出張」で留守の夜,原因不明の出火で家は焼失,おまけに焼けた家の中から父の同僚である若い女性の死体が発見される。連絡が付かない父が容疑者と目されるが,無罪を信じる三姉妹は真相追及を開始。ふんわかした話かと思いきや,同級生の母親の不倫騒動,綾子が妹の担任教師に言い寄られるとか,生臭い出来事も書かれている。昭和57年の作品。これを皮切りにシリーズ化,24作品になんなんとする。
    (乃木坂文庫版,表紙は生田絵梨花さん)

  • とっても面白かったです
    個人的に綾子が好きなんですが、綾子と夕里子は生まれてくる順番を間違えたような気が・・・ww
    いや、珠美もそうかな^^

  • シリーズものって確かにこんな感じだったなってのを思い出させられた

  • シリーズ1作目。
    これからの姉妹の活躍が楽しみ。

  • 再読。個性豊かな三姉妹が事件を解決していくライトミステリのシリーズ1作目。

  • サクサク読めて面白かった!
    子ども向け?なのかな!?

    人は見た目によらないってこと何よりも感じさせれました。あとは、三姉妹が結構危ない目にあっててハラハラした!

  • タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。頼るべき父親は出張中なのだ。若い女はいつ屋内に入っていたのか?魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!

  • 三姉妹みんなが魅力的。
    娯楽小説とライトノベルとの間の作品なだけある。

    どうしても時代を感じてしまう。
    携帯電話が普及したことで、
    どれだけのミステリーが消えたのだろう…

    そして表紙、以前のものも選べるといいのに。。

  • タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。頼るべき父親は出張中なのだ。若い女はいつ屋内に入っていたのか?魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!

  • 全体的に作品の書かれた時代を感じさせ、中原淳一の絵を思い出しながら読んだ。少年少女向けに書かれたものかと勝手に思っていたが、割とねっとりとした色恋などが含まれ、ちょっとビックリ。ストーリーは流石に赤川さん。ドンドン読めて面白いが、読めば読むほどねっとりしたものが出てくる。

  • 再読。1982年刊行。シリーズ第一弾
    おっとりした長女・綾子、しっかり者の次女・夕里子、ケチでちゃっかりした三女・珠美とタイプの異なる三人姉妹を主人公とした長編ミステリー。
    父の出張中、自宅が火事になり、焼け跡からは若い女性の死体が発見され、父が指名手配されてしまう。

    面白かった。
    この頃の小説はきちんと書かれていて、ミステリとしても成り立っている。
    (図書館)

  • 何回読んでもおもしろい

  • ジャケ買いしました。

    時代を感じますが、
    スラスラ読めます。

    一応推理ものですが、内容はそこまで重くありません。

    是非読んでみてください。

  • 三姉妹探偵団の一冊目、なんていうかエピローグっていう感じの一冊でした。 それでも起承転結がしっかりまとまっていて読みやすかったです。 厚さと内容的に通勤中に見るにはちょうど良かったです。 しかし推理の難航する展開にはドキドキしました。 そして忘れた頃にやってきた父には笑顔になりますね、次回の展開が気になります。

  • 読書録「三姉妹探偵団」3

    著者 赤川次郎
    出版 講談社

    P81より引用
    “高校生というのは便利である。場合に応じて子供になったり、
    大人になったりできるからだ。”

     目次から抜粋引用
    “灰の中から
     探偵業事始め
     休暇届は遅かった
     伸びる影の手
     闇の中の愛”

     おっとりした長女、しっかりした次女、ケチな三女と個性豊か
    な三人姉妹を主人公とした、長編ミステリー小説。
     父の出張中、自宅を火事で無くしてしまった主人公・長女・綾
    子、次女・夕里子、三女・珠美の佐々本三姉妹。焼けて無くなっ
    た家の中から見つかったのは、見知らぬ女性の死体だった…。

     上記の引用は、次女・夕里子についての一文。
    確かにどっちつかずの微妙な年頃ですが、立場を利用することば
    かりかんがえていたら、あまり良い結果は招かないように思いま
    す。
     するすると読み進めることが出来る、気持ちのよい作品です。

    ーーーーー

  • 2012.9.24 推薦者:鯖(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-192.html

  • 誰でも人格は複数ある。そんなことを思わせる作品。この表紙いや。

  • すごく読みやすかったです。
    がっつり推理って訳ではなく、小説読まない人でも、入り易いと思います。

  • なんかすごく文芸が読みたい気分だったので購入。
    何の気なしに読み終わったけど、いま見てみると1985年7月8日発売って!!!まだ1歳にもなっていない。。。
    こんな昔の小説が普通に楽しめるなんて、赤川次郎恐るべし(今更か)。解説の『中高男子校のやつは女性に対して甘い幻想を抱き続ける』という言葉に激しく同意。

  • 過去に読んだものを、内容を忘れたのでもう一度読む。

    うん、読みやすい。いや、読み易すぎるか? ライトノベルといっても通じる傾向。
    それでも、過去の作品とあって、現在の作品よりも文章が多少固い傾向あり。

    ミステリなんだけども、途中でネタがばれる。テスト的な見方をするなら、途中で自分の推理を展開させて終わりを読む、的な楽しみ方の方が、氏の本は面白いかもしれない。

  • おもしろいです!

  • すごく良かった!ミステリの基本中の基本で読みやすかったしこれがお手本的な感じでしたね。ぶっちゃけ表紙につられて買った感も否めないですが・・・。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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