- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061836075
感想・レビュー・書評
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自分が生きてもない時代なのに、終始懐かしい気持ちにさせてくれた
まだぶっ飛んだダイナミックな展開もない作品で、(いい意味で)こぢんまりとしてる物語で、自己投影(?)しやすかった気がした
なんだか寂しい読了感がのこった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画なら、同じものを何回でも読みたくなって、そうする。小説だと、中々そうはしない。それなりに体力が必要だからだろう。読みたい、と思っても、そこに費やす時間や労力を天秤にかけて、パラパラめくってやめてしまう。でも、村上春樹の小説は違った。この小説は、いちいち解説をしてくれない。この世界の常識に委ねなければいけない。そしてこの世界が独特の味わいを醸す。本来。他人の想像世界とはそのようなものであり、自分の頭の中との共通点を探るような、普遍世界をかなぐり捨てれば、そこにある世界が、村上春樹の描く小説にほぼ近いのではないだろうか。冬が静かに過ぎる。普遍世界の殻に居ながら、想像世界の異質な常識に、バランスを少し失いながら。
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涙が出た。
村上春樹を読んでて少し分かってきた気がした。
メタファーを理解したり考察をしたりすることが出来た。 -
主人公と耳の綺麗なガールフレンドの北海道旅行
鼠と羊を探しに寂しい場所へと進んでいく二人
十二滝村がどうやって出来たか?についての話は面白いと思った。
最後の山籠もりでの主人公の生活が、たわいもないけど楽しそう。
村上春樹の主人公達は金に執着がなさ過ぎる。
→だからモテるのか? -
下巻のスピード感、さすがでした。
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下の方が面白かった
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やっぱり春樹さんの長編は面白い。途中で主人公は自分勝手と言われるセリフがあって、それを念頭において読み返したい。
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こんなラストでしたっけ?名著はやっぱり何度も読むもんですねー
もうね、たまんないですよ、小説読む楽しみを噛みしめながら頁をめくっていき読み終えてもまだ心中に残る何ぞや。。
後の作品に比べ性愛シーンは皆無といっていいくらいですが、いろいろニヤリとするのもまた楽しい。耳が魅力的なガールフレンド、、こういう結末が本当に美しく感じます。